『大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱~海を越えた江戸絵画』東京都美術館で 初の里帰りや奇跡の再会を果たす作品も
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《秋冬花鳥図襖》桃山時代末~江戸時代初(17世紀初) 大英博物館蔵 © The Trustees of the British Museum
世界屈指の大ミュージアム・大英博物館が所蔵する充実した日本美術コレクションの中から、江戸時代を中心とした絵画と浮世絵の名品を紹介する特別展が、7月25日(土)から10月18日(日)まで、上野の東京都美術館で開催される。海を隔てて別々に所蔵されていた襖絵が150年ぶりに再会をはたすといった話題にも、興味が引かれる名品展だ。

大英博物館は、1753年に世界初の国立の公共博物館として誕生した。人類の文化史を多角的に物語る約800万点のコレクションを誇ることから、世界の知の殿堂とも称される。なかでも約4万点に及ぶ日本美術コレクションは、日本国外では最も包括的なコレクションの一つ。同展では、その形成に貢献した5人の人物に注目し、ジャポニスムが流行した19世紀後半以来、日本の文化に魅了された人々がどのような収集活動を行い、それがどう継続されてきたのかにも光をあてる。

その過程で収集された応挙の《虎の子渡し図屏風》や歌麿の《文読む遊女》は、初の里帰り作品。また、北斎の《『万物絵本大全』版下絵》は、通常は版木に貼られて彫られた末に消えてしまう版下絵が現存する貴重な例だ。また、留学中の三笠宮彬子女王殿下が大英博物館の収蔵庫で再発見された法隆寺金堂の壁画の模写など、近年話題となった作品が多数含まれているのも今回の見どころである。

なかでも注目を集めているのが、桃山から江戸初期にかけて、奈良の談山神社のために狩野派の絵師が描いた一連の襖絵だ。1930年代に表裏が分離されて売却され、片側の《秋冬花鳥図襖》は大英博物館に、また裏面の《琴棋書画仙人図襖》は北米のシアトル美術館に収蔵されたが、今回はそれが特別に一緒に展示されるのだ。しかも、展覧会の準備調査中の2024年には、青森県の旧家・宮越家が所蔵する《名所風俗図襖》が、大英博の《秋冬花鳥図襖》と同じ部屋を飾っていた襖であることが発見された。同展では、英米日の3か国に分かれた3点の襖絵が、約150年ぶりに奇跡の再会をはたす。

また大英博物館の浮世絵は、国外コレクションの中でトップクラスのクオリティーを誇るもの。今回は、春信、清長、歌麿、写楽、豊国、北斎、広重、国芳という8大絵師を中心に、約100点以上の浮世絵版画を展観。師宣、歌麿、栄之、北斎、暁斎らの貴重な肉筆画も大きな見どころとなっている。

<開催情報>
『東京都美術館開館100周年記念 大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱~海を越えた江戸絵画』
会期:2026年7月25日(土)~10月18日(日)
会場:東京都美術館
休室日:月曜、10月13日(火)(※ただし8月10日(月)、9月21日(月・祝)、10月12日(月・祝)は開室
時間:9:30~17:30(※金曜は~20:00)、入室は閉室の30分前まで
料金:一般2,300円、大学生・専門学校生1,300円、65歳以上1,600円
公式サイト:
https://daiei-ten2026.exhibit.jp/
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