新国立劇場バレエ団が魅せる『ジゼル』の凱旋公演が決定。英国が認めた感動が、この秋福岡へ
ステージ
インタビュー
フォトギャラリー(2件)
すべて見る2025年7月に英国のロイヤル・オペラ・ハウスで公演され、2026年に英国舞踊批評家協会賞にて「最優秀カンパニー賞」を受賞した新国立劇場バレエ団の『ジゼル』。その凱旋公演が11月14日(土)・15日(日)に、福岡市民ホール 大ホールにて開催される。
チケット一般発売を前に、英国公演でも主役のジゼルを演じたプリンシパルの米沢唯が来福し、作品の見どころについて語ってくれた。
――米沢さんにとって、『ジゼル』とは?
私にとって『ジゼル』は、「大好き」という言葉だけでは足りないほど大切な、深い愛の物語です。第1幕は、身分を隠した貴族アルブレヒトと恋に落ちた少女ジゼルが織りなす“生”の世界、第2幕は、裏切りを知り、命を落としたジゼルが精霊となっても愛する人を守り抜く“死”の世界。ひとつの演目でこれほどまでに異なるふたつの表情が見られる点も非常に魅力的だと思います。
――英国公演では、その舞台が高く評価されました。
バレエの本場である英国でロマンティック・バレエの最高峰である『ジゼル』を上演すると聞いた時は、カンパニー内に「大丈夫かな?」という緊張感が漂いました。ですが、吉田都芸術監督の「新国立劇場バレエ団をさらにレベルアップさせたい」という強い思い、そして私たちの「今できる最高の舞台をお届けしよう」という思いがカンパニーをひとつにし、その結果、高い評価をいただけたこと、本当に嬉しく思います。「私たちはこのまま進んでいけばいいのだ」という道を明るく照らしていただけたようにも感じました。
――新国立劇場バレエ団らしい『ジゼル』とは?
主役だけでなく、村人たちの人物像、ちょっとした目線や仕草などに込めた細やかなこだわりに、日本人らしい繊細な感性が宿っているところだと思います。また第2幕でのコール・ド・バレエ(群舞)の幻想的な美しさも、新国立劇場バレエ団が誇るところです。舞台美術も驚くほど緻密に作り込まれており、幕が開いた瞬間に別世界に引き込まれるような感覚をお楽しみいただけます。

――米沢さん自身の向き合い方は?
以前は、技術やリフトの成功など「どう見せるか」というところが先行していたように思います。ですが近年は、良い意味で力が抜け、「その役柄として舞台を生きる」ことを楽しめるようになりました。バレエは、トゥシューズで立ったり、脚を外旋したり、バレエを踊ること自体、「不自然(アンナチュラル)」ではありますが、その厳しい型を体の中に完璧に取り込んだ上でナチュラルであることが求められます。長年踊り続けてきた中で、ようやくその理想の姿が、少しずつ見えてきたような気がしています。
――福岡の方々へメッセージをお願いします。
カンパニーが福岡で公演をするのは2004年以来ということで、九州の皆様にこの物語をお届けできるのを楽しみにしています。個人的には福岡を訪れた際、海を眺められたら嬉しいです。母の地元が瀬戸内海沿いにあり、その風景には馴染みがあるのですが、また違った感覚が得られるのではないかと思っています。
英国バレエ界を熱狂させた舞台を、ぜひ体感してほしい。
新国立劇場バレエ団 ロンドン公演凱旋企画 「ジゼル」
11月14(土)・15(日)14:00
福岡市民ホール 大ホール
一般発売日:8月9日(日)10:00
■チケット情報
https://w.pia.jp/t/giselle/
フォトギャラリー(2件)
すべて見る
