恩田陸「ユージニア」WOWOWで映像化 主演は岸井ゆきの、脚本は安達奈緒子
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「連続ドラマW 恩田陸 ユージニア」より、岸井ゆきの扮する雑賀満喜子。左が22歳、右が43歳時
恩田陸の小説「ユージニア」がドラマ化。全6話の「連続ドラマW 恩田陸 ユージニア」として、WOWOWプライム、WOWOWオンデマンドで11月8日から放送・配信される。主演は岸井ゆきの。
「ユージニア」は「六番目の小夜子」「蜜蜂と遠雷」で知られる恩田が2005年に発表したミステリー。日本語のほか6言語に翻訳され、海外でも絶大な評価を得ている。本作の舞台は北陸地方。K市の名家で発生した、17名が死亡した毒殺事件で幕を開け、第一発見者にして事件を題材にした作品を書いた小説家、生き残った盲目の少女、事件を追うライターという3人の女性をはじめとした関係者たちが、30年の時を経てもなお、毒殺事件に翻弄されていく様子を描く。
WOWOWのドラマで初主演となる岸井が演じるのは、主人公・雑賀満喜子。彼女は11歳で大量毒殺事件の目撃者となったのち、事件の経緯を卒論としてまとめ、出版社の目にとまったことから小説「忘れられた祝祭」として出版し、ベストセラーとなる。ある人物の影響で話す相手によって、声色も喋り方も変幻自在に変えるという役どころだ。事件に翻弄される人々の話を聞いて回った20代と、とあるライターに事件の真相を問われる40代を1人で演じきった。22歳時、43歳時の写真も解禁されている。
脚本は「きのう何食べた?」「おかえりモネ」で知られ、2027年放送の大河ドラマ「逆賊の幕臣」も担当する安達奈緒子。岸井とは「お別れホスピタル」「お別れホスピタル2」シリーズ以来のタッグだ。メイン監督は「金子差入店」の古川豪。もう1人の監督として川井隼人も参加する。
岸井は「恩田先生の小説は中学の頃から拝読していたので、オファーはとても嬉しく、同じくらいのプレッシャーもありました。安達奈緒子さんの脚本だと聞き、いつも多角的に世界を描いていく安達さんとならこの物語に一緒に飛び込めるかもしれないと感じました」とコメントしている。恩田、安達、古川、さらにWOWOWのコンテンツプロデュース局ドラマ制作部・チーフプロデューサーである山田雅樹のコメントは下記の通り。
岸井ゆきの コメント
本作の主演が決まった時の印象
恩田先生の小説は中学の頃から拝読していたので、オファーはとても嬉しく、同じくらいのプレッシャーもありました。安達奈緒子さんの脚本だと聞き、いつも多角的に世界を描いていく安達さんとならこの物語に一緒に飛び込めるかもしれないと感じました。
実際に演じてみて
話す人や、その時の気持ち、状況によって話す速度やイメージが変わる役だったので、シーンとシーンの繋がりを気にせずお芝居をするのは新鮮でした。
視聴者へのメッセージ
人生は選択の連続であるはずなのに、自分の意思とは別に、巻き込まれてしまった、つまり運命にもたらされた現実の中でそれぞれがどう生きるかの軌跡だと感じます。
記憶されたものと記録は同じものではないかもしれません。是非楽しんで観ていただければ幸いです。
恩田陸 コメント
「ユージニア」の映像化が決まったときの気持ち
2005年の刊行以来、海外からも含め映像化のオファーはいろいろいただいていたのですが、刊行20年目の節目に映像化が決まったのは、完全版が出たこともあり、感慨深いものがあります。
視聴者へのメッセージ
映像版は、またひとつの新たな「ユージニア」になっていると思います。素晴らしい脚本とキャストに恵まれ、私も皆さんと一緒にワクワクしています。
安達奈緒子 コメント
視聴者へのメッセージ
