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【鴻上尚史×長野里美×大高洋夫×小須田康人インタビュー】「第三舞台2026」で15年ぶりに集結! 新作『パレイドリア』に挑む

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(左から)鴻上尚史、長野里美、大高洋夫、小須田康人 (撮影:荒川潤)

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1981年に早稲田大学演劇研究会の鴻上尚史を中心に旗揚げし、2001年の『ファントム・ペイン』で“10年間の封印期間”に突入。そして2011年の『深呼吸する惑星』で封印解除&解散公演を行った劇団「第三舞台」。その伝説的劇団が、「第三舞台2026」として新作『パレイドリア』を上演する。そこで作・演出の鴻上と、第三舞台のメンバーである長野里美、大高洋夫、小須田康人に本作にかける想いを語ってもらった。

――「また第三舞台を」と最初に声を上げられたのは長野さんだったそうですね。

長野 そうなんです。5年くらい前に、まだ動けるうちにやりたいなってことを鴻上さんに直接お伝えしたんです。私の年齢的にも40歳のときが『ファントム・ペイン』、50歳のときが『深呼吸する惑星』だったので、じゃあ60歳でも……という想いもあって。

鴻上 僕としては「もう解散したんだからさ」っていうのが正直なところでしたね。あと小須ちゃん(=小須田)は絶対にオッケーしないだろうなと(笑)。

小須田 まぁ僕としては劇団が解散してホッとしたところがありましたから。でも鴻上さんならいずれ「またやろう」って言うだろうなと。だから長野さんの方がやりたがっていたっていうのは驚きでしたね。

鴻上 よく考えたら第三舞台を作ったときも、大高に「そろそろ腰上げない?」って言われたのがきっかけですからね。自分から旗振りした記憶はあんまりない。

大高 確かにね。今回は「里美がこう言っているけどどうする?」って鴻上に聞かれて、僕はすぐ「やるよ」って返したんです。ほら、「アリス」とか「かぐや姫」だって復活していますから。

鴻上 「アリス」に「かぐや姫」とは、またでかいところと比較しますね(笑)。まぁ僕は正直、やらない方がいいんじゃないかと思っていました。でもずっと大高と小須ちゃんに出てもらっていた『朝日のような夕日をつれて』を若手だけでやったとき(※KOKAMI@network vol.20『朝日のような夕日をつれて2024』)、ふたりも観に来てくれて。そのときの流れがあったことで、またこいつらとやりたいなと。でも第三舞台が復活するわけじゃない。2026年版の第三舞台ということで、「第三舞台2026」にしたわけです。

2026年版の第三舞台が目指すものとは?

――2026年版の第三舞台だからこそ、どういったものを書きたいと思われたのですか?

鴻上 僕らみんな60代になりましたからね。やっぱり60代の人たちがどう生きているのかってことをあぶり出す構図にはしたいと思いました。ただそこで60代だけだとその構図がちょっと見えにくいので、対比として若い奴らにも入ってもらって。僕はよく“半分当て書き”と言うんですが、半分は当て書きをして、半分はそのキャラクターの行く先を書く。それは20代からやってきたことなので、もちろん今回もそういった書き方をしています。

――お三方の役どころについてですが、それぞれどんな人物だと捉えていますか?

長野 私が演じる香川は、区議選に立候補している女性で、本人の感覚としてはまだまだバリバリなんだと思います。世の中のために頑張りたいし、誰かのために尽くす、街のために尽くすって目標があって。そしてその理由が、彼女の過去へと繋がっていく。非常に社会的な人間だと思いますし、60代の香川という人物を通して、お客様に希望を与えられたらなと思います。

大高 僕がやる乾というのは認知症の役なんですよね。そういう人たちの動画を見たりすると、やはり胸が締めつけられる、非常に悲しい気持ちにはなります。ただ里ちゃん(=長野)と同じく、認知症の人間が頑張っている姿から、観た人に「良かった」「元気になった」と言ってもらえるようにやらなきゃいけないなと思っています。

小須田 広渡というのは、助けたいと思ったのに助けられなかった、そういう経験が過去に何度かある人物なんですね。だから昔の仲間である乾が認知症に苦しんでいると知って、なんとか助けたいと思う。だから彼がやりたいと言っている『桃太郎』の上演のために奔走して。まぁ台本的にも非常に鴻上さんらしい、第三舞台らしい作品だなと思います。

――解散から15年。いまだに多くのファンがいる一方、第三舞台を知らない世代も増えてきましたね。

鴻上 それはそうでしょうね。でも昔観ていた人しか楽しめないのであれば、やる意味はありませんから。若い奴らも出てくれていますし、みんなで楽しめるものになったらいいなと思います。

長野 若い方には「先輩たちが言っていたのはこれか!」と合点してもらいたいと思いますし、かつてのファンの方々には涙を流して喜んでいただきたい!!そのためにも頑張りたいと思います。

大高 僕の周りにも「観たい」という人が多くて、その反響の大きさがプレッシャーではあります。ただ僕らも精一杯楽しみますので、ぜひお客様にも楽しんでいただきたいですね。

小須田 ホームページなどには「ドキドキです」とコメントしましたが、実際15年ぶり集まってみたら、全く変わっていないことに安心しました(笑)。お客様もぜひ安心してお楽しみください。

取材・文:野上瑠美子 撮影:荒川潤

<公演情報>
「第三舞台2026」『パレイドリア』

「第三舞台2026」『パレイドリア』出演者

作・演出:鴻上尚史

出演:
大高洋夫、小須田康人、長野里美、山下裕子、筒井真理子(映像出演)
中山優馬、飯窪春菜、小松準弥、安西慎太郎、渡辺芳博
内田智大、大城智哉

【東京公演】
2026年8月9日(日)~30日(日)
会場:紀伊國屋ホール

【大阪公演】
2026年9月4日(金)~6日(日)
会場:サンケイホールブリーゼ

【新潟公演】
2026年9月19日(土)
会場:新潟県民会館 大ホール

【愛媛公演】
2026年9月23日(水・祝)
会場:新居浜市市民文化センター 大ホール

【北九州(福岡)公演】
2026年9月26日(土)・27日(日)
会場:J:COM北九州芸術劇場 大ホール

関連リンク

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/daisanbutai2026/

公式サイト:
https://www.thirdstage.com/daisanbutai2026/

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