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「トールキン」ロンドンとLAでプレミア、「ゲーム・オブ・スローンズ」原作者も登場

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「トールキン 旅のはじまり」LAプレミアの様子。左からジョージ・R・R・マーティン、リリー・コリンズ、ニコラス・ホルト。

「トールキン 旅のはじまり」のロンドンプレミアが現地時間4月29日にイギリス・カーゾンメイフェア、LAプレミアが5月8日にアメリカ・リージェンシー・ウエストウッド・ヴィレッジシアターで行われた。

本作は「ロード・オブ・ザ・リング」「ホビット」シリーズの原作小説を手がけたJ・R・R・トールキンの半生を描くもの。トールキンをニコラス・ホルト、トールキンの妻エディスをリリー・コリンズが演じた。

ロンドンプレミアにはホルト、コリンズのほかアンソニー・ボイル、パトリック・ギブソン、トム・グリン=カーニーらキャストや監督のドメ・カルコスキらが登場。ホルトは本作について「トールキンが若い頃の物語が描かれているよ。孤児として育った幼少時代に友情と愛を知り、そして戦争を経験する。そのすべてが、彼の執筆した物語の源となっているんだ」と語る。そして「彼は本質的に孤立していた。だから進むべき道に迷うことがなかったんだと思う。彼の人生経験そのものが、ほかに比を見ない素晴らしい物語だったんだよ」と述べた。

コリンズは「エディスは“エルフの乙女ルーシエン”をはじめとするトールキンのファンタジーの世界に多くのインスピレーションを与えた存在でもあるのよ」と自身の役柄を説明。「激しい戦争の光景や当時の人々の苦悩も描かれるけど、言語やファンタジーへの愛情、毎日マジックを発見する素晴らしさなどを体験できる作品。ピーター・ジャクソンが映画で描き、トールキンが小説で作った世界への賛辞になっているわ。当時の現実社会の中で人々が経験したことや、その中でどのようにあの壮大な世界が生み出されていったのかを知ることができると思う」と本作をアピールした。

会場には「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズでビルボ・バギンズを演じたイアン・ホルムがサプライズ登場。さらにトールキンの実のひ孫で、本作にエキストラとして参加したカルム・トールキンも姿を見せた。

LAプレミアにはホルト、コリンズ、カルコスキ、脚本を手がけたデヴィッド・グリーソンらが参加。ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の原作者であるジョージ・R・R・マーティンも駆け付けた。

トールキンの大ファンであるカルコスキは「観客にとって、インスピレーションの行路の物語になることを祈っているよ」とコメント。「劇中で描かれる少年たちの仲間の物語はとても美しいんだ。彼らはアートで世界を変えようと誓い、お互いに影響し合い、助け合う素晴らしい存在。僕は彼らのようになりたいと思ったし、映画を観た人にもそれを感じてもらいたい。劇場を出たら、この物語を友達とシェアしてもらいたいな」と期待した。

「トム・オブ・フィンランド」でもカルコスキとタッグを組んだ撮影監督のラッセ・フランクは、「戦争シーンのために、日本の古い映画をたくさん観て参考にしたんだ」と述懐。「監督からライブ感のある画を求められたので、多くの動きを参考にし、映画に取り入れさせてもらったよ」と語る。

トールキンから多大な影響を受けたマーティンは「とてもロマンチックで素晴らしい作品。ドラゴンやホビットがどのようにトールキンという作家から生まれたのかがわかるよ」と本作を絶賛。「トールキンは素晴らしいインスピレーションを持っていた。多くのエピックファンタジーは彼の作品に影響を受けていると思う。『指輪物語』や『ホビット』で“ファンタジー”を再定義したんだ」と熱弁した。

「トールキン 旅のはじまり」は8月より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開。

(c)2019 Twentieth Century Fox