新妻聖子と蘭寿とむが、あのクルエラに?! ミュージカル 『101ダルメシアンズ』
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ミュージカル『101ダルメシアンズ』ビジュアル
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イギリスの作家ドディー・スミスの児童文学「ダルメシアン 100と1ぴきの犬の物語」が出版されたのは、1956年のこと。以降、アニメ映画や実写映画に絵本などさまざまな形で愛されてきた本作が、2022年にロンドンでミュージカル化! その待望の日本版ミュージカル『101(ワンオーワン)ダルメシアンズ』が、いよいよ10月に東京・日生劇場、11月には大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演される。
主人公となる世紀の悪女でファッショニスタ、クルエラ・ド・ヴィルを演じるのは、新妻聖子と蘭寿とむ(Wキャスト)。8月に都内で行われたビジュアル撮影の様子を、二人の独占コメントと共にお届けする。
スタジオに足を踏み入れると、すでに蘭寿がクルエラの衣裳で撮影中。クルエラならではの白黒半分のヘアスタイルや、真っ赤な革のロンググローブ、肩のとがったジャケット、そしてオーバーサイズのロングファー。カメラマンの「ダンスをするように動いて」という声に応えて、次々と美しいポーズを決めていく蘭寿。元宝塚歌劇団花組トップスターで長身の蘭寿から醸し出される華やかさとダイナミックさでキャラクターが表現されていくさまは圧巻だ。蘭寿は強い眼差しがポイントのダークメイクで不敵な笑顔を浮かべる一方、ちょっぴりカートゥーンめいたポーズも披露。毛皮のコートを作るために愛らしい子犬たちを追い詰めていく蘭寿クルエラの、本番への期待が高まる。


ソロの撮影が終わると、次は蘭寿とダルメシアンの子犬とのツーショット。子犬を見た途端、思わず“クルエラの顔”が外れて「可愛い!」とメロメロな様子の蘭寿。「怖くないよ、大丈夫だよ」とささやきながらそっと抱くと、子犬も安心した様子で蘭寿を見つめる。撮影に入ると、元のクルエラの顔に戻った蘭寿と、臆せずカメラを見つめる子犬。まるで映画から飛び出してきたような、フォトジェニックなツーショット撮影も無事に終了した。


撮影直後の蘭寿に感想を聞くと、「子どもの頃に飼っていたので、犬は大好きなんです。だから抱っこした時は、つい素の表情が出ちゃいました」と笑う。
「でも撮影ではクルエラとして、ファッショニスタらしい美へのこだわりと、ダルメシアンへの執着のようなものの両方がにじむ笑顔を意識しました。そういう意味では、実際にダルメシアンの子犬と撮影できてよかったです」と蘭寿。
いわゆる悪役ではあるものの、その人気ぶりゆえに何度も実写映画化されているクルエラ。「いろんな人に、あのクルエラをやるんでしょう? と言われます」と、蘭寿も周囲の反響の大きさに驚いている様子だ。

「アニメ版などでは犬たちの活躍がメインなので、クルエラは徹底的な悪人としてまず強烈な存在感がありました。その上で、なぜ今こんなに人気なのかを考えると、やっぱり単純な悪女というわけではないからかなと思います。ダルメシアンの毛皮でコートを作りたいなんてとんでもない発想ですが、誰も持っていない物や、人がやっていないファッションをしたいという彼女なりのこだわり、“唯一のモノ”をひたすら求めるという彼女のキャラクターが、人気の理由のような気がしています」と蘭寿は語る。
そんなこだわりの人・クルエラの気持ちは分かったりしますか? との問いには、「さすがにあそこまでの気持ちは感じたことはないですが……(笑)。でもこうやって実際に衣裳を着て撮影していると、だんだんそういう気持ちが高まってきた気がしています」と明かしてくれた。

ミュージカルらしいクルエラのゴージャスなナンバーも
続いて、同じクルエラの扮装をした新妻の撮影がスタート。だが肩のとがったジャケットに合わせるのは、大胆にスリットが入ったロングスカートとエナメルのブーツだ。裾からのぞく美脚もあらわに目を細めてカメラをじっと見つめ、ダークでコケティッシュな笑顔を浮かべる新妻クルエラ。スタジオの空気がサッと変わり、すでに物語が始まっているかのようなその表情にはスタッフ陣から思わずため息が。カメラマンが漏らした「そんな表情、なかなかないです! かっこいい……!」という言葉が示す通り、アイコニックな“クルエラ”のイメージを越える存在感。長いキセルを持って艶やかに微笑むカットでもその緊張感は続き、誰も見たことがないクルエラが誕生する予感にスタジオ中が包まれた。


