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第2期BiSがラストライブを終え解散、9人はそれぞれの未来へ

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BiS(Photo by sotobayashi kenta)

BiSが本日5月11日に東京・マイナビBLITZ赤坂でワンマンツアー「Are you ready to go? TOUR」のツアーファイナルを行い、この公演をもって解散した。

BiSは2011年11月にプー・ルイ(現BILLIE IDLE、新生YouTuber研究会)を中心に結成され、2014年7月に一度解散。2016年7月に第2期BiSとして再始動し、2018年3月にプー・ルイがグループを卒業して以降、新メンバーを迎えて同年4月より47都道府県ツアーを行うなど精力的な活動を展開してきた。第2期BiSの解散は今年3月30日に長崎・壱岐の島ホールで行われた「WACK EXHiBiTiON」の中で、メンバーによって発表された。その後4月6日の沖縄・Outputで解散前ラストツアーをスタートさせ、本日その最終日を迎えた。

BiSはゴ・ジーラ、アヤ・エイトプリンス、キカ・フロント・フロンタール、ペリ・ウブ、パン・ルナリーフィ、ミュークラブ、YUiNA EMPiRE、ムロパナコ、トリアエズ・ハナの9人がそろって登場し、横一列に並んで「新生アイドル研究会BiSです! よろしくおねがいします!」と元気よく挨拶。そして現BiSのスタートを飾ったナンバー「BiSBiS」で勢いよくライブをスタートさせ、「Did not」に続けて「TiME OVER」「NOT the END」と連投していった。「CHANGE the WORLD」でパンがステージからフロアに向けてダイブして研究員(BiSファンの呼称)に支えられながら直立して歌い続けるなど、全力のパフォーマンスを繰り出していくBiS。「gives」でエモーショナルな歌声を聴かせたかと思えば、ソリッドなギターサウンドの「YPP」では笑顔を見せてポジティブな雰囲気を会場全体にもたらし、一体感を高めていく。フロアを埋め尽くす研究員は写真撮影をする人、拳を突き上げて声援を送る人、メンバーの一挙手一投足を食い入るように見つめる人とさまざま。9人の最後の勇姿を思い思いに目に焼き付けていた。

アップテンポなロックチューン「SOCiALiSM」ではフロアでモッシュが発生。BiSはアクセルをさらに踏み込むようにテンションを上げていく。「I can't say NO!!!!!!!」のラストではゴ・ジーラがフロアに思いっきりダイブし、研究員の群衆に体を預けて絶叫。「WHOLE LOTTA LOVE」「Don't miss it!!」とシングル曲を連投し、高揚感に満ちたステージを展開して熱狂に拍車をかけた。メランコリックで怪しげなメロディの「Human after all」ではムロパナコが衣装をめくって存在感のあるお腹を見せる場面もありつつ、ライブはノンストップで進行していった。「ロミオの心臓」をメンバー同士でアイコンタクトを取るなどしながら優しく歌い踊り、「イツカヤラレルゾ」では会場全体を絶叫モードに変貌させた。「twisted grunge」ではパンが涙を浮かべる場面もあったが、笑顔でパフォーマンスを続け、全員が晴れやかな表情で「NAKODUB」を歌い上げる。そして「たくさんの素敵な景色をありがとうございました」とアヤ・エイトプリンスが挨拶してから、ラストナンバー「アゲンストザペイン」へ。青白い照明に照らされた9人は凛とした表情で歌い始め、情感たっぷりのパフォーマンスを繰り出すと、最後は全員で横一列に並び、さっそうとステージをあとにした。

アンコールではメンバー1人ひとり挨拶。ムロは「愛がすごくあふれている場所におりまして、そこにいられるのがすごい幸せです。ここでもらった愛は、私がこの先、明日から生きていくための大きい糧になるなと思いました。皆さん、幸せに生きてください。BiSの“そして伝説がはじまった担当”ムロ・パナコでした」と涙ながらに思いをファンに伝え、パンは「BiSとは私にとって第1の人生で、これまで2年間、いろんな人、今日来てくれたみんな、来ていないみんなも全員、たくさんの人に支えられて2年間活動してきて。『世界を変えようね』って言って活動してきたんですけど、第2期BiSでは世界を変えることができず、今日5月11日に解散となります。でもBiSの曲は永久に不滅で生き続けるし、これからのBiSの楽曲と、私たちの生き様でこれからも世界を変えたいと思っています」と述べてから「皆さん、第2期BiSは好きですか?」と呼びかけ、「大好き!」と満員のオーディエンスの歓声を浴びる。感極まった様子で「第2期BiSありがとうございました。私もBiSが大好きです! パン・ルナリーフィでした!」と叫んだ。

キカは「BiSとして活動してきた2年と8カ月、本当に夢のような毎日でした。正直言うと、もっと夢を見ていたかったなって悔しい気持ちもあります。これからはBiSという夢から覚めて、新しい私の夢に向かって進んでいきます。最後に、私はBiSが大好きでした。皆さん幸せになってください。私も幸せになります!」と元気に話し、ゴ・ジーラは「解散について無念はありますし、叶えられなかった夢も山ほどあるし、何より研究員の期待を裏切ってしまって、悔しいなって気持ちです。でもBiSのおかげで、BiSがすべてになった生活がすごく楽しかったので、幸せやったなと思います。だけど誰が入っても抜けてもBiSはBiSやったってことで、これからもBiSは続いていきます。私は今日ですべてなくなっちゃって何も考えられなくなっちゃうので、今日でゴ・ジーラは死にます。なので、これからもBiSをよろしくお願いします。さよならー!」と挨拶した。

