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小川史記&瀬戸利樹「パートナーが利樹くんでよかった」──二人が惹かれ合った、互いのプロフェッショナルな姿と“深い信頼”

映画

インタビュー

ぴあ

(撮影/堺優史)

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10年にわたる主従関係を描く人気BLコミックの実写ドラマ『しもべの王子様』で初共演した小川史記と瀬戸利樹。小川はヒエラルキートップから転落した無職の元王子様・直也、瀬戸はパシリとして扱われていたが現在は社長になり、社会的立場が逆転しながらも一途に直也に尽くす高明を演じている。初共演でありながら撮影を通して気心知れた仲へと関係性が深まったふたりに、初対面の印象や役作りについて、お互いへのリスペクトを感じたエピソードを教えてもらった。

お互いに人見知りで、距離があった初対面

──出演が決まったときを振り返ると、どんな思いがありましたか?

小川 お話をいただいたときはもうめちゃくちゃ嬉しかったですね。あとすごくミーハーみたいになっちゃうんですけど、「瀬戸利樹さん?知ってる知ってる!仮面ライダーやん!」みたいな気持ちが正直あって(笑)。それこそ僕が所属しているグループのメンバーのSHOOTとFUMIYAは別の作品で先にご一緒していましたし、瀬戸さんと一緒に主演で作品を作れるのは素直に嬉しかったですね。そこから原作を読んでみて、衝撃も受けましたけど、直也と高明の純愛にすごくほっこりして。脚本は想像していたよりさらに深みがあって、クランクインする楽しみが増しましたね。

瀬戸 僕はBLというジャンルとしては3作品目になるんですけど、1作目、2作目はいわゆる受けのほうをやらせていただいて、今回は違うほう(ポジション)でというお話をいただいて。それに今まで演じた役でもメガネの役はなかなかなかったので、それも挑戦だなと思いつつ、ひとつの恋愛作品として携わりたいなと、出演させていただくことになりました。全部撮り終えての感想にはなりますけど、万人受けする作品になっていると思いますし、僕たちのライフスタイルというところも織り交ぜながら描かれているので、より直也と高明に感情移入していただきつつ楽しめる作品になっているんじゃないかなと思います。

──初めて対面したときの印象は覚えていますか?

小川 いやもう、“瀬戸利樹、役者”という感じで。

瀬戸 おい、ふざけんな(笑)。

小川 最初はお互いに人見知りだったんです。

瀬戸 (同じテーブルにつきながら距離をおいて座って)こんな感じだったんだったよね。監督が前に座っていて。

小川 話したのも「おはようございます、よろしくお願いします」だけで。

瀬戸 本を読んで終わりだったよね。それこそ僕はBUDDiiSの他の2名と共演したこともあったので、「このまま9人全員共演できるんじゃない?」と、マネージャーさんに話した記憶がまずあるんですけど(笑)。最初に会った感想としては、リーダーというのもあってしっかりしているんだろうなと思っていたら、本当にしっかりしていましたね。現場でも本当に気を遣っていて、この前ライブを観に行かせてもらったんですけど、MCではとにかくみんなに話を振ってその場を和ませていて。撮影は朝から晩まで続くので大変だったんですけど、ふみくんに救われた日も多かったと思います。

小川 ここは文字を大きくして書いてください!

ビジュアルでも演技でも新たな一面を見せる作品に

──小川さんはロングヘア、瀬戸さんは眼鏡とビジュアル面での新鮮な姿も話題ですが、どう作り上げていったのでしょうか。

小川 僕はロン毛じゃなかったのでどうしてもエクステが必要で。でも髪が長いのは本当に似合わないと思っていたので不安だったし、つけたときも正直「これ大丈夫か?」と思っていたんですよ。でもスタッフさんたちから拍手喝采だったので(笑)、自分が不安だっただけだと思って。他にやったことは地毛に馴染ませるためにちょっと茶髪にしたくらいですけど、毎日撮影がある中でエクステをつける時間があったので、朝の準備は大変だったかもしれないです。でもその準備も嬉しいなという感じでした。

瀬戸 似合うのはもちろんですけど、動画のほうがなお似合っていると感じていただけると思いますね。僕はいくつかメガネを試して決めたんですけど、動いていると特に、自分自身でもめちゃくちゃ似合っているなと感じたので、そこは注目していただきたいです。

小川 本当に、めちゃくちゃカッコいい。色気が増すというか、メガネを掛けているほうが高明のオスの部分が強い気がして。もちろん外すのもセクシーなんですけど、ちょっと仕事モードというか、男感みたいなものを感じてすごくよかったです。

瀬戸 あと僕自身の考えになりますけど、原作があるものに関してはできる限り寄せられるなら寄せたほうがいいなと考えていて、今回は極力寄せられたのかなと思うんです。

小川 うん、高明だったよ。

瀬戸 あなたもそうだけど(笑)。

小川 ありがとう!

瀬戸 役に僕ら自身が混ざった上でみなさんにどう感じてもらえるかは楽しみでもありつつ、不安でもあるんですけど、いい声が多ければいいなと思っています。

──先日ティザービジュアルも解禁になりましたが、反応は届いていますか?

