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Kバレエ「シンデレラ」公開リハで成田紗弥、高橋裕哉らが魅せる

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Kバレエ「シンデレラ」公開リハーサルより。

熊川哲也率いるKバレエ「シンデレラ」の公開リハーサルが、昨日5月14日に東京・Kバレエ カンパニーにて行われた。

「シンデレラ」は、熊川の東京・Bunkamura オーチャードホール芸術監督就任を記念して、2012年に初演された“ファンタジー・バレエ”。熊川独自の解釈とアイデアが盛り込まれる本作が、今回はKバレエ設立20年周年シリーズの一環として上演される。

公開リハーサルでは、まず1幕より「シンデレラと継母たち」のシーンが披露された。シンデレラ役を務めたのは、韓国のユニバーサル・バレエ団から移籍し、昨年18年9月にKバレエに入団したプリンシパル・ソリストの成田紗弥。継母役をルーク・ヘイドン、義姉妹役を杉山桃子と高橋怜衣が担当した。成田は浅川紫織の指導のもと、継母と義姉たちに疎まれ、召使いのように働かされるシンデレラの健気さを繊細な身のこなしで表現。浅川は「リアクションをわかりやすく、オーバーに」と成田にアドバイスを送った。

リハーサル後、取材に応じた成田は「Kバレエの先輩方から教わったことを舞台上でしっかり表現できるようにしたいです」と、初挑戦となるシンデレラ役への意欲をのぞかせる。また浅川は「『シンデレラ』は、小道具を扱う場面が多いですし、踊りの中に動作を自然に取り込むことで、お客様が感情移入できるシンデレラになると思います」と成田に助言した。

続いては2幕より「シンデレラと王子のパ・ド・ドゥ」の場面が公開される。シンデレラ役はプリンシパルの矢内千夏、王子役はハンガリー国立バレエ団から移籍し、18年9月にKバレエに入団したプリンシパル・ソリストの高橋裕哉が務めた。遅沢佑介によって細やかな指導が入ると、高橋は真摯に耳を傾け、丁寧に振付を確認していく。リハーサルでは、シンデレラと王子が初めて出会い、徐々に交流を深めていくさまが表現された。

矢内は本作について「つなぎの部分が途切れないよう、音と一緒に動く部分が難しいです」と苦労を語り、高橋は「ポジションとステップを1つひとつ的確に押さえていかないと、きれいなシーンになりません。いかに効率よく踊れるかが課題です」とコメント。そして遅沢は「技術にとらわれず、なめらかに踊りつつもシンデレラと王子の関係性を表現してほしい」と2人にエールを送り、高橋に対しては「入団したばかりで、今は成長してる最中。レッスンの成果が舞台でどう出るか楽しみです」と期待を寄せた。

Kバレエの「シンデレラ」は、5月24日から26日まで東京・東京文化会館、5月31日から6月2日まで東京・Bunkamura オーチャードホール、6月4日に静岡・アクトシティ浜松、6月6日に大阪・フェスティバルホールにて上演される。

Tetsuya Kumakawa K-BALLET COMPANY Spring Tour 2019「シンデレラ」

2019年5月24日(金)~26日(日)
東京都 東京文化会館

2019年5月31日(金)~6月2日(日)
東京都 Bunkamura オーチャードホール

2019年6月4日(火)
静岡県 アクトシティ浜松

2019年6月6日(木)
大阪府 フェスティバルホール

演出・振付:熊川哲也
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
指揮:井田勝大
管弦楽:シアターオーケストラトーキョー

キャスト

シンデレラ:中村祥子 / 矢内千夏 / 小林美奈 / 成田紗弥
王子:宮尾俊太郎 / 高橋裕哉 / 山本雅也 / 栗山廉
継母:ルーク・ヘイドン
仙女:浅野真由香 / 井上とも美 / 戸田梨紗子 / 山田蘭