パリ・オペラ座バレエ団の魅力が集結! 企画制作部スタッフが語る『エスプリ・ドゥ・ラ・ダンス』の魅力
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インタビュー
(photo:James Bort)
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すべて見る8月19日に開幕する、パリ・オペラ座バレエ団のダンサー11名が集結するガラ公演『エスプリ・ドゥ・ラ・ダンス』。その公演の魅力をイゾアール氏とともに本企画を推進する企画制作部のスタッフに聞きました。
パリ・オペラ座ならではの“エスプリ”がある公演をめざしたジル・イゾアールの“こだわり”
──パリ・オペラ座バレエ団で教師を務めるジル・イゾアールさんとともに『エスプリ・ドゥ・ラ・ダンス』(以下『エスプリ』)を企画された理由を教えてください。
よく覚えていらっしゃる方も多いと思いますが、例えば(マニュエル・)ルグリさんがダンサーを集めておこなうグループ公演では、彼が選りすぐった有望な若手ダンサーたちを紹介していました。当時、若手だったドロテ・ジルベールもいましたね。彼らは来日中もルグリさんの指導に鍛えられ、舞台を踏むごとに成長していく……そういった若手の姿を楽しみにしているお客さまも多かったのでは、と思います。

今回の『エスプリ』は、パリ・オペラ座の名教師として名高いジル・イゾアールさん監修のもと、彼のいわば“お墨付き”のダンサーたちを集めた公演ですので、かつてのグループ公演同様に、“いま輝いているダンサーたち”を一堂にご覧いただける機会になると思います。パリ・オペラ座では、かつてオペラ座で活躍していたダンサーが教師となって若手を指導していく伝統があります。ポール・マルクを筆頭に、イゾアールさんがエトワールまで育て上げたダンサーも何人もいます。
彼が「この人」と見込んだダンサーのクオリティは間違いないので、今回の『エスプリ』のためにどのダンサーを選んでくるか、私も最初の提案を聞くのをワクワクしていました。
──大エトワールから若手まで、経歴も個性もさまざまなダンサーがそろいましたね。
日本でもおなじみのドロテ・ジルベールはアデュー間近で、現役エトワールとしての来日はおそらく最後になるでしょう。次世代エトワールのマルク、ディオップ、バティストーニ、次期エトワール候補との呼び声が高いイネス・マッキントッシュやロレンツォ・レッリもいます。さらに、カン・ホヒョンのように叙情的な美しさが持ち味のダンサーもいれば、技巧と力強い踊りで魅せるフランチェスコ・ムーラ、個性の光るエンゾ・ソガールも。そして、ローザンヌ国際バレエコンクール入賞後順調にキャリアを積むリュシアナ・サジオロや、シェール・ワグマンのように卓越したテクニックで高い評価を受けるダンサーも今回はご覧いただけるので、皆さまに“オペラ座のいま”を感じていただけると思います。また、来日公演の全幕作品ではなかなかソロで踊る姿を観られないダンサーをじっくり観ることができるのもガラ公演の利点です。
──上演するプログラムには、どんなこだわりが詰まっているのでしょうか?
『エスプリ・ドゥ・ラ・ダンス』というタイトルの通り、フランスのパリ・オペラ座ならではの“エスプリ(魂)”がある公演にしたい、というのがイゾアールさんの願いでした。ですので、フレンチ・スタイルに非常にこだわったプログラム作りをされています。

古典の定番である『白鳥の湖』『眠れる森の美女』『くるみ割り人形』などは、すべてルドルフ・ヌレエフ版です。また、イゾアールさんは若いころからピエール・ラコットに抜擢されてその実力を認められ、今はラコット作品の指導者を務めているのですが、今回は日本での上演が珍しい『パピヨン』が上演されます。
さらにイゾアールさんの後輩にあたるオペラ座のエトワールたち、ジャン=ギヨーム・バール、マニュエル・ルグリ、ジョゼ・マルティネスの振付作品が入っているのも、往年のファンには興味深いところではないでしょうか。もちろん、イゾアールさん自身の新作も準備されていますので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。
──これだけフレンチ・スタイルを前面に出したガラ公演も珍しいですよね。
パリ・オペラ座のダンサーだけで構成され、また、フレンチ・スタイルを知り尽くしたイゾアールさんが監修することで、こだわり抜いたプログラムが実現しています。
音の取り方からアチチュードの角度まで、メソッドごとにさまざまな決まり事がありますが、毎日のクラスをそのメソッドで受けているダンサーにはそれが身に染み込んでいます。ヌレエフの作品なども、やはりオペラ座のダンサーが踊ってこそ体現できるものがあると思いますので、プログラムを通してフレンチ・スタイルの本質を味わっていただけるのでは。
あとは教師であるイゾアールさんが監修ですから、ダンサーたちが自習だけで準備するのではなく、パリで彼や作品指導者のリハーサルを重ねて作品を仕上げてきてくださるというのも、安心して観ていただける点だと思います。リハーサルを重ねた、よい状態のダンサーが観られることが保証されている、と言いますか。

──ジル・イゾアールさんは実際にお会いすると、どのような方ですか?
非常にパッションにあふれた人です! バレエが人生そのものと言いますか、バレエという芸術に、そして指導することに人生を捧げていらっしゃるように感じます。学生時代から長く指導しているダンサーもいますし、オペラ座のコンクールの昇進試験の前には「ぜひ見てほしい」と多くのダンサーが頼むようです。誰もが彼の情熱にみんなが巻き込まれて、スキルアップしていくのだと思います。
この公演は、そんな彼がこれから伸びそうだと感じている旬の若手ダンサーを選び、日本のお客さまにプレゼンする公演でもあります。ぜひ未来の“推し”も見つけていただければ幸いです。
取材・文:富永明子 (サーズデイ)
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<公演情報>
『エスプリ・ドゥ・ラ・ダンス』
【Aプロ】
2026年
8月19日(水) 19:00
8月20日(木) 19:00
【Bプロ】
2026年
8月21日(金) 19:00
8月22日(土) 12:00
8月22日(土) 17:00
会場:東京・昭和女子大学 人見記念講堂
上演時間:約2時間30分 (休憩含む)
関連リンク
チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2666527
公式サイト:
https://www.nbs.or.jp/stages/2026/esprit/
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