映画『ウィーアーリトルゾンビーズ』こだわり&カラフルな美術と小道具公開
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©2019“WE ARE LITTLE ZOMBIES”FILM PARTNERS
映画『ウィーアーリトルゾンビーズ』の美術セットや小道具の写真が公開された。
同作は、『そうして私たちはプールに金魚を、』で昨年の『サンダンス映画祭』ショートフィルム部門グランプリを獲得した長久允監督の長編デビュー作。キャストには劇中バンド「LITTLE ZOMBIES」のメンバーとして、『そして父になる』で福山雅治の息子役を演じた二宮慶多、『クソ野郎と美しき世界』に出演した中島セナ、ドラマ『嘘の戦争』など多くの作品に出演する水野哲志、似顔絵師として注目を集める奥村門土が起用されているほか、佐々木蔵之介、工藤夕貴、池松壮亮らも出演している。公開は6月14日。
同作の美術を担当したのは、『そうして私たちはプールに金魚を、』にも参加していた栗林由紀子。セットデザインはサカナクションらにも作品を提供しているmagmaが担当した。
コピー用紙を印刷してグラデーションを作ったというカラフルな内装のコンビニエンスストアのセットについて、長久允監督は「本当には存在していないコンビニ。彼らが冒険する世界は、彼らにとって、現実よりもカラフルに見えているはずなので、現実的なことよりもそちらを大事しました」とコメント。子供たち4人が潜入するラブホテル「ドリームランド」については「夢の部屋のようなイメージです。ラブホテル特有のだれかの魂がたくさん残っちゃってる雰囲気も大事にしました。ラブホテルの天井には鏡がたくさん貼り付けてあります。そこに彼らがたくさん映ります。社会に追われて本当の自分がわからなくなる瞬間を感じてもらいたい」と語っている。
劇中は実際に食べることができる「デスポテト(地獄の塩味)」、インスタントカメラの「写れっテバ」、テレビ番組『家族にあおうよ』、オリジナルゲーム機「ポケットゲーム」などがオリジナル小道具として登場。「この世界が僕らの住む現実と、ほんの少しずれていることを楽しんでもらいたい」という長久監督の想いが込められているとのこと。
なお『ウィーアーリトルゾンビーズ』に登場する「LITTLE ZOMBIES」は4月にメジャーデビュー曲“WE ARE LITTLE ZOMBIES”を発表。6月12日には映画のオリジナルサウンドトラックもリリースされる。6月6日には長久允監督自らが書き下ろした小説『ウィーアーリトルゾンビーズ』が刊行。