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水谷豊、『轢き逃げ 最高の最悪な日』現場で“毎日”俳優陣にハグ!? 愛情たっぷりの現場の様子

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リアルサウンド

 5月10日に映画『轢き逃げ 最高の最悪な日』の初日舞台挨拶が行われた。監督・脚本を務めた水谷豊をはじめ、キャストの中山麻聖、石田法嗣、小林涼子、毎熊克哉、壇ふみ、岸部一徳が登壇した。

 会場には、思い思いの俳優に向けて、お手製のうちわで応援しているファンも見られた。中には水谷監督のうちわを振る人も。水谷は通路を通る際は、ファンとハイタッチをしたり、交流を楽しんだ。登壇してすぐ、キャスト陣から一言ずつ挨拶が行われると、石田は「え~、みあさん……みなさん。こんばんは……」と緊張して思うように話せず、照れた面持ちで挨拶。石田はとても緊張しやすく、話すのが苦手だそう。監督の水谷や、共演の中山に見守られ、最後にはしっかりと挨拶を終えた。

【写真】水谷豊監督第2作『轢き逃げ 最高の最悪な日』予告編

 また、水谷の挨拶では、司会者から水谷の名前が呼ばれると「水谷監督~!」と黄色い声援が。水谷はそれに「サンキュー」と返答し、ファンサービスも忘れなかった。水谷は作品について「2017年の春に企画、準備が始まりました。その翌年の2018年5月に神戸でほとんどのシーンを撮影しました。そして一部を、東京、茨城、埼玉で撮って撮影が終了しました。そして今年、時代が平成から令和に変わって、今日2019年5月10日、ようやくこの日を迎えることができました。今まで積み重ねてきたことが今日、初日を迎えるとなると、感慨深いですしホッと一息です」とコメント。そして最後に思い出したように「あ、みなさんこんばんは、水谷豊です」と挨拶をすると会場からは笑い声と大きな拍手が起こった。

 続いて司会者から中山へ、石田に関して「お互いどんな存在か?」という質問が飛ぶと、中山は「いつも隣にいる人です」と嬉しそうに回答した。「撮影中もそうでしたが、カメラの回っていないところでも常に一緒にいて、夜もご飯に誘えば一緒に来てくれるような存在です。PR中もずっと2人で地方を回らせて頂いたのですが、1日だけ別行動の日があって。その日だけは寂しかったですね」と説明し、司会者からは「もう夫婦のような関係ですね」と突っ込まれると中山は「おそらくはそうかもしれないです」と笑った。石田は「麻聖くんが隣にいないと、緊張して何も喋れなくなってしまうんです。(PRで)1人のときがあったんですけれど収録止めてしまうほど話せなくて。でも麻聖くんと合流してからの取材はペラペラ喋ることができて、なんか、この人で本当に良かったなあ、と改めて思いました」と真剣に“麻聖愛”を語った。すると中山は「今もそうだと思うんですけど、話しているときずっと僕の方見てるんですよ(笑)。カメラの方を見なさい!」と突っ込み、笑いを誘った。

 さらに、司会者が小林に「水谷監督の演出を受けてどうでしたか?」と質問。小林は「水谷監督は毎日、私たちキャストやスタッフ全員にハグしながら、『今日も頑張ろうね』と言ってくれるのですが、それがすごく嬉しくて。“頑張ってね”じゃなくて“頑張ろうね”と言ってもらえるってすごい嬉しいなと思ったので、私もそういう風になっていきたいなと思いました」と水谷の愛情たっぷりの現場での様子を話した。水谷はそれを受け「毎日みなさんに、ではないのですけれど……そうですね」とハグしていることを告白。これについては照れもあってか、水谷は丁寧な口調で「そうですね」を連発。他に言葉が出ないようであった。

 また水谷は度々次回作についても突っ込まれた。「岸部さんが次に観たい水谷監督の撮る作品はどんなものですか?」と司会者が問うと、岸部は「難しい質問ですね」と前置きしつつも「あえて言うならば、言葉で人それぞれに魂というものがあるとすると、そういうものが日常に眠っているところに、何か、水谷さんから動くものがあるような。そんなものを映画を通して届けてもらいたいな、と。それは多分、水谷さんにしかできないことだと僕は思います」と話した。それに対して水谷は「今日帰って、考えてみます」と笑顔を見せた。

 水谷は60代で映画を3本撮りたい、と以前言っていたことを改めて話し、精力的に作品作りに取り組んでいることを明かした。今後は、水谷自身が出演しない作品にも挑戦したいという。最後は水谷から「母の日」として中山と石田にカーネーションの花束を贈る。水谷はそれぞれに低くいい声で「お母さんですよ」と伝え、我が子のようにキャストを愛していることを表現した。

 まっすぐでみずみずしい若手俳優と、味のあるベテラン俳優がユニゾンする映画『轢き逃げ 最高の最悪な日』は、水谷の初脚本作品にもなっている。水谷の俳優以外の一面を楽しめる作品だ。

(Nana Numoto)