Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > 東京ディズニーリゾートが専門家と挑む「暑さ対策」がスゴい! 快適に楽しむための施策をレポート

東京ディズニーリゾートが専門家と挑む「暑さ対策」がスゴい! 快適に楽しむための施策をレポート

レジャー

ニュース

ウレぴあ総研

アトラクションやショップの店頭に増えているパラソルはキャストさんのためでもあります © Disney

「この夏の思い出を家族や友人と楽しく作りたい。」という気持ちがある一方で、近年の猛暑で屋外へのお出かけをためらう方も多いことでしょう。

東京ディズニーリゾートでは、そんな不安を少しでも解消したいという思いから、2021年から「一般社団法人 環境情報科学センター」と連携し、様々な取り組みを進めてきました。

今回、専門家の方や、オリエンタルランドの担当社員さんのお話を伺う機会がありましたので、具体的な事例の紹介とともに、その取り組みについてご紹介します。

【ディズニー】本格的な猛暑の前に買っておこう!「ディズニー暑さ対策グッズ」激かわ保冷バッグなど充実(ウレぴあ総研)

空間デザインのキーワードは「うえ・まんなか・した」

東京ディズニーリゾートでは、2010年から、レストランの屋根を設けるなどの取り組みを独自に積み重ねてきました。

そして、2021年からは専門家(暑さ対策の科学的知見を持つ外部団体「一般社団法人 環境情報科学センター・CEI)と連携し、順番で対策を講じるかたちで空間デザインを進めてきたそう。

キーワードは「うえ・まんなか・した」。

100ヶ所を超える空調機やファン、パラソルの設置、路面素材の改良など、やみくもにやっているわけではなくデータに基づいて作られているとのこと。

いちゲストとして、あちこち細かく工事箇所が増えていたのはこのためだったのか!と納得でした。

■「うえ」の取り組み(日射を遮る)

フォレストシアター付近のタープは道化の祭りの飾りのようなデザイン © Disney

「うえ」の取り組みでは、日除けにより日射を遮ることで放射熱を大幅にカットし、加えて陰になる路面・壁面温度の上昇が抑制されることによっても

放射熱が低減されます。日除け自体が熱くなりにくい素材の場合には、日除けからの放射熱も低減することができます。

待機列の上部に気流を作るファンが設置されている場所もあります。

■「まんなか」の取り組み(風通しを良くする)

「まんなか」の取り組みでは直接身体に風を当てることによって、汗の気化を促進し、体温冷却を助けます。

加えて、送風は滞留した熱気や湿気を逃す役割も果たしています。

■「した」の取り組み(路面温度を下げる)

