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窪田正孝、主演作「初恋」のカンヌ出品に「役者として1つの形をもらった」

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窪田正孝

第72回カンヌ国際映画祭監督週間に出品されている「初恋」より、主演を務めた窪田正孝のインタビューが到着した。

三池崇史がメガホンを取った本作は、窪田演じるプロボクサー・葛城レオが負けるはずのない相手との試合でKO負けを喫し、アンダーグラウンドの世界に足を踏み入れていく物語。フランス現地時間5月17日には、現地の観客に向けてワールドプレミア上映された。カンヌを訪れた窪田は「みんなでがんばって作り上げたものが、こうやって海を越えてきたのが純粋にうれしいです。カンヌというこの地に来れたことで、役者として1つの形をもらった気がしました」と喜び、「もっとここからやってみたいという欲が芽生えました。自分が生きている幅や自分の中の可能性が、少し広がったように感じます」と心境を明かす。

ドラマ「ケータイ捜査官7」以来、約10年ぶりに三池とタッグを組んだ窪田。「三池さんの人柄がすごく好きなんです」「一緒に取材を受けていると、やっぱりこの人はずっとブレないんだって思うし、現場でも再認識しました」と信頼を語る。また、レオのキャラクターについて「人と接することよりも、拳で語り合いたい感じ。周りから見ると接しづらいタイプかもしれないです。でも死を近くに感じたときに、危機感だったり、人間っぽさがすごく出てくる。そんな感性の持ち主だと思って演じていました」と述べた。

撮影中のエピソードを問われると、窪田は共演した大森南朋と染谷将太の名前を挙げ、「映画や三池さんの話をしていました。皆さん三池組の参加経験がある方々で、三池さんは変わらないと口をそろえて言っていましたね」と回想。さらに「染ショー(染谷)はアプローチの仕方が全然違うのでとても印象深かったです」と話し、「誰かに合わせることはせず、それぞれが役に徹する。けれども1つの方向に向かっているのが面白かったです。1本の糸でシンプルに見えるんですが、実は複数の糸になっていて、どれも欠かせない人物たちなんだって思いました」と振り返っている。また、現在放送中の窪田が主演を務めるドラマ「ラジエーションハウス」より、共演者からの応援写真も到着した。

「初恋」は2020年に全国で公開。

(c)2020「初恋」製作委員会