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King & Prince 永瀬廉&神宮寺勇太、『うちの執事が言うことには』で見せた絶妙な掛け合い

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リアルサウンド

 5月17日より、King & Prince・永瀬廉初主演の映画『うちの執事が言うことには』が公開された。原作は高里椎奈による推理小説。シリーズ累計発行部数75万部という、大人気小説だ。主人公・烏丸家27代当主の烏丸花穎を演じるのが永瀬、そして花穎の新執事である衣更月蒼馬を清原翔、とあるパーティーで花穎と知り合う大学生兼企業家の赤目刻弥をKing & Prince・神宮寺勇太が演じる。

参考:場面写真はこちらから

 映画のストーリーはこうだ。ある日突然、烏丸家27代当主となった花穎。花穎は頭脳明晰、特殊な色彩能力を持ち、一見わがままにも見えるが、実は優しさも持つ人物だ。そんな花穎が全幅の信頼を寄せるのは、老執事・鳳(奥田瑛二)。だが、鳳は花穎の父・烏丸真一郎(吹越満)と共に海外に行ってしまう。戸惑う花穎の前に現れたのは、新執事の衣更月。仏頂面でクールな衣更月と主従関係を結ぶことになったが、花穎はなかなか納得できず心も開けない。そんな時、花穎は芽雛川家次男のバースデーパーティーに参加することに。そこでとある事件に巻き起こり、大学生にして企業家の赤目と出会う。花穎と衣更月が少しずつ心を通わせて良いバディとなっていく様子、そして赤目の正体……。謎解き以外にも、印象的なシーンが盛りだくさんの作品だ。 

 同作で初主演を務めた永瀬は、演技経験が決して豊富とは言えないキャリアである。本人も「主演のお話をいただいたとき、まずびっくりして“ほんまに?”って疑いました(笑)。もちろん嬉しさはありましたけど、あまり演技経験がないので、プレッシャーも感じました(引用元:http://www.uchinoshitsuji.com/cast_staff.html)」と語っていた。だが、花穎役はなかなかのはまり役だと感じる。というのも、永瀬と花穎に共通点が多く見受けられるからだ。一見すると、永瀬は俺様キャラ。関西弁でバシバシとツッコミを入れるためか、ドSっぽく見られることも少なくない。だが、ふとした時に優しさを見せる。例えば、『Johnny’s web』内のブログ「れん’s days」。5月8日には、Kis-My-Ft2・玉森裕太に誕生日プレゼントを渡せたことが書かれた。永瀬は「玉森担」と言われるほど玉森に好意を寄せているが、先輩に誕生日プレゼントをしっかり渡すのも永瀬の優しさの一つではないだろうか。一方、花穎も普段はあれやこれやとリクエストをつけ、衣更月を困らせる。しかし、使用人たちを気遣ったりするなど、人間としての優しさに満ち溢れているのである。

 そして、この作品のもう一つの見どころは永瀬と神宮寺のやり取りだろう。少しダークな一面を持つ赤目は、まさに花穎と相反するキャラクター。幅広い役を器用にこなす神宮寺が、好演している。特に、ややチャラくてノリが軽い赤目は神宮寺の十八番とも言えるのではないだろうか。この対象的なキャラクターを見比べることで、人の考え方や価値観の違いなどが顕著に分かる上に、心情の移り変わりも見えてきて非常に興味深い。同じグループの2人だからこそ、絶妙な掛け合いが実現しているのだろう。

 ちなみに、エンドロールも注目ポイントだ。ほっこりするようなシーンが盛り込まれているので、ぜひ最後の最後まで見てみてほしい。同作はストーリーも然ることながら、King & Princeファンの目線でも楽しめる作品と言えるだろう。

(文=