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グリーンランドの村でデンマークの新人教師が奮闘 『北の果ての小さな村で』

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CINRA.NET

映画『北の果ての小さな村で』が7月から東京・シネスイッチ銀座ほか全国で順次公開される。

グリーンランドを舞台にしたフランス映画である同作は、グリーンランド東部の人口80人の村チニツキラークにデンマークから赴任した28歳の教師・アンダースが主人公。言語や習慣の違いで授業がままならず、考えの違いによって村人からも孤立するアンダースが、やがて村の人々や子供たちとの交流を通して、異境の地で生きる術を学び、成長していく姿を描く。原題は『Une année polaire』、英題は『A POLAR YEAR』となる。

監督・脚本・撮影を手掛けたのは、初短編作『Du soleil en hiver』で『第58回カンヌ国際映画祭 』SACD賞、初の長編作『L'apprenti』で『第65回ヴェネチア国際映画祭』国際批評家週間作品賞を受賞したフランスの監督サミュエル・コラルデ。2015年に初めてグリーンランドを訪れて魅了され、映画の撮影を決意したというコラルデ監督は、撮影前に数か月にわたってチニツキラークに滞在し、徐々に村人に受け入れられるようになった中でデンマークから新人教師が赴任するという話を聞き、その青年を物語の中心に据えることを決めた。1年間の撮影期間を費やして『北の果ての小さな村で』を完成させた。

主人公のアンダースをはじめ、村の子供たちや猟師といった登場人物は全て本人が演じている。また氷の大地、雄大なフィヨルド、オーロラなどの大自然や、シロクマの親子、クジラの群れをはじめとする野生動物の姿が、撮影監督としても活動するコラルデ監督自らの手で捉えられている。

発表とあわせて予告編とポスタービジュアルが公開。予告編の語りは三上博史が担当している。