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ジ・エンプティ主催イベント『宴 -EN- vol.3』で圧巻のライブ! 限界を超える熱演で満員の渋谷を熱狂の渦に

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『ジ・エンプティ presents 宴 -EN- vol.3』 Photo:イワモトアリム

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Text:ヤコウリュウジ Photo:イワモトアリム

福岡県久留米市発のロックバンド「ジ・エンプティ」が、主催イベント『宴 -EN- vol.3』を10月4日、東京・渋谷Spotify O-Crestにて開催した。将来的にはフェスとして行うことを視野に入れ、vol.1ではWienners、vol.2ではkoboreといったステージで熱量をぶちまけるバンドと向かい合ってきた。そして、vol.3となった今回は、May Forthとthe奥歯'sという世代の近い盟友と三つ巴の大熱戦を展開。ソールドアウトという状況も相まって、それぞれがギリギリまでせめぎ合う灼熱の一夜となった。

トップバッターは四の五の言わずぶちアゲるのが役割と語り、その言葉通りのパフォーマンスを見せてくれたMay Forth、ジ・エンプティへの愛を語りながら限界を超えてぶっ壊れるのがマナーだと言わんばかりのthe奥歯'sと続き、灼熱のバトンを渡されたジ・エンプティ。ちょっとでも気を抜いたらプレッシャーや責任感に押し潰されてしまいそうだが、それをエネルギーに変換できるのがライブバンドの強みに違いなく、ステージに登場するや否や「全員かかってこい!」と雄叫びを上げるハルモトヒナ(vo)。脇を固めるトクナガシンノスケ(g)とクガケンノスケ(b)、後ろから支えるカワカミタイキ(ds)の表情も勇ましく、最高のテンションで「覚醒少女」から口火を切っていく。

熱くしなやかな歌や気持ちを高ぶらせるコーラスワークに観客も感化され、いきなりダイバーも出現するような状況。シームレスに「テイクミーアウト」へと突入し、盛り上がりに拍車もかかるが「まとめてかかってこないと勝てないぞ、オレたちには」とヒナが言い放つ。まだ見ぬ高みを目指すロックバンド、それぐらい勝ち気な方がちょうどいい。「笑っておくれよ」ではそんな挑発に負けるか、とモッシュやスカダンスで気持ちを解放しまくっていく観客の姿もまた気持ちよかった。

「余ってる体力はCrestに置いて帰れよ!」とヒナが焚き付けて放ったのが「MY SWEETIE」。揺れに揺れる超満員の会場をうれしそうに眺めながら歌を飛ばすヒナ、フロアへ身を乗り出さんばかりの勢いでギターを弾きまくるシンノスケ、ケンノスケとタイキのリズム隊も呼応し、全体がひとつの塊となってヒートアップ。そこへいつでもどこでも着火剤になる「おやすみレイディ」を投下するのだから、無数のダイバーが出現するのも当然か。繋ぎをミスったことで急遽追加されたシンノスケが歌い叫んだ「おやすみレイディ」もまた良かったと付け加えておきたい。少しぐらい踏み外したところでジ・エンプティの勢いが止まることはない。

ラップ的な歌いまわしがほかにないミクスチャー感を生み出し、《うまく言えずに》を観客も合わせて叫んだ「曖昧」のあと、今年のジ・エンプティの新しい挑戦でもあった季節の曲を連投。パンキッシュなノリはありつつも優しさが沁みる「桜ハナビラ」、甘酸っぱいメロディーを爽快に鳴らす「渚にキッス」、どちらもいいムードを醸し出していた。

息を切らしながら「みんなのおかげで最高を更新できてます」とヒナが感謝を口にし、「また自分の好きなバンドがどこかのライブハウスで最高を更新できますように。いろいろ過去に戻らなきゃいけないこともあると思うけど、そんなときはしっかり過去に浸りながらまた明日、前を向こうぜ。そんな日にできたら、と思ってます」と続けてから始めたのが「グッバイ青春」だった。観客の声をもっと感じたくなったのか、イヤモニを外し、すべてをさらけ出すようにアカペラで歌い始めるヒナ。そこへシンノスケがギターを重ね、バンドサウンドへ移り変わっていくスローナンバーだ。生々しい歌声、ひとつひとつの音が響く削ぎ落とされたアレンジ、まるでジ・エンプティの心臓に触れているかのような感覚になる。そんな曲を終えた後、ヒナがライブハウスの良さを語りながら続けた話はとても印象的であり、嘘偽りがないジ・エンプティらしさが出ていたに違いない。

