『ラ・ヨローナ~泣く女~』特別映像公開 神父と呪術医による清めの儀式が明らかに
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5月10日に公開されるジェームズ・ワン製作映画『ラ・ヨローナ~泣く女~』より、特別映像が公開された。
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本作は、『死霊館』ユニバースの産みの親であるワンの製作により、伝説の怪談『ラ・ヨローナ』を映画化したホラー。ヨローナとは古くから中南米に伝わる呪われた存在で、かつて愛する夫が浮気をしたことにより、嫉妬に狂い、夫が世界で一番愛する我が子を溺死させてしまった女。その後悔から彼女は嘆き苦しみ、遂には正気を失って自ら川に身を投げ、呪いとなってこの世を彷徨っている。ヨローナの涙は今も枯れることはなく、彼女は水のあるところに現れる。
メガホンを取ったのは、ワンによって『死霊館』第3弾の監督を任され、彼が「彼は不気味で本当に怖い人物」と語る新鋭マイケル・チャベス。さらに、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の脚本を務めたゲイリー・ドーベルマンがワンとともに製作に名を連ねた。主人公のソーシャルワーカーの女性アンナを『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』『グリーンブック』のリンダ・カーデリーニが務め、彼女が助けを求めるペレズ神父を『アナべル 死霊館の人形』のトニー・アメンドーラが演じる。
今回公開された特別映像では、母親パトリシア・アルバレズ役を演じたパトリシア・べラスケスや作中で呪術医・ラファエルを熱演したレイモンド・クルツが、いかに“ヨローナ”の存在が日常と切り離せないものであるのか、そして信仰やヨローナ対策を本編映像とともに解説している。
「不安を払ってくれる、お守りにしなさい」と言われ、神父から差し出されたロザリオをヨローナが迫る自宅でカデリーニが大事そうに手にするカットが使用されており、アンナの「彼女はなんなの? どうすれば?」というセリフが、泣く女がすでに室内に入りこみ、恐怖に叫ぶアンナに合わせて挿入されている。また、「どうすれば?」と途方に暮れるアンナに、ラファエルが「とんでもない悪に、立ち向かうことになる」と語る場面について、「それも人生の一部よ。日常と隣り合わせのものなの」とベラスケスは解説している。
続けて、撮影現場での実際の神父であるマーティン・ロドリゲス神父が左手に聖書、右手に聖水の入った小瓶を持ち「神よこの家に加護を与えたまえ」と祈りを捧げる清めの儀式の模様と、それを見守るチャベス監督の姿も確認できる。クルツは儀式について「神父が祝福のためにセットに来たんだ。それは黄泉の国や超常世界、超常現象に対して注意を払う必要があるからだ」と語っている。
さらに映像では、作中での“泣く女”対策シーンも初めてお披露目されている。“泣く女”対策のシーンでは、軒下にお守りをぶら下げ、蝋燭を大量に並べており、他にも木彫りの十字架やチェーンでぶら下げられた壺など呪術医の道具が登場。映像には入っていないが、現場には神父に加え呪術医も来たそうで、火をつけたセージの煙を使い、セットや関係者全員から邪気を祓う清めの儀式を行ったそうだ。 「清めの儀式を体験したのは初めてだったよ。とても謙虚な気持ちになる儀式で、それをおこなうことで大きな力を感じられたんだ。 セットにいる関係者全員にとって、心から瞑想的だと感じる瞬間だったと思うよ」とチャベス監督は明かし、動画の最後ではクルツが「本作において信仰心を持つことは、悪の存在に対する強力な防衛手段なのです」と語っている。 (リアルサンド編集部)