興奮冷めやらぬままソロの撮影が終わると、先ほどのダルメシアンの子犬が再び登場し、ツーショット撮影へ。専門のスタッフから子犬を受け取り大切そうに抱く新妻は、こちらも“クルエラの顔”が外れて一気に優しい表情に。大の犬好きとのことで、「とにかく子犬に負担のないよう撮影しましょうね」と周囲に語り掛けるなど、素の新妻が垣間見えるひと幕も見られた。新妻に撫でられるうちにうっとりした表情になった子犬との和やかな雰囲気の中で行われたツーショット撮影は、シャッターが押されるたびに繰り出されるダークで余裕たっぷりのクルエラの表情が印象的。見るだけで期待とワクワク感が止まらない、ビビッドでインパクトあるツーショット撮影もほどなく終了した。

早速、衣裳を着たままの新妻にクルエラの魅力について尋ねると、「今って“ヴィラン”(個性とカリスマ性のある、物語の中で重要な役どころとなる悪役)人気もあり、ディズニーファンの方を中心に、ハロウィンにはクルエラのコスプレをする方がたくさんいますよね」と、作品の枠を超えて人気が広まっている現象に触れる。
「エマ・ストーン主演の実写映画(「クルエラ」2021年)のファッションがすごくおしゃれだったこともあって、やっぱりクルエラがファッショニスタだということが、人気の大きな理由だと思います。ただ、キャラクターとしては生後間もない子犬の皮を欲しがるという、極悪非道な人(笑)。演出の石丸(さち子)さんとは、“動じない悪”というファンタジーを極める方向でいこう、と。デザイナーとしての「誰も見た事がない物を作る」という誇りを基軸に、クルエラなりの“正義”に突き進むさまを、一周回って清々しさを感じるくらいに作りたいねと話しています」と新妻は語る。

今回、実際の犬ではなく、パペット相手に演じることに関しては、
「動物って言葉が通じるから、たとえお芝居であっても酷いセリフを投げかけたりはしたくなかったので、このミュージカルでは、役者さんとパペットが演じてくれて本当によかったです。相手が役者さんであれば、どんな辛辣な言葉を言っても、お互いにお芝居だと分かっていますから(笑)」と胸中を明かす。
新妻は第二子出産後のため、今回が2年半ぶりのミュージカル出演。
「チームで物作りをする感覚が久しぶりなので、とても楽しみです。ハイライトとなるナンバーとしては、1幕最後の「毛皮をちょうだい(Bring Me Fur)」という曲が、分厚いコーラスも入ってステージ全体を使った、ミュージカルらしいゴージャスなシーンになるのではと期待しています」と笑顔で語った。

新妻の言葉通り、101匹のダルメシアンズのうち親犬のポンゴ(村井良大)とパーディ(土井ケイト)だけでなく、メインの子犬であるパッチ、スパッド、ボタンらも役者が演じる。さらにキーパーソン(?)となるミュージカル版オリジナルキャラクターとして、子犬のリンダに高橋愛が配されたのも注目だ。また、ロンドン公演のパペット・クリエイティブチームも来日して稽古に参加。演者たちが動かす犬のパペットも、見どころのひとつとなりそうだ。
世界中で愛されている作品の、今またクルエラ人気が高まっている中でのミュージカル版日本初演。クルエラという稀有な“ヴィラン”とキュートなワンちゃんたちとの競演を、改めて堪能してほしい。

取材・文:藤野さくら 撮影:荒川潤
<公演情報>
ミュージカル『101ダルメシアンズ』
原作:Dodie Smith
作詞・作曲:Douglas Hodge
脚本:Johnny McKnight
舞台版脚色:Zinnie Harris
訳詞・翻訳・演出:石丸さち子
【キャスト】
クルエラ・ド・ヴィル:新妻聖子/蘭寿とむ(Wキャスト)
ポンゴ:村井良大
パーディ:土井ケイト
トム:鈴木勝吾
ダニエール:川添野愛
キャスパー:島田惇平
ジャスパー:永田崇人
リンダ:高橋愛
パッチ:山本咲希
スパッド:山城力
ボタン:有馬爽人
ハムレット:風間由次郎
タビー:可知寛子
石井千賀、小原悠輝、坂田隆一郎、谷口あかり、舩山智香子、宮河愛一郎
※Wキャストの出演回は公演オフィシャルサイトをご確認ください。
【東京公演】
2026年10月13日(火)~29日(木)
会場:日生劇場
【大阪公演】
2026年11月7日(土)~15日(日)
会場:梅田芸術劇場メインホール
チケット情報:
https://w.pia.jp/t/101dalmatians/
公演オフィシャルサイト:
https://www.umegei.com/101dalmatiansjp/
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