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音楽劇『超、Maria』レポート 田村芽実&清水くるみ、ミュージカル女優、コメディエンヌとしての実力を存分に発揮!

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『超、Maria』より 左から:清水くるみ、田村芽実

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根本宗子作・演出の音楽劇、6年ぶりの再演となる『超、Maria』が7月4日(土)に東京・有楽町の「I‘M A SHOW」にて開幕。根本をはじめ、音楽を担当する⼩春(チャラン・ポ・ランタン)、キャストのモモ(チャラン・ポ・ランタン)、田村芽実、清水くるみが会見に臨み、ゲネプロの模様が公開された。

本作は、2020年に初演された完全オリジナルの音楽劇。初演時は根本とモモのコンビで上演されたが、今回は根本&モモのオリジナルペア、田村&清水ペアの2チーム体制で上演。父親がほとんど家にいないという、似た境遇で育った二人の少女が、ある“秘密”を知ることになり、様々な感情を複雑にこじらせながら成長していくさまを音楽劇として描き出す。

この日は、田村&清水による“チームエンジェル”のゲネプロの模様が公開された。舞台上は白い壁に囲まれており、壁のあちこちに十字架や絵画、白いレースの布やぬいぐるみなどが掛けられている。レトロで可愛い衣裳をまとったかな(田村)と黒いドレスのゆう(清水)が登場し、ゆうが「お互い、つらい過去の話をしなくてはならない時刻になりましたね」という不穏な(?)セリフを発し、二人は「よろしくお願いします」と互いの健闘を祈るように握手を交わし、祈りと共にオープニングナンバー「私の不幸が誰かの幸せ」で物語は幕を開ける。

かなとゆうは、学校に入学したばかりの6歳の女の子。母親は家にいる一方で、父親は仕事が忙しくて家に帰れないことが多く、なかなか一緒の時間を過ごすことができない。そんな似た境遇もあってか、二人は親友となる。続くナンバー「お父さんはさぞかしすごい」、「みんなのお父さんしょぼい」では、互いに家にいないことが多い父親について自慢し合い、学校の父親参観日にも仕事で来られない自分たちの父親こそが、他のクラスメイトの父親と比べても最高にかっこいい父親だと高らかに歌い上げる。だが、小学校の高学年となったある日の下校途中、二人は衝撃的な“秘密”を目撃してしまい……。

二人芝居であるため、基本的に田村と清水は、交互にそれぞれの母親役も演じるのだが、小学生の子どもらしい口調のかなとゆう、落ち着いた口調の母親役を瞬時に目まぐるしく演じ分ける演技力の高さはさすが! もちろん、歌唱シーンに関してもミュージカル経験豊かな二人とあって、小春の手による多彩な曲調のナンバーを力強く、そしてかわいらしく歌い上げる。

特に、最大の秘密を知った二人が歌う、本作を象徴する一曲と言える「超、マリア」、後半で愛を求める二人が歌う唯一のスローテンポな切ないナンバー「どうしたら愛されるの」は、田村と清水のミュージカル女優としての実力の高さ、表現力の豊かさを存分に感じさせてくれる。

二人が終始、コミカルなやりとりをかわすのも本作の見どころのひとつ。父親への憧憬をこじらせたかなが“匂い”に執着し、一方のゆうが携帯ゲームに没頭していくシーンは二人の突き抜けたコメディセンスが遺憾なく発揮されている(特に清水が「指紋がなくなる!」というセリフと共に見せる変貌ぶりは必見!)。

小春、および「カンカンバルカン楽団」(ふーちん<Dr>、岡本“オカピ”トモ子<Sax>、舞子<Vn>)による音楽&効果音も、ジェットコースターのような乱高下が盛りだくさんの二人の少女の思春期をコミカルに楽しく彩り、観る者をどっぷりとこの“根本ワールド”へと引き込んでいく。

初演を観劇し「私も出たい」と根本に直訴したという田村は、初日を迎え「緊張しているんですけど、こんなにワクワクした気持ちで初日を迎えるのは子役の頃以来だなと思います」と笑顔で語る。

清水は3度目の根本作品出演となるが、根本を「普段、思っていることや日々感じていることを言語化する天才」と評し「私自身、いままでに見た演劇作品で一番好きなのは根本さんの作品ですし、私の女優人生は根本さんの作品なくして語れない」と根本作品への特別な思いを口にする。本作についても「音楽劇の枠を超えたエンターテインメントであり、ジェットコースターみたいな作品なので、テーマパークに来るような気持ちで見に来ていただけたらと思っています」と呼びかけた。

根本は「『見たことのない作品になっています』って、よく聞く文言で、あまり自分の作品のプロモーションでは使わないようにしているんですけど、本当にこの作品は、ジャンルで分けると何のジャンルなのか? 自分でもわからないぐらい、日本では見たことがない作品だと、自分の作品ながら思います」と唯一無二の作品になっているとアピールした。

取材・文:黒豆直樹

<公演情報>
音楽劇『超、Maria』

作・演出:根本宗子
音楽:小春(チャラン・ポ・ランタン)

【出演(Wキャスト)】
チームシスター:もも(チャラン・ポ・ランタン)、根本宗子
チームエンジェル:田村芽実、清水くるみ

【演奏】
小春(Acc)、[カンカンバルカン楽団]ふーちん(Dr)、岡村“オカピ”トモ子(Sax)、舞子(Vn)

※Wキャストの出演回はチケット販売ページよりご確認ください。

2026年7月4日(土)〜12日(日)
会場:東京・I’M A SHOW
※全公演カーテンコール撮影可能!

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/cho-maria/

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