【全作品掲載】東京国際映画祭が今年のラインナップ発表、コンペに松岡茉優主演作など
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第39回東京国際映画祭のラインナップ発表記者会見の様子。左から池田暁、三島有紀子、中島健人、山本英
第39回東京国際映画祭のコンペティション部門を含む全上映作品のラインナップが発表された。本日10月1日に東京都内で行われた記者会見には、今年のフェスティバル・ナビゲーターを務める中島健人も出席。数ある上映作品の中から、どのように観る映画を選べばいいか初心者にアドバイスをする一幕もあった。
コンペティションでは、2026年1月以降に完成した長編作品を対象に、世界各国・地域の応募作品の中から厳選された15作品を上映。今年は112の国と地域から1892本の応募があった。「悪い子バビー」で知られる映画監督のロルフ・デ・ヒーアが国際審査委員長を務めるのは既報の通り。このたび国際審査員としてプロデューサーのアレックス・ローとオ・ジョンワン、俳優の渡辺真起子、200本以上の作品を手がけたカラリストのヨブ・ムーアが参加することがわかった。
日本からは池田暁「妖怪、化物をひろう」、山本英「過怠」、三島有紀子「男ともだち」がコンペ入り。中国出身のアーティスト、スン・シュンが10年の歳月をかけて完成させた長編アニメーション「魔法の星図」も出品された。プログラミング・ディレクターを務める市山尚三曰く、同映画祭のコンペティションでアニメーション作品が上映されるのは初めて。水墨画と中世ヨーロッパの銅版画を思わせる映像美の中で、架空の帝国を舞台に少年と魔法使いの壮大な冒険が描かれる。
今年のコンペティション作品の傾向について、市山は「歴史を振り返る映画がすごく多い」と説明。続けて「単に懐古的に振り返るのではなくて、世界が分断しようとしている中で映画作家たちが過去の事象から現代の世界を読み解く、現代の世界の問題を考える作品が多い。これは東京国際映画祭だけではなく、カンヌ国際映画祭などでもそうでした。カンヌも戦争を扱ったものが多く、その傾向が東京でも出た」と明かした。15作品の一覧は以下にまとめている。
記者から現在冷え込んでいる日中関係の影響を問われると、市山の感触としては、映画祭を目指すようなインディペンデントの中国映画の応募数に変わりはないそう。一方でもともと、映画祭の上映作品に選ばれづらかったスターが出演する大型の娯楽映画の応募は減った印象があるとのこと。市山は「もともと娯楽映画は上映をお断りすることが多いので、これが日中関係の影響なのかはわからない」と補足した。
コンペティションに中国資本の映画は含まれていないが、中華圏出身の監督による映画は3本ほど含まれている。このことに関しても、市山は「もちろん選ぶときに中国映画を排除することはまったくなくて、中国映画としてエントリーされたものがコンペに選ばれなかっただけの理由です。国籍ではなく作品の内容を重視している」と強調。「基本的にオープンに、国籍がなんであろうと、その国の反体制映画であろうと、あるいはプロパガンダであろうと、観るものは観る。そして上映すべきものは上映するスタンス」と語る場面もあった。
コンペティション作品のほか、犬童一心が監督した山﨑努のドキュメンタリー映画「山﨑リバーサイド -俳優の肩ごしに-」、ロジャー・コーマンがエドガー・アラン・ポーの原作を映画化した「赤死病の仮面」、マラドーナの“神の手”ゴールで知られる試合を紐解く「あの試合」、ウルリケ・オッティンガーが日本の民話をモチーフに新潟で撮影した「雪に埋もれて」、スタジオライカの新作アニメーション「ワイルドウッド」、生誕100年ユーセフ・シャヒーン監督特集などの上映が明らかになっている。
フェスティバル・ナビゲーターを務める中島と、コンペの監督陣である池田、山本、三島が数ある上映作品の中から、どのように観る映画を選べばいいか初心者にアドバイスをする一幕も。監督たちがジャンルを問わず複数本を“はしご鑑賞“するのが映画祭の醍醐味と話す一方で、中島は「僕はけっこうラブストーリーを選びますね。ときめいてたい。ラブストーリーだったり、愛がテーマの映画を選ぶかもしれません。愛の映画を探す旅に出たいなって思います」と自身のこだわりを伝えた。
