『オブセッション 災愛』大ヒットホラーの魅力を芸人コンビが熱弁! 恐怖と笑いのトークショーレポート
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(左より)あんこ、ジャガモンド斉藤
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すべて見る8月2日東京・TOHOシネマズ日比谷 スクリーン7にて、映画『オブセッション 災愛』のスペシャルトークショーが開催され、映画紹介人・お笑い芸人のジャガモンド斉藤と、映画大好き芸人のあんこが作品愛溢れる深堀りトークを行った。
満席の会場を前に、あんこは劇中のニッキーのように花瓶で顔を隠しながら横歩きで登壇し、ジャガモンド斉藤は「新作の『スパイダーマン』や『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』ではなく、『オブセッション 災愛』を選んでくれてありがとうございます!」と冒頭から笑いを誘う。

しかし、これらの大作にも負けないほど、現在大きな注目を集めている本作。『オブセッション 災愛』は、YouTubeクリエイターとしても活動する新鋭監督カリー・バーカーによる劇場長編デビュー作。初監督作ながら、公開以来アメリカで社会現象級の大ヒットを記録し、世界中から注目を集める話題作となっている。全世界での興行収入は4億ドルを突破し、2026年の世界で最も稼いだホラー映画に。さらに、21世紀に公開されたオリジナルホラー映画としても世界興行収入歴代1位となった。
日本でも公開されると、SNSで絶賛の声が多数。ただ、寄せられたコメントの中には、主人公ベアに対して「クズ男」という評価もあり、あんこも「ベアにめちゃくちゃ腹が立ちました!」と率直な感想を口にする。劇中で「情けなさや優柔不断さがどんどん加速していく」と指摘し、「“応援上映”というものがあると思うのですが、この作品では“(ベアに対する)怒号上映会”をやった方がいいと思います!」と新たな企画を提案する場面も。
一方のジャガモンド斉藤は、「安全圏から見ていると“何をやっているんだ”と思ってしまうけれど、ベアの気持ちは分からなくもない」と語り、あんこは「告白することは、この世で一番勇気がいることかもしれない」とベアに共感を示した。

さらにふたりは、本作が単なるホラー作品ではない点にも注目する。ジャガモンド斉藤は「最初はラブコメのように始まる」と分析し、主人公たちの距離感や恋心がすれ違う様子が丁寧に描かれているからこそ、その後に訪れる恐怖が際立つのだという。また「主人公たちの関係性や、“愛とは何か”というテーマが描かれているところが面白い」と語ったあんこは、「思っていたホラー映画とは全く違った」と振り返った。
ホラー表現については、『チャイルド・プレイ』のチャッキーや、『リング』の貞子のような象徴的な存在が前面に出てこないことも話題に。ジャガモンド斉藤は「最後まで正体がはっきり見えないところが、この作品のすごさ」と絶賛。「何かにおびえる人物を、さらに別の人物が見つめる構図になっているので、最後まで何が起きているのか分からない。そのバランスが絶妙なんです」と、その巧みな演出を称えた。
さらに「黒澤清監督作品を思わせるような、不穏な空気感がある」と語り、「映画館の暗闇だからこそ成立する怖さがある」と力説。家庭用テレビでは明るさを調整したくなってしまうような場面も、「劇場で観るからこそ恐怖が完成する」と熱弁した。

一方で、本作には思わず笑ってしまうような場面も数多く盛り込まれているという。特にふたりが盛り上がったのは、あるホームパーティーのシーン。あんこは「恐怖と笑いが紙一重になっている」と語り、「登場人物たちは誰も笑わせようとしているわけではないのに、必死に生きている姿が、観客から見るとコミカルに映る」と説明した。
ジャガモンド斉藤も、「共感できる部分があるからこそ笑ってしまう」と分析。「知り合いにも、こういう人がいるかもしれないと思ってしまう。その身近さが怖さにつながっている」と、本作ならではの魅力を語った。
そして、話題は作品の根幹にある“愛”(“災愛”)と“執着”(“災愛”)の違いへと移る。「“好きだから”という気持ちは愛にもなるし、時には相手を傷つけることにもなる」と語るジャガモンド斉藤。「どこからが愛で、どこからが執着なのか。その境界線について考えさせられる作品だ」と真剣な表情を見せる。

すると、あんこは自身の恋愛観を交えながら「自分はどちらかというと執着する側かもしれない」と告白。自身の妻との関係について「家ではずっと一緒にいたいタイプで、3秒離れたらもう“遠距離”と言っている」と明かし、観客を驚かせた。さらに「仕事が早く終わったら職場まで迎えに行って、ずっと待っている」と語ると、ジャガモンド斉藤から「暗闇で待っていたら、もうニッキー側ですよ」とツッコまれ、会場は大きな笑いに包まれた。
ただ、あんこにとって、その行動は「愛情表現のつもり」と説明。「でも、相手から見た時にどう感じるかで、愛にも執着にも変わってしまう」とコメント。本作が描く“好き”という感情の危うさについて、身近なエピソードを交えながら語った。
最後に、あんこは「2回目、3回目と観ることで、新しい発見がある作品」と語り、ジャガモンド斉藤も「今年のベスト級の一本!」と断言。会場を訪れた観客へ向けて、改めて本作の魅力をアピールした。
<作品情報>
『オブセッション 災愛』
公開中
(C)2026 Focus Features LLC.
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