YOSHIKIが語る「Forever Love」の現在地 ジョシュ・グローバンとの共演、30年を経て世界へ
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『YOSHIKI CLASSICAL 2026 IN LOS ANGELES AT WALT DISNEY CONCERT HALL “SCARLET NIGHT & VIOLET NIGHT”』
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すべて見るYOSHIKIと世界的ボーカリスト・ジョシュ・グローバンによる新たなライブ音源「Forever Love (Live) YOSHIKI & JOSH GROBAN」が8月28日に全世界で配信された。1996年にX JAPANの楽曲として発表され、30年にわたり歌い継がれてきた「Forever Love」。今回の音源は、7月16日・17日に米ロサンゼルスのウォルト・ディズニー・コンサートホールで開催された『YOSHIKI CLASSICAL 2026 IN LOS ANGELES AT WALT DISNEY CONCERT HALL “SCARLET NIGHT & VIOLET NIGHT”』のうち、ジョシュが出演した17日の「VIOLET NIGHT」で収録されたもの。YOSHIKIが新たに書き下ろした英語パートに加え、ジョシュが原曲の日本語詞と英語詞を歌い上げ、YOSHIKIのピアノとオーケストラとともに、新たな「Forever Love」を生み出している。
このインタビューでは、ジョシュとの共演が実現した経緯をはじめ、30年前にこの曲へ込めた思い、今だからこそ感じる「Forever Love」の意味について語ってもらった。さらに、X JAPANとして歩んできた日々やHIDEとの記憶、日本語のまま世界へ届けることへの手応え、「もっと愛が拡散される世界になれば」という現在の思い、そしてさらに高まり続ける音楽へのモチベーションまで、YOSHIKIが率直な言葉で明かしてくれた。
「ジョシュが歌ってくれたら、すごくいいなと思った」

――今回、ジョシュ・グローバンさんと「Forever Love」を共演され、そのライブ音源がリリースされました。長年大切にしてきた楽曲を、今このタイミングでジョシュさんと届けようと思ったきっかけを教えてください。
YOSHIKI:2023年に海外でいくつかコンサートを開催したときに、ロンドンではエリー・ゴールディングさんやセイント・ヴィンセントさんにゲスト出演してもらったんです。それがすごく盛り上がって、「こういう形でゲストに出てもらうのって面白いな」と思って。今回、ウォルト・ディズニー・コンサートホールで公演をすることになって、僕はLAに30年以上住んでいるので、タイミングが合うのであれば、自分とゆかりのあるミュージシャンの方々に出ていただきたいなと思ったんです。何人かに直接声をかけて、ジョシュのほか、Kornのジョナサン・デイヴィス、Jane's Addictionのペリー・ファレルも出演してくれました。
――その中で「Forever Love」をジョシュさんに歌ってもらおうと?
YOSHIKI:直接連絡したあとはマネジメント同士でいろいろなアイデアが出ていたんですけど、ちょうど「Forever Love」が30周年というタイミングでもあって。候補を考えている中で、「もしジョシュが『Forever Love』を歌ってくれたら、すごくいいな」と思い始めて。ほぼ日本語の曲なので、新しく英語詞を書いて、サビは日本語のまま歌ってもらう形を提案したら、快く引き受けてくれました。

――音源を聴いて、同じ「Forever Love」でも、これまでとはまったく違う表情が生まれていると感じました。
YOSHIKI:僕はボーカリストに合わせて曲のキーを変えたり、その人の声が一番いいレンジになるように曲を作ったりするタイプなんです。今回もジョシュがこれまでリリースしてきた楽曲を何十曲も聴いて、「一番いい音域はたぶんここだろう」と考えてキーを決めて。彼も僕のキーの感覚をすごく信頼してくれて、そのキーで歌ってくれました。
――ジョシュさんとは長年の友人でもありますが、今回改めてボーカリストとして感じた魅力はありますか?
YOSHIKI:本当に素晴らしいアーティストだなと思いました。もちろん声もそうなんですけど、曲の解釈ですよね。僕が提案したにもかかわらず、それを自分のものにしてしまう。そこはさすがだなと思いました。
「Forever Love」に刻まれたHIDEとの記憶

――「Forever Love」は30年にわたり、時代や国境を越えて聴かれ続けています。作曲した当時と、さまざまな経験を重ねた現在とでは、この曲を演奏するときの気持ちや、楽曲そのものの意味に変化はありますか?
YOSHIKI:もともと僕は結構むちゃくちゃな生き方をしてきたんです。僕が子どもの頃に父を亡くしていて、「父親の年齢を超えることはないんだろうな」と思っていた時期もあって、あまり長生きすると思っていなかった。だから、ガラスのように割れて飛び散ってしまうような人生を生きるつもりでいたんです。でも、自分が消えてなくなっても、想いや愛は残ってほしい、という気持ちはありました。今は世の中が分断に向かっているように感じることもあって、「もっと愛でつながれないのかな」と考える中で、「今、この曲って必要なんじゃないかな」と思います。自分で弾いていても癒やされるというか。
――30年前とはまた違う意味を持つ曲になっているんですね。
YOSHIKI:こんなに長く愛されているのはファンのみなさんのおかげだと思っています。ファンのみなさんによって育てられてきた曲だな、と思いますね。
――今でもピアノに向かうと、当時の感情が戻ってくることはありますか?
YOSHIKI:戻ってきますね。いろいろな場面でこの曲を演奏してきたので。それこそHIDEの葬儀でも演奏しましたし、すごくたくさんの思い出があります。その時、その時のことが走馬灯のように駆け巡りますね。

