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Oaiko主催『はじめのいっぽ supported by チケットぴあ』四者四様の個性が交錯した夜をレポート

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Oaiko pre.『はじめのいっぽ supported by チケットぴあ』Akane Streaking Crowd / Photo:稲垣ルリコ 

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Text:シンマチダ Photo:稲垣ルリコ 

6月5日、Oaikoによるニューカマーをピックアップしていくシリーズイベント『はじめのいっぽ supported by チケットぴあ』が東京・下北沢近道で開催された。「はじめのいっぽ」は、その名の通り、これからを歩み始めるアーティストたちに焦点を当てるシリーズイベントだ。この日の出演は、life crown、回春李、Pastel Tang Club、Akane Streaking Crowd の4組。轟音、メロディ、衝動、余白。それぞれ共通項はありながらも異なる美学を携えた4組が、下北沢近道を四者四様の歪んだ音で彩った。

life crown

イベントのトップバッターを務めたのはlife crown。いなたい歌声と歪んだベースが鳴り響き、その日の幕が静かに上がる。リバーブのかかったスネア、サイケデリックなギターリフが会場をゆっくりと包み込み、壮大なバンドアンサンブルから「us?」へ。生活の機微に寄り添うような言葉たちを、どこか悲しげに歌い上げる。その優しさを纏った歌声に呼応するように、徐々に厚みを増していく音像。フロアでは自然と身体を揺らす観客の姿が印象的だった。続く「wet」では、グランジ調の歪んだギターサウンドが一気に空気を塗り替える。「丁寧に、丁寧に」そう言葉を吐き捨てるように歌い上げると、天へ突き刺さるようなギターソロへ。その姿は、何か強い願いを捧げているかのようだった。

間髪を入れず披露された「クオリア」では、前のめりな3拍子のリズムがフロアのグルーヴを変化させる。さらに「完璧じゃなくていい」へ。耳元で囁くような柔らかな歌声と、揺らぐように広がるギターサウンドが心地よく重なり合う。

MCではイベントへの感謝を気怠げな口調で語り、後半戦へ。「反射光」ではハイトーンのコーラスワークとダークな美メロが鮮やかなコントラストを描く。そしてラストの「shoes」。この日もっとも重厚なイントロが鳴り響くと、フロアの視線は自然とステージへ吸い寄せられていった。

静と動を巧みに行き来するアンサンブル。そこに重なる美しいメロディ、いなたさ、そしてどこか人肌の温度を感じる言葉たち。life crownの魅力が凝縮された、確かな存在感を刻むステージだった。

回春李

パワフルなギターサウンドとともに、回春李のライブがスタートする。1曲目は「幽霊じゃない」。疾走感あふれるサウンドの中で、サポートとして参加するルサンチマンのリズム隊が強固な土台を築き、その上をアダチ(g)の掻き鳴らすギターと愚者(g/vo)の力強い歌声が駆け抜けていく。結成からわずか3カ月、そしてまだ3度目のライブ。本当にそうなのかと思わされるほどの完成度だ。「でも君は幽霊を見たことがある?」そう問いかけるように言葉を残し、歪んだベースソロから「UREI」へ。随所に散りばめられたキメは決して押し付けがましくなく、気持ちの良いタイミングで差し込まれる。楽器を手に取りたくなるような初期衝動に満ちた演奏だった。

続く「WAVE OF MUTILATION」では、一度訪れる静寂から轟音が一気に解放される。甘さを含んだ歌声と英詞が混ざり合い、そのサウンドはアダチ(g)が着用していたPixiesのTシャツを思わせるオルタナティブな質感を纏う。フロアタムとベースがセッションのように絡み合い、そこへ一本のギターが鋭く切り込んでいく。続く「YAYOI POOLSIDE GIRL」では、裏打ちのリズム、サイケデリックなギターソロなど、多彩な要素を次々と展開。楽曲ごとに異なる表情を見せながらも、その軸には確かな衝動が存在していた。