小川 もちろんファンの方は喜んでくれましたし、メンバーも「ふみくん、BL主演でやるんすね」とすごく喜んでくれるんですけど、よく「セリフ言ってくださいよ」と言ってくるんで「マジ黙れ」と言っておきました(笑)。直也の代名詞みたいな「いいよ」というセリフがあるんですけど、まだ観てもいないのにBUDDiiSでは「いいよ」が流行っています(笑)。

瀬戸 「(ポジションとして)そっちもやってくれるんですね」という声は多かったかなと思います。ビジュアル面のメガネについても良い反響をいただけたので、まず見た目というところでは安心しましたね。

──ビジュアル面だけでなく、ご自分の新しい一面を見せられたなと感じたことはありますか?

小川 僕って……すみません、かわいいんですけど(笑)、今回客観的に「直也、めっちゃかわいい」みたいな瞬間が多かったんです。自分でも意図していなかった新しいかわいさというか、小川史記では得られない、直也でしか得られないナチュラルなかわいさがあったので、そこはちょっと新しかったなと思いました。

瀬戸 僕はBLの作品だと受けるものが多かったんですけど、今回は与えることも多かったんです。自分が与えたものによって直也が変わっていくことに責任があるということは自分の中で意識してやっていたところなので、そこがうまくみなさんに伝わればいいなと思っています。

印象に残った話題は“寿司占い”!?

──今回おふたりが演じたのは10年来の付き合いという関係性ですが、撮影中はどのようにコミュニケーションを取っていったのでしょうか?

小川 年が一個しか違わないんで、そこの気遣いみたいなところが根本的にいらなかったのはラッキーだったかなと思って。クランクインが外での撮影だったんで、ロケバスが待機場所だったんですけど、そんなに広いわけじゃないのでひとりの大人として会話していたところから、いつの間にか仲良くなって。きっかけというきっかけはないよね。

瀬戸 本当によくある「飯どうしてんの?」「どこに住んでんの?」という話をして、そこから二人ともやっている携帯ゲームがあることがわかってメイク中に対戦したり、本当に些細なことの積み重ねでいつの間にかこんな感じになっていたよね。

小川 から顔合わせでなんであんなに気まずかったのか、マジでわけわかんないです。カッコつけていたんだと思います(笑)。

瀬戸 カッコつけちゃうんですよね、最初って(笑)。

小川 ──話題としてはゲームのお話が多かったんですか?

小川 いや、本当に他愛もないことを聞いてくるんですよ。「人に右側にいてほしい?左側にいてほしい?」と聞いてきて、思っていたのと違う答えを出すと「なんでそうなの?え、だってさ……」と始まって。あと寿司占いをしてきたりするし。

瀬戸 それはいいって(笑)。それこそBLで右側、左側とかあるじゃないですか。そういうとこから話を広げていただけですよ。僕は何もおかしなことは言ってない。

小川 それより、寿司占いのほうが変ですよ。

瀬戸 寿司占いはいいじゃない!

小川 (取材陣に)好きなお寿司を言ってみてください。

瀬戸 (答えを受けて)アジが好きなんですね。多分、古いものが好きですよね。

小川 (反応を見て)ああ〜、あってるみたい。占い通り(笑)。

瀬戸 以上です(笑)。でも結構当たるんですよ。

小川 僕はいくらで……なんでしたっけ?

瀬戸 小物にお金をかける。

小川 (自分の手元のアクセサリーを見て)……そうですね、合ってるな(笑)。

瀬戸 結構合っているんだよ(笑)。

──ちなみに瀬戸さんは何がお好きなんですか?

瀬戸 僕はエンガワなんですけど。

小川 エンガワはなんなんですか?

瀬戸 エンガワは、人に愛がある。

小川 おい!こっちは古いもの好きと小物に金を使っているって(笑)。

瀬戸 いや、でもこれはどの現場でも同じように言っているから(笑)。

小川 もうエンガワにします。ずるいよ!(笑)

瀬戸 すみません、しょうもなくて(笑)。

作品に対する思いにも繋がったお互いへのリスペクト

──作中では、直也の命令が最重要事項である高明の姿が印象的です。お仕事でもプライベートでも決断や選択を迫られることはあるかと思うのですが、おふたりがそういうときに大切にしていることはありますか?

小川 僕は感覚かもしれないです。悪い予感がしたときって意外と的中しちゃうし、選ぶときに失敗したと思っても結果的に失敗にならなかったこともあったので、そういう自分の感覚は大事にしています。年齢を重ねるにつれて、物事に対してより俯瞰できるようにはなってきて、判断は研ぎ澄まされてきましたね。

瀬戸 俺も勘かな。

小川 お、一緒?

瀬戸 自分がやりたいという気持ちよりは、それこそ応援してくれている人が見たいか、見たくないか、または勘かで決めることがここ最近は特に多いかもしれないです。

──最後に、撮影期間で発見したお互いの好きなところや尊敬するところ、逆にここは残念だな、面白いなと思う部分を教えてください!

