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「異性との食事は浮気?」伊藤健太郎が考える、大切な人と向き合うためのルール

映画

インタビュー

ぴあ

(撮影/稲澤朝博)

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まったく関係ないようで実は密接につながっているのが、食と性。食卓を共にすることで心が近づき合い、テーブルの下に隠した本能が疼きはじめる。

そんな不倫一歩手前の危うい男女の関係を描いたのが、ドラマ『一緒にごはんをたべるだけ』だ。料理講師の澤田タキと、彼女の連載を担当する雑誌編集者・斎藤レイ。今日も二人はタキのキッチンで、連載のためのメニューをつくる。あくまで仕事。あくまでビジネスパートナー。けれど、そう言い聞かせれば言い聞かせるほど、道ならぬ恋へと転がり落ちていく。

はたして「一緒にごはんをたべるだけ」は罪なのか。レイ役を演じる伊藤健太郎は、その問いになんと答えるだろうか。

家事はできるほうがやればいい。僕が料理も掃除も洗濯もします!

――まずはご自身の演じるレイについての印象を聞かせてください。

ある意味すごく素直だし、素直だからこそズルい男だなとも思いました。レイの中で妻に対する不満というのがあって。それは主に食に関することなんですけど。そういう食べ物に対しての考え方というのは理解できるところはあったんです。

――というと?

それこそこの間撮ったシーンなんですけど、家に帰ってきたら、体調を崩している娘に妻が冷凍食品を食べさせていて、レイは「うわっ」となる。冷凍食品が悪いというわけではないんです。便利だし、たまにはそういうものの力を借りるのも大事。でもやっぱり毎食それっていうのは、子どものことも考えると、もうちょっとどうにかならないかなって。その気持ちは、僕も食を大事にする人間なので理解できました。

――ちなみに、伊藤さん自身はもしパートナーが料理が苦手だったらどうします?

全然俺がやりますね。僕は料理も好きだし掃除も好きだし洗濯も好きだし。基本的に、こういうことはできるほうがやればいいじゃんというスタンス。だから、家事全般は僕がやります。

レイがズルいなと思ったのはそこなんですよね。そんなに引っかかるなら、全部自分がやればいいじゃんって。もちろん彼には彼の言い分とか事情とかあると思うんですけど。

――単刀直入に聞きますが、伊藤さんの中でパートナー以外の異性と「一緒にごはんをたべるだけ」は浮気ですか。

二人だけで、ですか? 浮気じゃないと思いますけど、嫌ですよ。

――嫌なんですね。

嫌ですよ。わかんない。でもそれ、相手にもよりません? 相手が自分の知っている人で、会ったことがあって、なんなら僕とも仲が良いみたいな関係だったらいいですけど。僕が会ったこともなければ全然知らない人っていうのは……。

この話で言えば、タキとレイは仕事相手じゃないですか。仕事相手と二人で「一緒にごはんをたべるだけって何?」って感じがしません?

――世の中には仕事上の付き合いというのがありまして。

付き合いか〜。ズルいっすよね(笑)。

――やっぱりズルいですか(笑)。

仕事上の付き合いって言われると、こっちはもう何も言えなくなるじゃないですか。だから、わざわざ何も言いませんけど、嫌は嫌です。いい気持ちはしないですよね。

――しかも、家にまで上がられると……。

ヤバいっすよね(笑)。8話に「これ、どう芝居しよう」と思ったシーンがあるんです。台本を読んだだけで笑えてきちゃって、俺はどんな顔すりゃいいんだろうと思いました。ぜひオンエアを楽しみにしていてください。

パートナーにちょっとでも嘘をつかなきゃいけないならノーです

――では、異性の既婚者を下の名前で「ちゃん付け」するみたいなのはアリですか。ナシですか。

それこそ仕事上の付き合いならナシです。意味わかんないですよね。「仕事じゃねえじゃん!」ってなるし(笑)。それを最初にふっかけてきたのはタキなんですよね。酒を飲みながら冗談っぽく言ってきて。レイもレイで「そうやって僕の理性を試すから」みたいなことを言うんですけど、「試すからじゃねえよ!」と心の中でツッコんでいました(笑)。

――パートナーがいる上で異性と交流をとる際、伊藤さんの「ここは守りましょう」というボーダーラインってありますか。

自分がされて嫌なことはやめましょう、ということですね。自分がまったく同じことをされてなんとも思わないなら別にいいですけど、ちょっとでも嫌だなと思うなら、やっちゃダメです。

あとは、相手との間に起こったことを1から10までありのままパートナーに伝えられるかどうか。そこでちょっとでも誤魔化したり嘘をついたりしなきゃいけないことがあるなら、僕はノーだと思います。

――ではもう少し伊藤さんの恋愛観について掘り下げていきます。風邪をひいたレイの看病をする中で、タキはレイに対する好意を自覚します。伊藤さんが「この人のことを好きだな」と自覚するのは、どういう瞬間ですか。

生活をしていて、面白いものを見つけたときとか、何かあったときに「これ、送ろう」とか「これを教えたい」って思うことがあるじゃないですか。そういうのがやっぱり好きってことなのかなと。

――虹を見つけたときとか。

あ、そういえば、4月の末に東京に虹が出たじゃないですか。あのときは、僕、おばあちゃんに送りました、「虹出てたよ〜」って。愛の形もいろいろで、恋人に対する愛もあれば、家族に対する愛もあるし、友達への気持ちも僕は愛だと思うんですよ。そういう何か特別な発見をしたときに思い浮かぶ人は、自分にとって大切な人なんだと思います。