ダークなギターリフから始まる新曲「OVERDRIVE BYE BYE」では、雪崩れ込むような音の奔流がフロアを飲み込む。圧倒されるほどの手数でありながら、その熱量はどこまでも純粋で、観る者に「バンドをやりたい」と思わせる力を持っていた。

「ありがとうございました。回春李でした」短い挨拶を挟み、ベースの低音がゆっくりと鳴り続ける。次第に速度と熱を増しながら導かれた先は、キラーチューン「utsukushiki-mono」。これだけ激しく掻き鳴らし、複雑な展開を繰り返しながらも決して演奏が濁らない。ブレイクへ向かう流れの美しさも含め、彼らの高い演奏力を証明する一曲だった。

そしてライブは終わらない。観客が余韻に浸る間もなく、再び「UREI」へ。セルフアンコールのような形で始まった演奏は、先ほど以上の熱量でフロアを巻き込んでいく。落ちサビを歌い終えたあとSup 茂木(ds/ルサンチマン)が思わず漏らした「疲れた......(笑)」という一言。その言葉こそ、この日どれだけ全力で音を鳴らし続けていたかを物語っていた。

初ライブからまだ数カ月とは思えない完成度と、それ以上に眩しい初期衝動。回春李は確かな熱量を残し、下北沢近道を後にした。

Pastel Tang Club

シャツとジャケットを着こなし、颯爽とステージへ現れたPastel Tang Club。1曲目「メトロ」では、エッジーなハイが鋭く突き刺さるギターサウンドと確かな歌声がフロアを包み込む。3ギターの音圧で会場を飲み込みながら、その爆音は決して粗暴ではない。楽曲の輪郭を保ったまま、一気にボルテージを引き上げていく。続く「Lonely Girl」では、Tom Mischを彷彿とさせる洒脱なフレーズを高速で弾きこなしながら、目まぐるしく展開を変化させる。まるでジェットコースターのようにスピードを上げ続ける楽曲構成。爆音と洗練されたコードワークという、Pastel Tang Clubらしさが凝縮された一曲だった。高速カッティングで鮮やかに締めくくると、その勢いのまま「track jacket」へ。鋭く刻まれるカッティングと圧倒的なテンポ感がフロアを揺らしていく。ダンサブルでありながら異様なほど速い。その熱量に呼応するように、観客の身体も自然と動き始めていた。

「よろしくお願いします!」Kotaro Inoue(g/vo)が力強く声を上げ、「Balletta」へ。カッティングとギターリフが複雑に絡み合い、カウベルのアクセント等、多彩なアイデアが次々と飛び出してくる。

サングラスをかけ、メンバー紹介を挟みながら、寿限無を唱え、そのままギターソロへ突入。予測不能な展開にフロアも笑顔を見せながら、そのリズムに身を委ねていた。MCでは低気圧の話題に。投げかけに対して、「くだらん、くだらん、くだらん、くだらん!」とその流れのまま始まった「くだらん!」では、ポップなメロディの中に日々の鬱憤を吐き出すようなシャウトが響く。

さらに鮮烈なカッティングを残したままテンポを落とし、「nokoriga」へ。演奏中には思わず「めっちゃ楽しい」と本音がこぼれる場面も。その言葉通り、ステージ上からは純粋な高揚感が溢れていた。ラストは「doll」。重厚なサウンドと華やかなメロディワークが美しく共存し、情熱と激情を帯びた演奏が会場を包み込む。爆音、技巧、ユーモア、そして衝動。Pastel Tang Clubは、そのすべてを詰め込んだ濃密なステージで、確かな一瞬を刻み込んだ。

Akane Streaking Crowd

イベントのトリを飾ったのは、京都からAkane Streaking Crowd。ゲームミュージックを思わせるイントロから、オートチューンを纏った歌声が重なる「Living Dead Banquet」でライブは幕を開ける。KEYTALKやthe telephonesを彷彿とさせる2010年前後の邦楽ロックをルーツに感じさせながらも、エレクトロニックな要素を大胆に取り入れたサウンドが強い個性を放つ。