第39回東京国際映画祭の全上映作品は以下の通り。
第39回東京国際映画祭 開催概要
2026年10月26日(月)~11月4日(水)10日間 東京都 日比谷・有楽町・丸の内・銀座エリア
オープニング
- SUKIYAKI 上を向いて歩こう
センターピース
- ゴジラ-0.0
クロージング
- コロニー/群体
コンペティション
- 妖怪、化物をひろう(監督:池田暁)
- 問題だらけの花嫁(監督:ルバイヤット・ホセイン)
- ふたつの自由(監督:リサンドロ・アロンソ)
- 地獄が来たとしても(監督:サムエレ・ロッシ)
- 腹喜(フーシー)四つの饗宴奇譚(監督:チウ・ジョンジョン)
- ヘイゼル85(監督:テオドラ・アナ・ミハイ)
- 過怠(監督:山本英)
- 魔法の星図(監督:スン・シュン)
- 獄中の記憶(監督:セルジオ・グラシアーノ)
- ふたりを結ぶ夜(監督:ワン・ジャンヨン)
- 夜明け前の赤(監督:ガリン・ヌグロホ)
- 妹兄とマンホールの蓋(監督:ミルチョ・マンチェフスキ)
- 木々は見ている(監督:バフマン・ゴバディ)
- 男ともだち(監督:三島有紀子)
- 今日が終わるまで(監督:イェレナ・マクシモヴィッチ)
アジアの未来
- EDJOP(エジョプ)(監督:カツキ・フローレス)
- 私なんて特別じゃない(監督:ナヴィド・モハマドザデー)
- 12月のジャニ(監督:アリアニ・ダルマワン)
- ミラクルサマー(監督:サイ・ユウリン)
- 低き所より(監督:キム・ヒョンミン)
- 紙の花(監督:チェリヤン)
- Saravah(監督:鯨岡弘識)
- シェリフェ(監督:タレク・ダウド)
- つる草(監督:アザマト・シャルギン)
- シルバー(監督:ソヘイル・カリミ)
Nippon Cinema Now
- いえないふたり(監督:まつむらしんご)
- オキナワ・サウダージ(監督:松林要樹)
- KEFI(監督:齋藤喜進)
- 恋する地球人 ‐劇場特別版‐(監督:上田慎一郎)
- シルバー・エクスプレス(監督:田中未来)
- 火の玉を見た(監督:矢座孟之進)
- プラスチック・ラブ!(監督:シビラ・パトリチア、クレメンタイン・ナット)
- ほとりの家で(監督:名取哲)
Nippon Cinema Now 特別上映
- 山﨑リバーサイド -俳優の肩ごしに-(監督:犬童一心)
東京国際映画祭 屋外上映会2026
- ウィキッド 永遠の約束
- 機動警察パトレイバー EZY File 2 ほか
ガラ・セレクション
- すべて真夜中の恋人たち
- 記憶ゼロ
- ベヒモス! 人生の組曲
- 愛しい人
- ないものねだりの君に光の花束を
- BYE BYE LOVE 探偵はBARにいる
- Diary of a Mad Old Man(原題)
- Fjord(原題)
- 陽だまりの歌が聴こえる
- キャンプ・ミアズマ ティーンのセックスと死
- 劇場版「虎に翼」
- ヴェリティ/真実
- ワイルド・ホース・ナイン
- 君の話
ディスプレイスメント・フィルム・ファンド(短編5作品)
- ローテーション
- スーパー・アフガン・ジム
- アライズ・イン・エグザイル/故郷を追われた盟友たち
- ウィスパーズ・オブ・ア・バーニング・セント/残り香のささやき
- センス・オブ・ウォーター
ワールド・フォーカス
- DAU
- 夢見た冒険
- 聴覚
- 赤死病の仮面
- お通しください、ご先祖さま
- 妻が泣く
- エリコへの道
- スリープ・ノーモア 不眠工場
第23回ラテンビート映画祭 IN TIFF
- ハエ
- La Bola Negra(原題)
- あの試合
- 私の人生の16の瞬間
オーストラリア・スポットライト
- Saccharine(原題)
- 時と潮
- サバイバル
ウルリケ・オッティンガー特集
- The Blood Countess(英題)
- 雪に埋もれて
- アル中女の肖像
台湾電影ルネッサンス2026
- 虹と踊る
- 名人からの贈り物
- いつまでも幸せに
- 有用な人
台湾語映画誕生70周年記念特集 in Japan オープニング上映
- 良き隣人たち レストア版
生誕100年ユーセフ・シャヒーン監督特集
- 放蕩息子の帰還
- アレキサンドリアWHY?