――すごくよくわかる一方、恋人と友達の境界線ってありません? こういうところに行くなら恋人のほうがいいし、こういうことで遊ぶなら友達のほうがいい、みたいな。

僕はあんまりそこの垣根はないっすね。というか、僕の中でパートナーとは友達みたいな関係性が理想。だから、友達とするようなことをパートナーとできたら幸せかも。もちろん恋人同士らしいイベントを楽しむのもいいけど、もっと肩の力を抜いて、友達と遊ぶみたいに恋人とも過ごせたら幸せだなと思います。

人と食事をする上で大切なのは、ちゃんと感想を伝えること

――伊藤さんの恋愛観をたっぷり聞いたところで、次は本作の大きな柱である食について。伊藤さんが食を大事にするのは昔からですか。それとも何かきっかけがあってですか。

もともとそうかもしれないです。自分の親もそうだし、姉もそうだし、食べるのが好きな家族だったので、そういう環境で育ったから自分も少なからず食というものを大事にしたいのかなと。

――タキは夫が自分の料理に感想を言ってくれないことに物足りなさを感じていますが、このあたりについて伊藤さんはどうですか。

僕は「おいしい」っていっぱい言います。それは僕がつくる側でもあるからで。自分がつくったときに「おいしい」「おいしい」って言ってもらえたらうれしいじゃないですか。シンプルな言葉だけど、シンプルだからこそ忘れがちだと思うんです。言わなくても全部食べたんだから伝わるでしょ、みたいな。でも、「おいしい」「おいしい」と言い合えるだけで、一緒に食べている空間そのものがより良いものになる。ちゃんと感想を伝えることは、人と食事をするときに大切にしていることの一つです。

――ちなみに「これは隠し味の味噌が効いてるね」みたいな具体的な感想までできるタイプですか。

全然できないですね。「うまい」しか出てこない(笑)。だから、食レポとか絶対できないなと思います。

――劇中に登場したメニューの中で、特においしかったものはなんですか。

餃子がすごいおいしかったんですよ。皮がもちっとしてて、フードコーディネーターの方に聞いたら、スーパーで市販しているような皮じゃなくて、小麦粉屋さんがつくってる、ちょっと珍しい皮らしくて。普段、僕は餃子の皮はパリッとしてるほうが好きなんですけど、これはもうまったく別でしたね。中身もパクチー餃子とか海老大葉餃子とか、いろいろとアレンジをしてくださって、家に帰ってまったく同じものをつくりました。

一時期、家でピザを焼くのにハマっていました

――そんな自炊男子の伊藤さんの料理に関するエピソードを聞かせてください。

手の込んだものをつくるのが好きなんですよ。面倒くさければ面倒くさいほど好きで、一時期よくつくっていたのがピザ。ガスなんですけど、本当に石窯で焼いたかのように焼けるピザ窯というのがどうしてもほしくて。「ほしいな」「でも買ってもな……」という葛藤を繰り返した結果、買わなかったんです。で、代わりに買ったのが、ピザストーンっていう石の板でした。その上にピザを乗せてオーブンで焼けば、石窯で焼いたみたいなピザができるんです。それを使って、よくピザを焼いていました。

――ちなみに今それ使っています?

使ってません(笑)。

――絶対そうだと思いました(笑)。

ピザ熱が落ちちゃって、もうつくってないんですけど。またつくりたいなという気持ちが最近再燃してきたので、タイミングを見てどっかでやろうと思っています。そういう、この用途でしか使えないだろうっていう、無駄で邪魔なものを買うのが好きなんですよね。

――あれ、持ってます? サラダスピナー。

持ってます。めっちゃ使います。

――じゃあぶんぶんチョッパーは?

ぶんぶんチョッパーはないっすね。僕、みじん切りは自分でやるんで。好きなんですよ、みじん切りが。みじん切りをしてると無心になれるじゃないですか。それがよくて、よくみじん切りしながらブツブツ台詞を覚えたりしています。

――スーパーに買い物に行くのも好きですか。

好きです好きです。いつもまず野菜を見て、そこから肉とか魚をチェックして、最後に乳製品のあたりを回るっていう。たぶんお店が設定している動線通りに買い物してます(笑)。

――何割引とかになってたらテンション上がりますか。

上がりますよ。「安くなってんじゃん!」ってうれしくなります。

――普通に庶民的で安心しました(笑)。

ただ、まったくやってないのがポイントなんです。セルフレジに並んで、ポイントカードは持ってませんってボタンを押すたびに、ポイントカードをつくりたいなと思うけど、結局やってないっていう。でも絶対やったほうがいいですよね。

――ちゃんと貯めれば、すぐ1回分のお買い物代くらいにはなりますよ。

まじっすか。うわ、じゃあ今度つくります!

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<作品情報>
『一緒にごはんをたべるだけ』

テレ東ほか
7月2日スタート 毎週木曜深夜24時〜24時30分
BSテレ東
7月7日スタート 毎週火曜深夜24時~24時30分

配信:各話放送終了後から、動画配信サービス「U-NEXT」にて第一話から最新話まで見放題独占配信
▶U-NEXT:https://t.unext.jp/r/tv-tokyo_pr
広告付き無料配信サービス「TVer」などで見逃し配信
▶TVer:https://tver.jp/series/sr9pk6lqmr
▶テレ東HP(ネットもテレ東):https://video.tv-tokyo.co.jp/
▶Lemino:https://lemino.docomo.ne.jp/catchup/2-1-113-7


撮影/稲澤朝博、取材・文/横川良明
スタイリスト/佐々木悠介、ヘアメイク/竹島健二

衣装クレジット/
ブルゾン¥108,900
PT TORINO(PT JAPAN 03-5485-0058)
パンツ¥36,300
Juha (info@juha_tokyo.com)
その他本人、スタイリスト私物

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