「誰かを救うとかはね、まだ力が足りないからそういうことはできないんだけど……でもね、そんなオレたちのこの曲に救われました、っていう子が出てきたの。ソイツに向けてみんなで歌おう」――ハルモトヒナ

虚勢を張ることもなく、卑下することもなく、常に等身大そのもの。信じるに足るロックバンドとはそういった存在に違いない。ヒナの歌い出しに合わせるように観客も大合唱した「輝き」は本当に美しかった。

そこからバンドと観客が笑顔で互いのエネルギーをぶつけ合った「俺たち大人になれるかな」をドロップし、ライブもいよいよクライマックス。「ラストスパートはこの方のタイトルコールに任せようと思います。ケンちゃん、喝入れてやれ!」とヒナが投げかけ、ケンノスケがすべてを振り絞りすぎてギリギリで聴き取れるぐらいの叫びから始まった「革命」は狂乱という表現が似合いすぎる状況。シンノスケやケンノスケは暴れまわるように楽器をかき鳴らし、タイキも力強いリズムを叩き出す。歌声を張り上げるヒナにいたっては酸欠だったのか、一瞬ふらつく場面もあったほど。観客のシンガロングもすさまじく、誰しもがリミッターを振り切っていくのだ。

「あと1曲分ぐらい遊べる?」「30秒ぐらいだから我慢して遊べ!」とヒナが呼びかけ、スタミナを使い果たすように暴動必至のショートチューン「神様からの贈物」で駆け抜けていき、最後の最後として再び「笑っておくれよ」をプレイ。本日2回目ということでシンプルにパワーも倍増。本能のままに楽しむという、まさしく宴らしい締め括りだった。

悲鳴にも似たコールで呼び戻されたアンコールでは、観客の「今日は日曜日!」という声を受けて心地よく体を揺らせる「Sunday morning」を披露し、11月4日(水)に発売するミニアルバム『鳥になって』にも収録したカバー「赤いスイートピー」、そしてラストナンバーとして「自分自身をぶち壊してくれ!」とヒナが絶叫して「さよなら涙」をセレクト。モッシュやダイブ、シンガロング、拳をギュッと握りしめたり、体を揺らしたり、観客は思い思いのスタイルで没頭していき、そのすべてをジ・エンプティは激しくも温かいサウンドとムードで包み込んでいった。

限界を攻め続け、時にはみ出して、これまでをしっかり更新していったジ・エンプティ。先ほど少し触れたように11月には「赤いスイートピー」を含め、全6曲を収録した『鳥になって』をリリースし、すぐさまツアーもスタート。初日は地元である福岡BEAT STATIONにて敬愛するSIX LOUNGEとツーマンだ。この勢いと熱量ならばきっと必ずや素晴らしい夜を描き続けるであろう。そちらもぜひ注目していきたい。

<公演概要>
『ジ・エンプティ presents 宴 -EN- vol.3』
2026年10月4日 渋谷Spotify O-Crest
出演:ジ・エンプティ/the奥歯's/May Forth

【ジ・エンプティ Setlist】

01. 覚醒少女
02. テイクミーアウト
03. 笑っておくれよ
04. MY SWEETIE
05. おやすみレイディ
06. おやすみレイディ
07. おやすみレイディ
08. 曖昧
09. 桜ハナビラ
10. 渚にキッス
11. グッバイ青春
12. 輝き
13. 俺たち大人になれるかな
14. 革命
15. 神様からの贈物
16. 笑っておくれよ
ENCORE
17. Sunday morning
18. 赤いスイートピー
19. さよなら涙

<リリース情報>
1stミニアルバム 『鳥になって』
2026年11月4日(水)リリース
全6曲収録

<ツアースケジュール>
ジ・エンプティ『鳥になってツアー』
2026年
11月11日(水) 福岡BEAT STATION w/SIX LOUNGE
11月23日(月祝) 千葉LOOK
11月28日(土) 京都MUSE
11月29日(日) 名古屋CLUB UPSET
12月10日(木) 仙台 enn 3rd
12月11日(金) 宇都宮HELLO DOLLY
12月13日(日) 茨城club SONIC mito
2027年
1月23日(土) 山口LIVE rise SHUNAN
1月31日(日) 札幌KLUB COUNTER ACTION
2月7日(日) 心斎橋BRONZE
2月11日(木・祝) 松本ALECX
2月13日(土) 岡山CRAZYMAMA 2nd Room
2月14日(日) 高松TOONICE
2月23日(火・祝) Spotify O-WEST
※他ゲストは後日解禁

チケットはこちら
https://w.pia.jp/t/the-empty-official/

ジ・エンプティ オフィシャルサイト

https://the-empty.c

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