『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』衝撃の問いが突き刺さる本編映像公開
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(C)Mr. Nelson, Did You Kill People? Film Partners (C)Allen Nelson/KODANSHA
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すべて見る塚本晋也監督最新作『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』の本編映像が公開された。
原作は、ベトナム戦争に従軍したアレン・ネルソンが自らの戦争体験と帰還後の葛藤を綴ったノンフィクション。第83回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、ワールドプレミア上映では約8分間にわたるスタンディングオベーションを巻き起こしたほか、「レオンチーノ・ドーロ賞(Leoncino d’Oro/金の小獅子賞)」を受賞。日本作品として初の同賞受賞という快挙を成し遂げた。
この度解禁されたのは、壮年期のアレン(ロドニー・ヒックス)が自ら戦場で奪った命の数について語る衝撃的な本編映像。アカデミー賞俳優ジェフリー・ラッシュ演じるニール・ダニエルズ医師とのカウンセリングを通して、アレンが長年封じ込めてきた戦争の記憶と“加害”に向き合う姿が映し出される。18歳でベトナム戦争の最前線へ送られ、多くの命を奪ったアレン──。塚本監督のカメラが映し出すのは、恐怖と混乱が支配する戦場で、人が人を殺すことに次第に慣らされていく現実だ。燃え上がる村を前に、「何人殺した?」と問われたアレンは、「最初は数えていましたが……やめました。数が多くなりすぎた」と静かに答える。ひとりひとりに名前があり、人生があるはずの命が、いつしかただの“数”へと変わっていく──。その短い言葉からは、戦争によって人間性が失われていく恐ろしさが浮かび上がる。

そして映像は一転し、静かなカウンセリングルームへと移る。戦場から帰還し、長年PTSDに苦しみ続けるアレンに対し、ダニエルズ医師は「なぜ人を殺した?」と静かに問いかける。何度も繰り返されてきたその問いにアレンは苛立ちを見せながら、「戦争で兵士だったんです。殺すか殺されるか、ふたつにひとつでした」と答える。ダニエルズ医師はそれ以上追及することなく、「分かった。来週また会おう」と告げるが、部屋を去ろうとするアレンの背中に、再び同じ問いが突き付けられる。「なぜ人を殺した?」。戦争だったから。兵士だったから。殺さなければ殺されていたから──。それでもなお問い続ける医師と、答えることのできないアレン。この長年にわたる対話こそが、彼が封じ込めてきた記憶と、自らが行った「加害」に向き合っていくための道のりとなっていく。

塚本監督はこれまで、「戦争に行くとこんなことになる。本当に嫌でしょう」と、戦争を国家や英雄の物語ではなく、そこへ送り込まれた“ひとりの人間”の身体と精神から描くことの重要性を訴えてきた。今回の本編映像は、『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』というタイトルに込められた“問い”そのものを観客へ突き付ける内容となっている。
映画『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』本編映像
<作品情報>
『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』
公開中
公式サイト:
https://nelsonsan.jp/
(C)Mr. Nelson, Did You Kill People? Film Partners (C)Allen Nelson/KODANSHA
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