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サントリー美術館で『眼のごちそう 食器』7月8日から 桃山から江戸まで、華やかに食卓を彩った陶磁の食器が一堂に

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《染付山水松梅文大鉢》 肥前 有田 一口 江戸時代 17世紀 サントリー美術館 【通期展示】

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「生活の中の美」を基本理念とする東京・六本木のサントリー美術館で、7月8日(水)から8月30日(日)まで、生活の中の「食」と「おもてなしの文化」を美しく彩ってきた陶磁の食器を特集する企画展が開催される。

今回紹介される食器は、近世の主に桃山時代から江戸時代にかけてのもの。日本のおもてなしの場では、今から約400年前にはすでに、様々な産地や形、文様、用途の陶磁の食器を求め、使いこなし、楽しむことが定着していたという。そして食器のデザインには、少なからず季節感や吉祥などのメッセージが込められたものがあり、また客人の目を驚かせ、楽しませようとするものも……。つまり、食器とは、美味しい料理とあいまって客人に深い喜びをもたらす「眼のごちそう」だったのではないか。今回の展覧会は、そうした視点から構成されている。

《色絵牡丹蝶文大皿》 肥前 有田 一口 江戸時代 17世紀 サントリー美術館 【通期展示】

まず注目するのは、日本の食文化では、料理の内容や出し方に合わせてさまざまな形の陶磁器が使い分けられていたこと。人数分の料理をまとめて盛る華やかな大皿や優雅な鉢、客ひとりに一つずつ出される向付(むこうづけ)、蓋のついた鉢の蓋物、薬味や珍味・香物を少量盛るのに適した猪口(ちょく)など、多彩な食器が目を楽しませてくれる。と同時に、それぞれの役割や使われ方を通して、器が食事の作法やおもてなしを形づくってきたことも見てとれるのが興味深いところだ。

《銹絵四方向付》 唐津 五口 桃山時代 16〜17世紀 サントリー美術館 【通期展示】

形のほか、文様や産地の多彩さもまた、陶磁の食器の魅力だ。実は多くの場合、近世のもてなしの食卓は漆器の膳や椀を中心に整えられ、陶磁器はそこに部分的に加えられるものだったとか。実用性だけを考えるならば、それほど多彩な陶磁器を集める必要はなかったのだ。それでも、近世の人々は、中国をはじめとする海外製も含めた様々な産地の陶磁器を取り入れ、多様な形や豊かな文様の器を大切に使いこなしてきた。同展では、そうした変化に富んだ器の形や文様に注目し、一つひとつに込められたもてなす側のメッセージを読み解いていく。

重要文化財《色絵五艘船文独楽形鉢》伊万里 一口 江戸時代 18世紀 サントリー美術館 【通期展示】

個々の器の造形を楽しめるとともに、当時のもてなしの様子も知ることのできる同展は、客人をもてなすことを大切にしてきた日本人の心にふれる機会ともなるだろう。

<開催情報>
『眼のごちそう 食器』

会期:2026年7月8日(水)~8月30日(日)
※会期中展示替えあり
会場:サントリー美術館
休館日:火曜(ただし※8月11日は開館)
時間:10:00~18:00(※金曜、8月29日(土)は~20:00)、入館は閉館の30分前まで
料金:一般1,700円、大学生1,200円、高校生1,000円、中学生以下無料
公式サイト:
https://www.suntory.co.jp/sma/

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