『まんが日本昔ばなし』舞台化で初タッグ 藤原紀香と末原拓馬、語り継ぐ“場所”の重要性を語る
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左から)末原拓馬、藤原紀香 (撮影:石阪大輔)
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すべて見る国民的アニメーション『まんが日本昔ばなし』が、“『まんが日本昔ばなし劇場』”のタイトルで舞台化されることが決定。2026年8月5日(水)から9日(日)、東京・CBGKシブゲキ!!で上演される。
日本各地に伝わる民話・伝承を丁寧に映像化した『まんが日本昔ばなし』は、市原悦子・常田富士男による温かみあふれる語りとともに、子どもから大人まで世代を超えて愛され続けてきた。アニメーションの枠を超え、日本中の人々の心に寄り添い続けてきた物語と世界観は、放映終了から30年以上が経った今もなお人々の記憶に刻み込まれている。
今回の公演では、1,400を超える名作の中から、心温まる人情話やくすっと笑える滑稽話、背筋がひんやりする怪談など、バラエティ豊かな物語を厳選。出演者には舞台・映像問わず幅広く活躍する藤原紀香を迎え、表現力豊かな演技で観客を物語世界へと導く。脚本・演出・音楽は、普遍性の高い物語と幻想的な舞台演出技法で注目を集める劇団おぼんろ主宰の末原拓馬だ。初タッグを組む二人に話を聞いた。
――今回は4つの昔ばなしが上演されるとうかがいました。具体的な演目はこれからのお楽しみですが、どのような基準でセレクトしたのか教えてください。
末原 1,400話もあるので選ぶのは大変でしたが、誰もが題名を聞けば「あっ、知ってる」と思うものから、知る人ぞ知るものまで、優しいお話、楽しいお話、考えさせられるお話、そしてちょっと怖いお話、それらをバランスよく上演できればと思っています。夏なので、全部怖いお話にしようとも思ったんですけど(笑)、それは断念しました。
藤原 今回の演目は、私がお客さんだったら、嬉しいものばかりです。世代を超えて、ご家族で楽しんでいただけると思います。いつか、シリーズ化できればいいですよね。末原さんがおっしゃるように、夏なら怪談を集めたり。

――今回のタッグについて、お互いにどのような期待を寄せていますか?
藤原 作品も拝見して思ったんですが、末原さんはしなやかで、自由な発想を持っていらっしゃいますよね。ご一緒するのは初めてなので、とても楽しみです。
末原 紀香さんじゃなければ、できないことを追求したいという気持ちです。新しい引き出しを、どんどん作り出していく俳優さんだなと感じました。自分としても『まんが日本昔ばなし劇場』については、今回限りではなく、いろんな夢を想定しているので、紀香さんとはそのパートナーとして、真剣に膝を突き合わせながら考えていきたいです。いろんなインスピレーションをいただきながら、楽しく創り上げていけるのではないかと思います。
藤原 ぜひ! 私自身も今回の演目で、今まで見せたことのない一面を観ていただけるのではないかなと楽しみにしています。
――今回は藤原さんに加えて、歌手で子役の村方乃々佳さんが出演されますね。
藤原 本当に可愛らしくて。私自身もこうして子どもたちとしっかり創り上げるのは新鮮で、楽しみです。
――乃々佳さんに加えて、オーディションで選ばれた子役の皆さんも出演するそうです。
末原 はい。オーディションで出会ったお子さんたちはみんな素晴らしくて。今回出演するのは9人。きっと楽屋は賑やかになると思います(笑)。子どもたちと何かを作ることは、自分のライフワークにもしていきたいです。
――東京・CBGKシブゲキ!!という劇場にも、独特の雰囲気がありますよね。
末原 舞台と客席の距離感も近いですし、お客様が言葉をもとに想像して、その向こう側に昔の情景が浮かび上がって、劇場内に姿を現す。そうなることを願っています。夏休みですし、盆踊り大会じゃないですけど、お客様も主役になれる雰囲気作りを目指したいです。
藤原 そうそう、お客様を巻き込んで、はちきれんばかりのエネルギーで、最後はみんなでとびきりの笑顔になれるような作品になれば。

――昔ばなしは脈々と“継承”されているからこそ、今の時代にも受け継がれています。令和の今こそ『まんが日本昔ばなし劇場』が、昔ばなしを未来に語り継ぐ“場所”になるといいですよね。
末原 今は、単に昔ばなしを観たり聞いたりするだけなら、YouTubeもあるじゃないですか。でも、たくさんの人が同じ場所に集まって、その場で語り継ぐことが、とても大切だと思います。また、昔ばなしは語り継ぐ過程で、時代に合った“尾ひれ背びれ”がついて、カスタマイズされていく。令和に生まれた新しい昔ばなしが、100年後、200年後に残るとすれば、それはすごく楽しいことですよね。
藤原 日本人として大切に受け継いできた価値観や心を育んでくれた『まんが日本昔ばなし』は、私にとっても“懐かしい”という言葉だけでは語り尽くせない存在。今こそ伝えたいエッセンスがたくさん込められた舞台になると思います。ぜひ、一緒に語り部になっていただけると嬉しいです。
『まんが日本昔ばなし』劇場の公演を記念し、末原拓馬と藤原紀香、そして村方乃々佳も加わり、記者会見も行われた。
藤原は「楽しくて、ちょっぴり怖くて、自然に対する畏怖の念、自然と共存すること、動物たちへの思い、日本人としての思いやりや優しさを教えてくれたアニメ」だと『まんが日本昔ばなし』の魅力を語り、「今の子供たちはこの物語をテレビで見ていないんだなと思うと、今回の舞台化はとても意味のあることだと。AIやSNSで便利な時代だからこそ、生の舞台を通してお客様にお見せできることに大きな意義を感じます」と意気込んだ。
『まんが日本昔ばなし』といえば、オープニングに登場する龍も印象的。
末原は「龍は出ます。どうやって舞台に出現させるのか、現在スタッフ一同と詰めています」と構想を明かす。続けて「語り継ぐ。そこに重きを置きたい。一緒に話そう、想像しよう、考えよう。そんな空気感を大切にしたい。日本人にとってふるさとのような物語を舞台化できることを非常に嬉しく思っております」と話していた。
また、村方は「いつも本を持ち歩いていて、いつでもどこでも空いた時間に、ずっと読んじゃうくらい本が大好き」といい、「本を読んでいると中の人(登場人物)の気持ちが分かるし、冒険していたり、謎解きしたり、お料理をしたり、お話の中に入っているような気持ちになれます」「悪者が出てきてちょっと怖いけど、勇気を出して戦って強くなったり、仲間を守ったりして、だんだん自分も強くなって行ける気がしてきました」と読書の魅力を熱弁。
最後に「この舞台でも、みんなが楽しい世界に入れるように頑張って行くのでよろしくお願いします」と元気よく抱負を語った。
取材・文:内田涼 撮影:石阪大輔
<公演情報>
『まんが日本昔ばなし劇場』
原作:愛企画センター『まんが日本昔ばなし』
脚本・演出・音楽:末原拓馬
出演:
藤原紀香
村方乃々佳 さひがしジュンペイ 末原拓馬 高橋倫平 わかばやしめぐみ 井俣太良 塩崎こうせい
ほか
2026年8月5日(水)〜9日(日)
会場:東京・CBGKシブゲキ!!
チケット情報:
https://w.pia.jp/t/onceuponatime-stage/
公式サイト:
https://onceuponatime.co.jp/special/stage/
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