- アデュー・ボナパルト
- エジプトの物語
- カイロ中央駅
- カイロ
- アレキサンドリア-今も昔も
- 炎のアンダルシア
アニメーション
- アマデオともうひとつの新世界
- CHERRY AND VIRGIN
- フォーガットン・アイランド 忘却の魔法島
- ghost/夜の果て
- GROTESQQQUE-グロテスク-
- Iron Boy(英題)
- サノバビッチ
- ウォーキング・ウィズ・アニメーターズ
- 我々は宇宙人
女性監督、それぞれの世界
- 名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)
- 金の国 水の国
- 劇場アニメ ベルサイユのばら
ウィメンズ・エンパワーメント
- 木々から遠く離れて
- A Girl Unknown(英題)
- 夢から覚めることはそうない
- 青い夜の恋人たち
- メルトダウン
- Super Lucky Girl
- 裸のままで
特別上映
- それって幸せ?
- 羊の皮を着たケモノ
- 蝶変
- ワイルドウッド
CROSSCUT ASIA+
- プルティウィをめぐる4つの季節
- フィリピニャーナ
- 人間に生まれるなら
- 未明のとき
- 瞬く光の陰で
- トゥラン
日本映画クラシックス
- 女が階段を上る時 4Kデジタルリマスター版
- 乱れ雲 4Kデジタルリマスター版
- 魚影の群れ 4Kデジタルリマスター版
- 東京上空いらっしゃいませ 4Kデジタルリマスター版
- 帝都物語 4K
- 丹波哲郎の大霊界/死んだらどうなる 4Kデジタルリマスター版
日活ロマンポルノ55周年記念上映
- 濡れた週末
- ラブホテル
- ラスト・キャバレー
TIFF/NFAJ クラシックス 映画監督 溝口健二
- 瀧の白糸[デジタル復元版]
- 浪華悲歌
- 祇園の姉妹
- 残菊物語[デジタル修復版]
- 元禄忠臣蔵[前・後篇]
- 雨月物語[デジタル修復版]
- 祇園囃子
- 山椒大夫[デジタル修復版]
- 近松物語[デジタル修復版]
- 楊貴妃
- 新・平家物語[デジタル復元版]
- 赤線地帯[デジタル修復版]
ユース
TIFFティーンズ
- ジョーの一日:フェドラ編
- リヴァー・トレイン
- ときに悲しみ、ときに反逆
TIFFチルドレン
- 山崎バニラの活弁小絵巻2026(「心の力」「豪勇ロイド」)
アジア学生カンファレンス
プログラム1
- すべて順調
- ママ、私の番が来たらどこへ行くの?
- 彼女のすべて
- Dear Hero
- ブラック・ビューティ
プログラム2
- めぐる幻影
- 夜明けに残るもの
- 太陽の下を駆け抜けて
- 堪忍愚3
- ひとりきりの世界で
プログラム3
- 鹿をはねた日
- HOME
- 死者を愛して
- 目覚めの一杯に、こぼれた珈琲を
- 魂の旅路
黒澤明賞 黒澤明の愛した映画
- サーカス 4Kデジタルリマスター版
- 友だちのうちはどこ?
- 姿三四郎 4Kデジタルリマスター版
- 生きる 4Kデジタルリマスター版
イベント
- アニメーション特別シンポジウム in TIFFCOM「2027年新たなアニメアワードのスタートに向けて」
- アニメ・シンポジウム「アニメーターの醍醐味」
- アニメ・シンポジウム「残酷で優しい世界を描く」
- ウィメンズ・エンパワーメント・トーク “ハー・ゲイズ” ユー・ジンピン(余靜萍)×芦澤明子
- <シンポジウム>時間と場所のSIDE BY SIDE──生成するアーカイブ、歴史をひらく映画
- TIFFティーンズ映画教室10周年記念/TIFFティーンズ・シネクラブ2026報告会
- TIFF映画教育国際シンポジウム2026 ~映画教育のためのエデュケーター育成と環境づくり~
- 交流ラウンジ - TOKYO TALK -(瀬々敬久マスタークラス、テオドラ・アナ・ミハイと岨手由貴子の対談など)
- アカデミー・イン・東京(仮題)
- 日比谷シネマフェスティバル2026
- 東京国際映画祭 エシカル・フィルム賞
- ウェイン・ワン マスタークラス
- MPA特別企画 インターナショナル・プレミア「ダイヤモンド・ディプロマシー」
- Future Talks by IMAGICA GROUP ~未来の物語を、つくる人へ~
提携企画
- 特別提携企画 ぴあフィルムフェスティバル(PFF)「PFFアワード2026」グランプリ受賞作品上映
- 日本映画監督協会新人賞 上映とシンポジウム「みんな、おしゃべり!」
- あいち国際女性映画祭 in Tokyo「ふたりの家路」
TIFFCOM 2026
2026年10月28日(水)~10月30日(金)3日間