――X JAPANとして歩んできた中では、HIDEさんがYOSHIKIさんとファンの間をつなぐような役割を担うことも多かったですよね。
YOSHIKI:HIDEが「とりあえずYOSHIKIはリーダーとして突っ走ってくれ。ファンのみんなとのコミュニケーションは自分がやる」と言ってくれていたので、僕は自分のやりたい方向へ進むことができた。でもHIDEがいなくなって、あらためてHIDEってすごく器用だったんだなって。そういうところは「さすがだな」と思うことがたくさんありました。僕は不器用なりに頑張っているんですけどね、相変わらずその辺は不器用だなって思いますね。
――今回の「Forever Love」で印象的なのが、すべてを英語に置き換えるのではなく、原曲の日本語を残したことだと思います。以前であれば、海外へ届けるために全編を英語にするという選択もあったのではないでしょうか。
YOSHIKI:X JAPANで世界ツアーを回っていたとき、曲を全部英語にしたこともあったんです。でも、海外のファンから「ぜひ日本語で歌ってほしい」と言われることもあって、「母国語がそのまま受け入れられる時代になってきているんだな」と感じました。今でも僕が書く曲はほとんど英語なんですけど、この曲のサビは、その響きも含めて「これは日本語が合っている」と思った。それが世界に通用する時代になったのはうれしいですね。あと、Spotifyのインタビューで聞いたんですけど、僕のリスナーの90%以上が34歳以下で、90%以上が日本国外だというんです。「極めてレアなケースです」と言われて、自分でもびっくりしました。
「もっと愛が拡散される世界になればいい」

――「Forever Love」を書いた当時、どんなことを考えていたのか覚えていますか?
YOSHIKI:自分ではすごくいい曲だという自信があったんですけど、当時アメリカで英語を教えてもらっていた先生に聴かせたら、あまり感動してくれなくて(笑)。「すごくいい曲だと思うんだけど!」と言い合いになったのを覚えています。その後、日本語で詞を書くことになるんですけど、当時は自分が長生きするとは思っていなかったので、「自分はいなくなるけど、愛は残ってほしい」という思いがありました。今も思うんですけど、憎しみってすごく伝わりやすいじゃないですか。SNSでも憎しみは拡散される。でも、もっと愛が拡散される世界になるといいなって。悲しいことや嫌なことだけじゃなく、美しいことや愛みたいなものがもっと拡散されるようになればいいなと思います。
――ファッションやワイン、映画など幅広いフィールドで活動してきたYOSHIKIさんですが、現在、自身の中で音楽へのモチベーションはどのような状態ですか?
YOSHIKI:今年に入って、特に東京公演やLA公演などをやって、自分の中で音楽の比重が大きくなってきて、モチベーションも上がっています。僕が「アルバムを出す」と言っても誰も信じないと思うんですけど(笑)、来年に向けて、一気にというより、少しずつでも曲を出していけたらなと思い始めています。
――曲自体はかなり作られているのでしょうか?
YOSHIKI:結構書いています。ここ数カ月で、自分が今まで作った曲を改めて振り返っていたら、「こんな曲も書いたな」「あれ、この曲リリースされてない?」というものがたくさんあって。極端に言うと80%くらいリリースしていないんじゃないかって。レコーディングしてあるものもあるので、これから出していきたいですね。実は今回の「Forever Love」も、最初から音源化を予定していたわけではなかったんです。LA公演には音楽関係者や映画関係者もたくさん来ていたんですけど、公演後にみなさんから共通して言われたのが、「この『Forever Love(Live)』をリリースしないという選択肢はない」ということでした。それですごく説得されて。本当はLA公演のあとヨーロッパへ行く予定だったんですけど、それを一旦延期して、LAに残って仕上げました。
――30年前に生まれた「Forever Love」が、日本語と英語、そしてジョシュ・グローバンという新たな歌声をまとい、再び世界へと届けられました。日本のファンのみなさんにも改めてたくさん届く楽曲かと思います。
YOSHIKI:今回のパフォーマンスを通じて、その愛のメッセージが世界中の人々に届くことを願っています。「Forever Love」の新たな一歩とともに、新曲もこれから少しずつ形になっていけばいいなと思います。

<リリース情報>
YOSHIKI feat. JOSH GROBAN「Forever Love (Live)」
配信中
https://yoshiki.lnk.to/FLLPR?utm_source=chatgpt.com
YOSHIKIが作詞・作曲し、X JAPANの楽曲として1996年に発表した「Forever Love」。7月17日に米ロサンゼルスのウォルト・ディズニー・コンサートホールで行われた公演で、ジョシュ・グローバンを迎え披露されたライブ音源となる。
YOSHIKIによる新たな英語パートと、原曲の日本語詞・英語詞をジョシュが歌唱している。
YOSHIKI オフィシャルサイト /
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