ハンフリー・ボガートにオスカーをもたらしたジョン・ヒューストン監督の名作『アフリカの女王 4Kレストア』
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イラストレーション:高松啓二
映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。
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1951年公開、原作は『海の男/ホーンブロワー』シリーズのC・S・フォレスター、製作はS・P・イーグル(後の『アラビアのロレンス』などのプロデューサー、サム・スピーゲル)。そして監督はジョン・ヒューストン。
ヒューストンの中でも代表作の1本ではあるが、それ以上に撮影の裏側が伝説化されている。アフリカのオールロケをいいことにヒューストンは撮影よりもハンティングに夢中になり、現場は混乱と過酷な状況の中で作られた。それを映画化したのがクリント・イーストウッド監督・主演の『ホワイトハンター ブラックハート』である。イーストウッドがモデルとなったヒューストンを演じるが、佇まいや声がなんとなく似てくるのが面白い。ふたりともハリウッド的でない作風も共通しているしね。個人的には、イーストウッドが巨匠化する転機になった作品かなと思っている。
主演のハンフリー・ボガートは、いつものタフガイでなく酒好きのちょっとダラしないオールナット船長を好演し、オスカー主演男優賞に輝く。ちなみに彼の飲んでいた酒はゴードン ロンドン ドライ ジン。この事は和田誠さんの『お楽しみはこれからだ』で知った。また、ローズ役のキャサリン・ヘプバーンは『「アフリカの女王」とわたし』という本を書いている。大変だったが、ローズの役作りにヒューストンのアドバイスが的確だったとも記されている。
ヒューストンは1906年生まれで今年は「生誕120年 ジョン・ヒューストン特集」が催される。『アフリカの女王』『赤い風車』を4Kレストア版、『火山のもとで』と日本未公開の『ワイズ・ブラッド』を上映する。映画も面白いが、本人はそれ以上にドラマチックな人物だった。
<作品情報>
『アフリカの女王 4Kレストア』
8月7日(金)より「生誕120年 ジョン・ヒューストン特集」にて公開
公式サイト:
https://www.huston120.com/

