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中島健人「映画への愛情と魅力を伝えたい」第39回東京国際映画祭フェスティバル・ナビゲーターへの想いを語る

映画

インタビュー

ぴあ

(撮影:川野結李歌)

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歌手活動に加え、俳優業でも幅広い活躍を見せる中島健人が、第39回東京国際映画祭のフェスティバル・ナビゲーターに就任した。「とても光栄です。こんなギラギラのアイドルが就任していいのかなって(笑)」と照れ笑いを見せるが、映画愛溢れる熱心なシネフィルであることは周知の事実。「映画は僕にとって、新しい世界や価値観と出会わせてくれる特別な存在。映画への愛情と魅力を伝えたい」と意気込みを語った。

昨年の第38回東京国際映画祭では、文化・芸術の世界で活躍する女性に光を当てる「ウーマン・イン・モーション」のスペシャルトークイベントに参加。「そのご縁がつながったのであれば、それもとても嬉しいことですね」と喜びを示す中島は、「映画と映画を愛するみなさんが集まり、東京と世界が映画を通してつながる場所」だと東京国際映画祭の役割を語る。

「僕自身もまだ知らない映画、新しい才能、そして世界との出会いを楽しみながら、皆さんと一緒に映画の魅力を発見していきたいですね。東京でしか生まれない“映画との出会い”を、一緒に楽しみましょう。僕というフィルターを通して、より多くの人に映画に興味を持ってもらえれば」(中島)

ハリウッドの最前線で活躍するクリエイターへの取材経験も豊富だ。2020年には、クリストファー・ノーラン監督への独占リモートインタビューを敢行。「僕にとっては、映画の世界を深く知るタイミング。当時はコロナ禍でしたが、ノーラン監督は“僕たちが映画館を守らなければいけない”と言っていて、今になると、その言葉の意味がより理解できますよね。あの没入感は、やはり映画館でしか味わえないもの。映画館で映画を観ることの素晴らしさや尊さを、ナビゲーターとして自分なりに言語化したい」と力説する。

もう1人、深く印象に残る映画人が『ノマドランド』でアカデミー賞に輝いたクロエ・ジャオ監督だという。ジャオ監督が語った、日本文化に対する敬意に、中島自身も大いに刺激を受けた。「日本映画、それを生み出した監督たちを深くリスペクトしているのが伝わりましたし、それは僕らも誇りに思っていい。その点はナビゲーターとして、いかに伝えるべきか、重きを置きたいですね」(中島)

中島のフェスティバル・ナビゲーター就任が、若い世代に強くアピールすることは、本人も大いに自覚している。

「それこそが僕の責務だなと。今はSNSの時代で、TikTokやインスタのリールも1~2秒でスワイプされちゃう世界ですよね。それにサブスクも盛んで、僕自身もたくさんの作品に関わっているのでリスペクトはありますが、やはりチケットを手にして映画館に足を運ぶ経験は何物にも代えがたいと思うんです。コンサートもそうですけどね。表現の最前線に立つ身としても、“映画館で観る”楽しさをアピールしたいです」(中島)

ちなみに、中島自身の映画館体験の“原点”は、スティーヴン・スピルバーグ監督の『A.I.』(2001年)だといい、「映画館でめちゃめちゃ泣いて。うちの両親も『そんなに泣くんだ』って驚いたほどで。主人公が1日だけお母さんと出会って、幸せな時間を過ごすじゃないですか。あの美しい家族愛がもう……」と振り返る。

続けて「明らかに僕の人生を動かした映画。いつかは誰かの人生を左右するような映画を、自分自身の手で作ってみたいなと思っています」と語り、俳優としてだけではなく、プロデューサー視点の企画・製作にも意欲を燃やしている。

「いつかは東京国際映画祭のオープニングを飾れるような“代表作”を引っさげて、また参加したいですよね」と未来を見据える“映画人”中島。その第一歩こそが、東京国際映画祭フェスティバル・ナビゲーターという大役なのかもしれない。

取材・文:内田涼
撮影:川野結李歌

<開催情報>
『第39回東京国際映画祭』

開催期間:2026年10月26日(月)~11月4日(水)
公式サイト:
https://2026.tiff-jp.net/ja/

『TIFFCOM 2026』

開催期間:2026年10月28日(水)~30日(金)
公式サイト:
https://tiffcom.jp/

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