根津美術館『やきもの名品紀行』8月15日から 中国、日本、朝鮮半島の選りすぐりの名品が一堂に
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《粉青象嵌牡丹文厨子》 朝鮮半島・朝鮮時代 15世紀 根津美術館蔵
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すべて見る「やきもの」とは、土を練り、形を作り、焼き固めて生み出される陶磁器のこと。絵画や書籍、彫刻、金工、漆工、染織、武具など、日本と東洋の多彩なジャンルの古美術コレクションを誇る東京・南青山の根津美術館では、総数約7,600件のうち、陶磁器が約2,300件を占める。その充実したコレクションのなかから、中国と日本、そして朝鮮半島の選りすぐりの名品を紹介する展覧会が、8月15日(土)から10月12日(月・祝)まで開催される。

古来、食器や調理具、貯蔵具、装飾品などとして、人々の生活と深く関わってきた「やきもの」には、やがて実用を超えた豊かな美が見出されるようになり、さらには鑑賞を目的とする作品も誕生した。東アジアの3つの国や地域のやきものの展開をたどる同展は、まずは1万年を超える歴史を誇る中国のやきものの紹介から始まる。唐三彩や青磁、白磁、青花など革新的な技法を生み出し、究極の精度と華やかさを追求した中国の各時代のやきものは、世界をリードし続けた。同展でも、北宋時代を代表する青磁や、名高い景徳鎮窯の色鮮やかな作品などが登場する。

そうした中国や朝鮮半島に影響を受けた日本のやきものは、後進ながらもそれらの技術をベースとして飛躍的な発展をとげた。素朴な土師器(はじき)から華やかな磁器まで、多様なやきものが好まれた点が、日本の特色だという。京都産の土器皿に琳派の尾形乾山がデザイン性豊かな意匠を施したものや、日本から欧州へ輸出された柿右衛門の最初期の作品なども見ることができる。

一方、清らかさと実用性を尊ぶ感性が反映されているのが朝鮮半島のやきものだとか。優雅な高麗青磁や、白土の素地に粉青象嵌(ふんせいぞうがん)で文様を施した朝鮮時代の陶磁器など、陶工の自然な作陶を魅力とした作品が並ぶ。
中国、日本、朝鮮半島のやきものは、3つの展示室に分かれて展示されている。その3つの展示室を巡る道のりは、海を越え、また時を超えて「やきもの」を探訪する旅となる。それはまた、各地の風土がそれぞれに育んだ独自の文化の一端にふれる体験ともなるだろう。
<開催情報>
『やきもの名品紀行 ―中国・日本・朝鮮半島―』
会期:2026年8月15日(土)~10月12日(月・祝)
会場:根津美術館
休館日:月曜、9月24日(木)休(※ただし9月21日(月・祝)、10月12日(月・祝)は開館)
時間:10:00~17:00(※入館は~16:30)
料金:[オンライン日時指定予約]一般1400円、学生(大学生以上)600円、高校生以下無料
公式サイト:
https://www.nezu-muse.or.jp/
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