SixTONES 松村北斗×岡崎紗絵の関係の行方は? 『パーフェクトワールド』は衝撃的な展開に
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ヘルパーの長沢(中村ゆり)への嫉妬心を募らせ、樹(松坂桃李)を自分で支えることができるようになるため介護の勉強を始めたつぐみ(山本美月)。没頭すると周りが見えなくなる性格によって連日夜遅くまで勉強に励みすっかり疲れ切ったつぐみと、彼女を心配する是枝(瀬戸康史)。5月14日に放送された火曜ドラマ『パーフェクトワールド』(カンテレ・フジテレビ系)の第4話は、そのクライマックスに待ち受けていた、つぐみが駅のホームから転落するという衝撃的な展開へとつながるストーリーが描き出され、本ドラマの恋愛要素を担う4人の関係性がじわじわと進んでいく。
参考:松坂と山下の仲睦まじい姿
そんな中で、今回大きくフィーチャーされていたのは樹にとって設計事務所の後輩であり車椅子バスケのチームメイトで、10年来の友人でもある晴人(松村北斗)の物語だ。左足が義足の晴人は、仕事の途中で階段から転倒し足に痛みを覚える。病院で切断部の腫れがひくまで義足は使わないようにと言われた彼は、痛みをこらえながらレンタル彼女で再びしおり(岡崎紗絵)を指名。その後もしおりへの想いを募らせる一方、彼女の指名をなかなか取ることができない晴人は、偶然街でしおりが他の客といるのを目撃。その客に襲われそうになったしおりを助けるのだが、またしてもしおりから障がいがある人とは付き合えないと言われてしまうのだ(その理由として「姉の彼氏が車椅子」だと聞かされるが、しおりがつぐみの妹だとは気付いていない)。
すっかり落ち込んだ晴人は、渡辺(木村祐一)と衝突し「障がいを乗り越えるとか受け入れるとか無理なんだよ。そんなの何年かかったってできることじゃない」と語り、その言葉を聞いた樹は、健常者へのコンプレックスを抱えながらも障がい者にしかできないことがあるのだと伝える。障がい者と健常者の恋愛をメインテーマに描く本作ではあるが、樹とつぐみの関係には過去から続いていた強固な想いが存在する。しかし晴人としおりの関係は、出会いから一歩一歩築き上げられていく。原作にはない設定で描き出されるこの2人の関係は、メインカップルとはまた異なるアプローチでこのドラマの重要な一部を担うのではないだろうか。
晴人役を演じている松村といえば、昨年秋に日本のアーティストとして初めてYouTubeアーティストプロモに抜擢され、ジャニーズ事務所の次世代を担うと期待されているSixTONESのメンバー。俳優としての実績も抜群で、昨年春に公開された『坂道のアポロン』では中川大志演じる千太郎をロックバンドに誘う60年代の高校生を演じ、先日公開された『映画 少年たち』では成績優秀でありながらも家族の介護に葛藤し、教師を刺して刑務所に収監されてしまう少年・ダイケンを演じていた。同作といい本作といい、果敢に難しい役柄に挑んでいく彼は、今後のジャニーズ俳優の中でも大いに期待できる存在だ。
ところで、晴人が感じる脚の痛みと対比するかのように、樹が“幻肢痛”に苦しむ姿が描き出された。晴人の場合は切断部の、痛覚を持っている部分の痛みだが、樹は痛覚がない部分に脳が錯覚を起こして生じる痛み。この幻肢痛とは主に四肢切断患者の多くが手や脚が存在すると脳が錯覚して痛みを覚えるとのことで、樹のように痛覚が失われているケースでも起こりうるという。その治療法として劇中では、CGで切断された部分が存在するように脳に理解させ痛みを緩和させる様子が映し出されたり、自らの足にコンパスを刺して痛覚がないことを自分の視覚から脳に理解させるというシーンが登場する。まだまだ知らないことが多いのだと、あらためて痛感してしまう描写ばかりだ。 (文=久保田和馬)