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「殺人の門」山﨑賢人・松下洸平・武井咲が釜山映画祭へ、“問題作”の実写化に挑んだ撮影語る

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映画「殺人の門」第31回釜山国際映画祭でのワールドプレミアの様子。左から武井咲、山﨑賢人、松下洸平

山﨑賢人と松下洸平がダブル主演を務める映画「殺人の門」が第31回釜山国際映画祭の「アジア映画の窓」部門に正式出品。10月8日には現地でワールドプレミアが行われ、山﨑と松下のほか、キャストの武井咲が登壇した。

東野圭吾の小説を金井紘が映画化した本作では、執拗に親友の人生を狂わせ続ける男と、彼の“悪意の檻”からどうしても逃れられない男の約30年に及ぶゆがんだ関係が描かれる。山﨑が親友を救っては裏切る男・倉持、松下が倉持を殺したい男・田島をそれぞれ演じ、武井は2人と営業先で出会い、田島から思いを寄せられる上原由希子役を担った。

「アジア映画の窓」は映画祭の中核を担う部門で、会場の韓国・ソヒャンシアター ウリ銀行ホールは東野の“最大の問題作”をもとにした本作を観ようと満員の観客で埋め尽くされた。山﨑は自身がアンバサダーを務めるサンローランの黒のシングルブレストジャケットのスーツ姿、松下は黒いダブルのテーラードジャケットのスーツ姿、武井は水彩画風のフラワープリントが印象的なドレス姿で登場。3人はまず「アンニョンハセヨ」と挨拶し、韓国語にて山﨑が「映画、面白かったですか」、松下が「お会いできてうれしいです」、武井が「韓国大好きです」とリレー形式で観客に語りかけた。

親友の人生を狂わせる役柄に挑んだ山﨑は「簡単なストーリーではなく、捉え方によっていろいろな解釈ができるところがすごく面白いと思いました。人を翻弄する倉持という人物がすごく魅力的に感じられてこの役に挑戦したいと思いました」と述懐。松下はプライベートでも親交がある山﨑との共演について「普段は大切な友人ですが、芝居の中で彼を憎まなければならなかったのが大変でした。ただ、お芝居をやっていく中で賢人ではなく倉持に見えてくる瞬間があって、それは彼が芝居で引き出してくれた倉持の魅力。その気持ちを無駄にしてはいけないと思いました」と振り返る。そして撮影後にも山﨑から「田島」と呼びかけられたと明かし「“トラウマ”がよみがえりました(笑)」とはにかんだ。

Q&Aコーナーで「田島の座る革の椅子が破けている」ことの意味を問われると、松下は「そう言われて今気が付きました。でも、もしかしたら監督が2人のパワーバランスを表現していたのかもしれない」と応じ、「高級車のドアの開け方がわからない田島のために倉持が開けてあげる」といった力関係が垣間見えるアドリブを入れたと告白する。一方で武井は演じた由希子を「全キャラクターの中で一番純粋」と形容しつつ「一番普通の人に見えたらいいなと心がけながら演じました」と回想。お気に入りのシーンを聞かれると「家具屋の場面です。原作にもあるのですが、映像で観たときは感動しました」と答えた。

“倉持から見た田島への思い”に話題が及ぶと、山﨑は「2人には家庭環境の差があって、倉持は裕福な田島に妬みや嫉妬心を抱いていたけれど、彼のことを人としてはすごく好きだったはず」と言及。「倉持は幼少期に感情がねじれてしまったことで『自分のほうがずっと幸せでいたい』という気持ちに。でも田島が不幸になりすぎるのも嫌だという思いだったんじゃないかと思います」と複雑な心情を分析した。

金井紘が監督を務める「殺人の門」は、2027年2月19日より全国でロードショー。

©2027「殺人の門」製作委員会