「Oaikoありがとう。どうぞよろしく」と短い挨拶を挟み、「忙しいんだが…」へ。ジャキついたギターとエレクトロサウンドが交錯し、テクニカルな展開の数々が観客の耳を惹きつける。複雑な構成でありながら決して置いていかない。メロディの強さがその中心にあるからだろう。

続く「冥王星」では、駆け抜けるようなイントロから透明感のある歌声が響く。アレンジの幅広さと丁寧な設計が同居していた。ハイパーポップ調なオートチューンと同期音から始まる新曲「離さないでいて!」では、バンドサウンドと打ち込みが自然に溶け合う。単なる足し算ではなく、それぞれを自分たちの表現として昇華しているようだった。Akane Streaking Crowdが目指す新たな方向性を感じさせる一曲だ。

MCでは、この日の共演者について語る。「Pastel Tang Clubなんか、本当はこんなのがやりたかったんだよなと思うバンドで。俺がこれを選んだ以上はやっていくしかなくて。それを強く思った1日でした。どうもありがとう」率直な言葉の中に、自らの選択を肯定する強い意志が滲む。その流れから披露された「深夜特急」では、言葉のリズムが軽快に跳ね、シンガロングが楽曲のキャッチーさをさらに際立たせる。感謝の言葉を改めて残し、「新快速」へ。切なさと疾走感を兼ね備えたメロディの上を、伸びやかな歌声が駆け抜けていく。

ラストは「2001」。鋭く突き刺さるギターと壮大なバンドアンサンブル。その中でダウンピッキングによるベースが空気を引き締める。ブレイクでは同期音が鳴り響き、一気にクライマックスへ。 会場のボルテージは最高潮に達する。3人が奏でる生音だけでなく、同期音やオートチューンまでも自らの武器として使いこなす姿は、このバンドの大きな強みだろう。

真っ直ぐな歌詞と親しみやすいメロディ。そして現代的なサウンドアプローチ。Akane Streaking Crowdは、この日もっとも未来を感じさせるステージで『はじめのいっぽ』を締めくくった。

<公演概要>
Oaiko pre.『はじめのいっぽ supported by チケットぴあ』
6月5日 東京・下北沢近道

【life crown / Setlist】

1.chaser
2.us?
3.wet
4.クオリア
5.完璧じゃなくていい
6.反射光
7.shoes

【回春李 / Setlist】

1.幽霊じゃない
2.UREI
3.WAVE OF MUTILATION
4.YAYOI POOLSIDE GIRL
5.OVERDRIVE BYE BYE
6.utsukushiki-mono
7.UREI(速)

【Pastel Tang Club / Setlist】

1.メトロ
2.Lonely Girl
3.track jacket
4.Balletta
5.くだらん!
6.nokoriga
7.doll

【Akane Streaking Crowd/ Setlist】

1.Living Dead Banquet
2. 忙しいんだが…
3. 冥王星
4. 離さないでいて︕(新曲)
5. 深夜特急
6. 新快速
7. 2001

<公演情報>
『Oaiko FES 2026 winter』
12月6日(日) 東京・渋谷CLUB QUATTRO 含む複数会場
開場 13:00/開演 14:00
出演:後日発表

【チケット情報】
最速早割先行(抽選)
受付期間:7月8日(水) 23:59まで
早割1:6,000円(税込)

※整理番号あり、OPEN時優先入場
※最速早割先行のみ
※スタンディング
※ドリンク代別
※中学生以上はチケット要
※チケットの譲渡、および転売は禁止
※出演者は都合により変更・キャンセルとなる場合がございます。変更に伴う払い戻し受付はございませんので予めご了承ください。

▼チケットはこちら
https://w.pia.jp/t/oaiko-fes-winter/

『Oaiko FES 2026 winter』 オフィシャルサイト

https://oaikofes.jp/

Oaiko オフィシャルサイト

https://oaiko.official.ec/

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