脚本の大筋ができた頃、恩田陸先生にお目にかかる機会をいただきました。この難解であるがゆえに取り憑かれてしまう物語の“正解”が掴みたくて、わたしは縋る思いでさまざまお尋ねし、恩田先生はそのすべてに丁寧に答えてくださいました。でも先生は“わかりやすい正解”を絶妙に回避されていたように思います。
「ユージニア」は読者や視聴者を、“傍観者”という安全な場所から引きずり出す物語だと感じています。否応なく事件に巻き込まれ、自分が見たものが見たまま真実だと言いきれるのか、物語が進むにつれてわからなくなってしまう。そのそれぞれの“体験”を映像にする。大変な挑戦だと思います。けれどわたしは、この物語の駆動である満喜子が掴んだ、満喜子だけの“真実”を見てみたいと思いました。
岸井ゆきのさんが、その身体を通じて満喜子の体験を紡ぎ出してくださっています。「真実を知っているのはわたしだけ」という陶酔感に一緒に浸っていただけたらと思います。
古川豪 コメント
視聴者へのメッセージ
世界的ベストセラー小説の実写化に携わらせていただけたこと大変光栄です。
恩田陸先生が作り上げた唯一無二の世界観、ページをめくる手を止められないあの感覚を大切に、岸井ゆきのさんはじめ豪華キャスト陣、大切なスタッフたちとともに作りました。是非よろしくお願いいたします。
山田雅樹 コメント
視聴者へのメッセージ
「ユージニア」を初めて読んだ時、読み終えた後も何かが心にくすぶり続け、まさに、それが原作世界の澱のようになかなか離れてくれませんでした。美しい過去の記憶の情景の中に描かれた事件。「誰がやったのか」ではなく「なぜ人はこの事件に狂わされ損なわれ続けるのか」という問い。そして、読者自身が物語に「参加している」ような感覚──原作出版のKADOKAWAの小寺プロデューサーにお声がけいただき、角川大映スタジオのご協力のもと、脚本に安達奈緒子さん、古川豪監督、そして、主演に岸井ゆきのさんを迎え、「この作品はこれまでにないドラマになる」という確信がありました。本作の原作『ユージニア』は、米・ニューヨーク・タイムズ、英・ガーディアン、ドイツ・ミステリー界をはじめ、6言語に翻訳され、世界中で読まれてきた物語です。その傑作が、いよいよ映像になります。事実を超えた真実で、どうか震えていただけたら幸いです。
「連続ドラマW 恩田陸 ユージニア」作品情報
放送・配信情報
WOWOWプライム、WOWOWオンデマンド 2026年11月8日(日)スタート 毎週日曜 22:00~
※全6話
※第1話無料放送
キャスト・スタッフ情報
出演:岸井ゆきの ほか
原作:恩田陸「ユージニア」(KADOKAWA / 角川文庫)
脚本:安達奈緒子
音楽:ベンジャミン ベドゥサック
監督:古川豪 / 川井隼人
プロデューサー:山田雅樹 / 稲葉尚人 / 中田志保 / 家冨未央
協力プロデューサー:小寺剛雄 施夢潔
制作プロダクション : 角川大映スタジオ
企画協力 :KADOKAWA
製作著作 :WOWOW
あらすじ
北陸、K市の名家・青澤家で起きた大量毒殺事件。現場には、ユージニアという意味不明の言葉が出てくる詩のような一通の手紙が残されていた。当時、小学生だった目撃者のひとり、雑賀満喜子は、事件から10年後に、ふとした衝動に駆られ、大学の卒論の題材として、事件の関係者へのインタビューを始める。そして、少女時代の友人であり青澤家唯一の生存者である青澤緋紗子と再会。この緋紗子との出会いが満喜子の人生を大きく変え、狂わせていくことに……。彼女の論文は、後に出版されベストセラーになるが、その1冊を残したきり満喜子は突如世間から消える。事件から約30年の時を経て、フリーライターの田波友子が再びこの事件を調べるためにK市を訪れる。そんな彼女の前に満喜子が現われ、さらに緋紗子も米国からK市に戻ってくる。数十年を経て明かされる、残された者たちの想いとは……。