「した」の取り組みでは、保水性の高い舗装の路面を設置したり、打ち水を行ったりすることなどによって路面温度の上昇を抑制し、放射熱を低減します。

東京ディズニーランドの「ベイマックスのミッション・クールダウン」、東京ディズニーシーの「びしょ濡れハーバースプラッシュ」などは、楽しい打ち水です。

具体的な設置場所

「フロンティア・ウッドクラフト」横奥の広場がおすすめの場所 © Disney

1つだけでも効果的ですが、3つすべてが揃っている場所が、ウエスタンランドの「フロンティア・ウッドクラフト」横の広場。

日よけのタープはもちろん、ウエスタンランドらしいデザインの冷風機が6台も設置されています。

世界観を壊さないような自然な見た目なのはさすがです。

「フロンティア・ウッドクラフト」横奥の広場にある送風機の風は冷たくて気持ちいい © Disney

ここには、手持ちの水筒などに冷たい水を入れられるウォータージャグも設置されていて、屋外なのに涼しい絶好の休憩空間になっています。

「ひんやりMAP」をダウンロード

ひんやりスポットマップと楽しむための注意点がわかりやすくまとまっていてダウンロード可能 © Disney

東京ディズニーランドと東京ディズニーシーでは、ほかにもひんやりスポットがたくさんあり、公式ホームページ内の「ひんやりMAP」で確認することができます。

「サマー・クールオフat Tokyo Disney Resort」のアイコンをクリックすると出てくる、「暑さ対策ガイド」にまとまっています。

または、検索エンジンで『東京ディズニーリゾート 暑さ対策』と検索すると見つかります。

ウォータージャグは東京ディズニーシーにはありませんが、所々に設置されている水飲み場や、レストランの給水機のお水も比較的冷たいです。

コミュニケーションによる暑さ対策

パークで買ったファンやクールタオルに冷たいお水を提供してくれるひんやりサービス © Disney

パークでは、楽しいからこそ無理をして体調を崩してしまう場合があります。

そこで、自然に熱中症予防ができるような、様々な取り組みが行われています。

「高気温注意喚起」の放送が入ると、列を抜けられない時などに「あ、お水を飲もうかな!」と思いますものね。

ひんやりサービス

昨年からは東京ディズニーリゾート内で購入したミストファンやクールタオルに、冷たい水を提供するサービスが始まりました。

対象ショップには、しずくのマークがある箱が設置してあるので声をかけてみてくださいね。

このサービスを受けたくなるような、楽しいデザインのミストファンなどのグッズの種類が増えているのも魅力です。

コールドマーク

海外ゲストにも冷たいメニューがひと目でわかるコールドマーク © Disney

一部レストランのメニューボードや公式サイトのメニュー画像では、コールドマークが付くようになりました。

海外ゲストにも、ひと目で冷たい食事や飲み物が分かるようになっています。

思わず「食べたい!」と思うアイスや冷たいドリンクやひんやり麺などのメニューも新登場しています。

また、アトラクションの待機列や、グッズ売り場で常温のお水が販売されているのも見かけました。

休憩スポットや濡れるスポット

「カントリーベアシアター」は屋内休憩施設として開放されていることがあります © Disney

屋外での休憩スポットの増設だけでなく、一部のレストランは営業開始前の時間でも涼めるように開放されています。

東京ディズニーランドの「カントリーベアシアター」、東京ディズニーシーの「マーメイドラグーンシアター」など涼しい屋内施設でも休憩できるようになっています。

さらに塗り絵やお手紙作成など、涼みながら東京ディズニーリゾートの思い出を作れることもあるそう。

遊びながら涼しくなる、トゥーンタウンのびしょ濡れスポットや、びしょ濡れバージョンのアトラクションも楽しみながら体温を下げる施策です。

ミストが噴き出すスポットもあちらこちらにあります。

発信を注力!夏休みの自由研究にも使えそう

夏のパークを楽しむための準備シートはこれだけで夏休みの自由研究にできそう © Disney

対策を講じてもゲストに使ってもらわないと意味がないので、2026年は各種SNSなどで発信に力を入れているそう。

専用ウェブサイトでは、暑さ対策のMAPのほかに「夏のパークを楽しむための準備シート パークで涼しく過ごすコツを学ぼう!」が公開されています。

大きな文字でふりがなもついていて、これだけでキッズの夏休みの自由研究になりそうです。

行動はゲスト自身で!

体調管理は、ゲスト自身が意識を高めることももちろん必要。

日傘や冷感アイテムを持参したり、20分に1回程度の水分補給や、軽くてもいいので空腹になる前に食事をとることも大事。

【知ってる?】夏ディズニーに必携!パークで売っている「日焼け止め」はSPF50+ PA++++の本格仕様!

暑さのピークである14:00頃は屋内施設で過ごしたり、さらに前日はよく寝て、お酒は控えめにするなども効果的。

環境と行動、身体の外側と内側からのケア、複数の切り口で熱中症のリスクを下げるよう工夫してくださいね。

不運にも熱中症を発生してしまった時は、初期対応が遅れないように、早い発見と、早く「冷却」することがカギ。

すぐ行動できるよう、ひんやりスポットが把握できていると安心です。

キャストさんへの取り組み

アトラクションやショップの店頭に増えているパラソルはキャストさんのためでもあります © Disney

ゲストだけではなく、東京ディズニーリゾートで働くキャストさんの負担軽減のために、コスチュームの改善、休憩室や日陰の設置などの施策も進んでいます。

昔のキャストさんは、暑くても我慢して、と義務付けられていたこともあったと伺いました。

現在はその頃より格段に気温が高い日が多く、命に関わる事例も少なくありません。

私自身も店頭などにパラソルが増えているなと、日ごろから感じていました。

先日は、ディズニーシーでゲストコントロールをしているキャストさんがサングラスをかけて日傘をさしていたので、思わず「いい時代になりましたね。」と声掛けしてしまいました。

本当にありがたい、とのことでした。

ファンつき上着の導入、1枚で重ね着風デザインのコスチューム、アームカバー、メッシュ素材の靴の導入、出勤時の体調の確認、屋外で長時間いないようシフトを調整するなど、様々な取り組みをしているそうです。

*

テーマパークのみならず、高気温で体調を崩すリスクを下げるには、「1日を通して熱を体に溜め込まない」ことが効果的。

東京ディズニーリゾートとしては、退園の際に、「意外と快適だったね。」と言ってもらえるよう、これからも様々なサポートをしていきたいと考えているそうです。

専門家監修のもと作成した「暑さ対策を効果的にできる対策リストのツール」をスマートフォンなどにダウンロードして、是非活用してください。

監修:一般社団法人 環境情報科学センター

20年以上にわたり、ヒートアイランド対策、暑さ対策、熱中症対策などに関する中央省庁、自治体、民間企業からの調査研究を受託。人の健康影響に関する分析とコンサルティング業務支援を行い、マニュアルやガイドラインを作成しています。

※サービスや商品は、予告なく変更になる場合があります。

(ディズニー特集 -ウレぴあ総研)

園浦 しゅう

フォトギャラリー(21件)

すべて見る