小川 残念じゃないけど残念なところでいうと(笑)、これまでは役者・瀬戸利樹をイチ視聴者として知っていたんですけど、今回共演してみたらちょっとナチュラルおバカすぎる部分があって。

瀬戸 おい、どこがよ!

小川 あるのよ。

瀬戸 嘘つけ!

小川 自分でわかってないところで。

瀬戸 マジ?悲しいな(笑)。

小川 普段一緒にいるときにちょっとつまずいて「いて!」みたいな細かいことがすごく多くて、だから残念というよりかわいらしくて、もともとのイメージは結構覆されました。素敵なところはいっぱいあるんですけど、本当に人に対して優しいところですかね。あとお仕事に対してのテンションがとにかく一定であるところは、長い時間一緒にいて一回も変わらなかったので素敵だなと感じました。朝もまったく不機嫌じゃないですし。

……あ、めっちゃいいエピソードがあるわ。僕がより好きになった瞬間があって、天候とかのトラブルで物理的に若干妥協しなきゃいけないかもみたいなことがあったんですけど、そのときに監督が僕たちに「どうしても撮りたいから撮らせてください」とおっしゃって妥協しなかったんですよ。もちろん僕らは「はい、もちろんです!」と答えて、一旦ロケバスに戻ることになったんですけど、そのときに利樹くんが「やっぱり監督が撮りたいものを撮るべきだと思うし、妥協してほしくないからよかったな」と言ったときに「すごい好き!きゅん!」と思って。一緒に主演を務めているパートナーがこんなことを言ってくれるのはめちゃくちゃ気持ちよかったし、僕もさらに気持ちがのりましたね。8話のラストなんですけど、マジでいいシーンだよね。

瀬戸 めっちゃいいシーンだった。ふみくんのいいところはもう見た目通りというか、アイドル全開でスタッフのみなさんをメロメロにさせるところですよね。

小川 (話を聞きながらも、ぶりっこポーズや投げキッスでアイドルっぷりをアピール)

瀬戸 朝早くから夜遅くの撮影で疲れているだろうに、みんなを鼓舞して笑わせてくれたというのは、本当に大きい存在だったなと思いますし、これからも引き続き頑張ってほしいです(笑)。

小川 ありがとうございます! 先輩!

瀬戸 だけどたまにちょっとスイッチ切れるところがあって。

小川 あった? それは悔しいね。

──小川さんはスイッチが切れるとどうなるのでしょうか?

瀬戸 もう……この世の終わりみたいな、あまり見たことのない姿で(笑)

小川 そんなことないですよ!やめてください!(笑)

瀬戸 みんなの前ではそうじゃないですよ。ふたりっきりの控え室とかでそんな感じになっていたので、もしかしたら僕といるときだけそうなったのかもしれないし、それは嬉しさとして留めておくのもいいかなとは思うんですけど、本当に頑張ってくれているんだなと伝わってきて。なおさら愛おしくなったというか、これだけ頑張ってくれているから作品をよりよくしたいなと感じました。だからいい意味でお互いの相乗効果が節々にあったんだなと思うと嬉しいですね。

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<作品情報>
『しもべの王子様』

【放送日時】
■TOKYO MX
毎週金曜23:00~23:30<TOKYO MX1>
■群馬テレビ
7月23日(木)スタート 毎週木曜23:00~23:30
■とちぎテレビ
7月28日(火)スタート 毎週火曜23:30~24:00
■テレビ岩手
8月2日(日)スタート 毎週日曜25:25~25:55

【配信】
TVerにて無料見逃し配信(https://tver.jp/series/srofqchtnc
FODにて見放題配信(https://fod.fujitv.co.jp/

【出演】
小川史記(BUDDiiS)、瀬戸利樹、藤林泰也、清水海李、山中聡

【オープニング主題歌】
BUDDiiS「偏愛シンドローム」(SDR Inc. / Sony Music Labels Inc.)

【エンディング主題歌】
ちゃくら「君の名前は夏の季語」(UNIVERSAL SIGMA)

【原作】
たつもとみお『しもべの王子様』(シーモアコミックス)
特設サイト:https://www.cmoa.jp/special/feature/260525_shimobe/

【脚本】
金杉弘子

【監督】
進藤丈広、松尾大輔

【音楽】
遠藤浩二

【制作プロダクション】
ビデオプランニング

【製作・著作】
TOKYO MX

【公式HP】
https://s.mxtv.jp/drama/shimopuri/

【公式SNS】
▼X(@mx_dramania)
https://x.com/mx_dramania

▼Instagram(@mx_dramania)
https://www.instagram.com/mx_dramania

▼TikTok(@mx_dramania)
https://www.tiktok.com/@mx_dramania

【ハッシュタグ】
#しもプリ


撮影/堺優史、取材・文/東海林その子
スタイリスト/(小川)井上亮(PUNCH)、(瀬戸)鬼塚美代子(Ange)
ヘアメイク/(小川)AYUMI(PUNCH)、(瀬戸)松前詠美子(1031c.)

衣装協力/
(小川)ジャケット¥15400、シャツ¥12980、パンツ¥7920(全てHARE/アダストリア)
(瀬戸)ジャケット、パンツ TAKEO▲KIKUCHI / タケオキクチ

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