アヤは「私はずっと皆さんに正直なことを言えないでいたんですけど、私は今日この解散当日までBiSが好きじゃなかったです。好きになりたかったけど、正直ずっと好きになれなくて、この1年間を過ごしてきました。だけど今日ここに集まってくださった皆さんたちと、ニコ生を見ている皆さんたち、来られなかった皆さんたちやスタッフさん、このメンバーでBiSの曲を歌って、私は本当はBiSが大好きだったんだなって思いました。GANG PARADEにいたときもBiSにいたときも、私を支えて応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。私は笑顔を忘れずにこれからもどんなことも乗り越えていきます。皆さんも笑顔を忘れないで生きていってください。BiSのアヤ・エイトプリンスでした!」とコメント。YUiNAは「BiSのYUiNA EMPiREです。みんなにとってBiSはどんな存在でしたか? BiSは私にとって大切な居場所でした。去年(EMPiREから)移籍してきて、メンバーも、スタッフさんも、研究員のみんなも、温かく受け入れてくれたおかげです。今日、そんなBiSは解散してしまうけど、私の中で大切な仲間だということに変わりはありません。だからみんなの中でも、それぞれのこの私たちのBiS、そしてカッコいいBiSの楽曲が生き続けたらと本当に思います。私もBiSが本当に大好きでした!」と述べた。

続けてハナは「私はBiSになりたかったわけではもともとなくて、将来歌が歌いたい、アイドルになりたいと思って2018年にWACKオーデを受けました。BiSに合格して、BiSのことがすごく好きになりました。もともと大好きだった歌やダンスももっともっと大好きになったし、家族や友達のありがたさもすごく学んだし、こうやって大好きなメンバー、スタッフさん、研究員のみんなと出会えて、とってもとっても幸せだったなと思います。私は『BiSの歌姫になりたい』と言っていたんです。なれたかはわからないけど、私の大切なBiSの曲たちがずっとずっと聴き続けてもらえたらなって思います。以上、BiSの“乾杯担当”そして“歌姫”トリアエズ・ハナでした」と素直な思いと感謝を伝え、ペリは「今まで支えてくださった関係者の方々や、応援してくれていたファンの皆様のおかげで、私たちはBiSをすることができました。私をBiSにしてくれて、心の底からありがとうございます。BiSが再始動してからの2年8カ月間は私にとって、とてもとても大きなものです。これからはBiSで得た大きな蓄えを生かして、それぞれの第2章へと生きていきます。私は新しい未来へ挑戦することをワクワクしています。皆様も未来にワクワクしながら、未来のためにある今を全力で楽しんでもらいたいです。以上、BiSの“人生楽勝担当”ペリ・ウブでした」と述べた。

最後にミュークラブは「BiSのミュークラブです。という挨拶をするのも、今日が最後の日になってしまいました。私にとってBiSは本気になれたものです。悔しくて本気で泣いたし、うれしくて本気で笑えたものでした。みんなからもらったたくさんの愛とか、本気になれたことを私はこれからのパワーにしていきます」と淡々と話してから、「ざまあみろー!!」と絶叫し、「以上、BiSでした」とメッセージを結んだ。それぞれ思いを伝えたBiSは、現BiSのラストシングルとなった11分超の大作「Are you ready?」を最後に披露。ストイックな姿勢でラストライブを駆け抜けた9人は、研究員の歓声に見送られてステージをあとにした。

終演後、ステージにはマイクスタンドが置かれ、WACK代表の渡辺淳之介が9人の今後について発表を行った。まずゴ・ジーラおよびキカは事務所契約を即時解除すると述べ、「どうやら2人は旅に出るようです。ゴ・ジーラは『空を飛ぶ』とわけのわからないことを言っております。キカは何やら芸能以外の活動をしたいようなので、渡辺が個人的にサポートしていきたいと思っております」とコメントした。続けてパン、ムロ、YUiNAは契約を継続するとのことで、渡辺は続報を待つよう促した。発表は続き、アヤ、ミュークラブ、ハナ、ペリは事務所との契約が即時解除となるが、この4人は活動を継続したいという意思表示があったという。渡辺は4人の今後について「野球でいう、いわゆる“FA宣言”をさせていただきます。移籍金、契約金なし、金的保証なし。即時活動可能です。ご興味ある事務所の方はfa@wack.jpまで。期限は5月末日になります。なおFAメンバーの残留は認めません」と説明した。最後に「俺には俺の解散しなければいけない理由がありました。きっとメンバーにもあると思います。それはきっと研究員には一生わからないことなんだと思います。また楽しいとこで一緒になれたらいいかなあなんて思っています。いつの日か、この解散がよかったと思えますように。アディオス!」と述べて発表を締めくくった。

なおBiSは第3期の始動に向けて再結成オーディションが実施されており、詳細は追ってアナウンスされる。

BiS「Are you ready to go? TOUR」FiNAL公演 2019年5月11日 東京都 マイナビBLITZ赤坂 セットリスト

01. BiSBiS
02. Did not
03. TiME OVER
04. NOT the END
05. CHANGE the WORLD
06. gives
07. YPP
08. Happy Birthday
09. Never Starting Song
10. ミステリアスホール
11. SOCiALiSM
12. I can't say NO!!!!!!!
13. WHOLE LOTTA LOVE
14. Don't miss it!!
15. ぎぶみあちょこれいと
16. Human after all
17. Not Special
18. SAY YES
19. ロミオの心臓
20. 明日が来るなら
21. イツカヤラレルゾ
22. FLY
23. twisted grunge
24. NAKODUB
25. アゲンストザペイン
<アンコール>
26. Are you ready?