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川島鈴遥がギャル役で好演 『白衣の戦士!』沢村一樹とのしんみりさせられる親子愛

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リアルサウンド

 新米ナースの立花はるか(中条あやみ)は、彼女の指導係である婚活中の三原夏美(水川あさみ)の合コンに、急きょ参加させてもらうことに。夏美は自分の本来の目的そっちのけで、苦心することになる。

 5月8日に放送された『白衣の戦士!』(日本テレビ系)第4話では、はるかの初合コンでの失態が描かれ、そして、みんなの“頼れる上司”である看護師長・本城昭之(沢村一樹)を男性として意識し始めていた夏美の前に、彼の7年前に離婚した元妻・美紀(霧島れいか)と娘の紗耶(川島鈴遥)が現れた。

【参考】中条あやみは“愛すべきキャラ”になれる?

 夏美にとって真剣勝負の合コンに欠員が出て、その代わりにやってきたのがはるか。“先輩”の存在を尻目に、「21歳」や「新人」といったワードをうっかり繰り出してしまう彼女だが、どうやら男性陣のウケは良いようだ。ところが、せっかくの合コンの場で“健康相談”ばかりをする男性陣に、はるかはついキレてしまうのである。

 しかしこれはよくある、いわば“プレイ”の一つであって、ナースが参加する合コンのお決まりの流れのようで、はるかはそれを知らなかったのだ。職場だけではなく、プライベートでも夏美からダメ出しされる始末である。

 この合コンは不発に終わったようだが、夏美は上司の本城を意識し始めている様子。そこへ、彼の元妻が虫垂炎にかかった女子高生の娘を連れて、夏美らの務める四季総合病院にやってくるのだ。

 ところがこの娘の紗耶、今どきなかなかお目にかかれないほどのギャル。入院中スッピンでいなければならないことに騒ぎ立て、病室にWi-Fiがないことに文句を言い、友人たちを連れ込んではやりたい放題だ。まだ子どもだとはいえ、あまりの分別のなさにはるかも夏美もたびたび堪忍袋の緒が切れる。筆者も10代の頃に虫垂炎にかかったことがあるが、とても大人しく先生の言うことに従っていたため、投薬のみの治療で済み、手術は免れた経験がある。しかし紗耶の場合は症状が悪化し、案の定、手術が必要となるのだ。

 だが、彼女は手術を全力で拒否。みんなが説得を試みるが、いっさい聞く耳を持たない。“離れて暮らしていた”ことを理由に、自分の娘でありながら威厳を見せられず、公私混同の態となっていた本城も、これにはさすがにお手上げである。そこではるかが“ビシッと一言”キメるのだが、これでもまだ紗耶には伝わらない。しかし彼女には、手術を受けたくない理由があるのだ。

 夜、夏美は紗耶と二人で“恋バナ”で盛り上がり、交流を深める。そこで紗耶は、いま好きな人がいて、その彼と海に行く約束があるから、手術などで傷跡を残したくないのだということを打ち明ける。この気持ちは同性だからというよりも、“恋する者”にだからこそ通じる想いかもしれない。それを受け止めた夏美は、紗耶のこの想いを、そっと本城に伝えるのだ。

 ところで、この問題ガール・紗耶を演じたのは川島鈴遥。まだ17歳の女優だが、子役期から活動をしているとあって、先輩格の女優陣を相手取って奮闘するさまはさすがの一言だ。演じるキャラクターがほぼ自身の年齢と近いこともあり、ドラマの展開をかき回す好演だけでなく、等身大の少女の本音を瑞々しく演じ上げた。これからが楽しみな存在である。

 さて、医師ではない本城は、娘を治してやることはできず、手術を拒否して痛がる彼女を、さすってやることしかできない。だが、“公私混同”してしまう彼の優しい手の温かさは、最後には大切な一人娘に届いたようである。

(折田侑駿)