『PASSION ―北斎の描く夢―』開幕! 大貫勇輔、柚希礼音、KELOが語る新たな挑戦
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『PASSION ―北斎の描く夢―』公開ゲネプロより(撮影:SHUN ITABA/提供:ホリプロ)
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すべて見る2026年10月22日(木)、神奈川・横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホールにて、ダンスエンターテイメント演劇『PASSION ―北斎の描く夢―』が開幕した。日本美術史に燦然と輝く天才絵師・葛飾北斎の情熱を、身体表現・芝居・音楽・アートで表現する全く新しい体験型エンターテインメントだ。初日前日のゲネプロ時に実施された囲み取材には、大貫勇輔、柚希礼音、KELOが登壇し、本作への取り組み、見どころを語った。ゲネプロの模様とともにお届けする。
振付・演出をKAORIaliveが、共同演出を元吉庸泰が手がける本作。5歳から死ぬ直前、89歳までの北斎の人生を描き出す。北斎を演じる大貫は、「フィクションも交えながらですが、その人生を何度も生きる中で感じるのは、天才の孤独と同時に、北斎も普通の感覚を持っていた人間だったということ。ただただ絵が好きで、燃え上がる情熱を誰とも分かち合えない孤独があり、一番身近な家族のことを苦しめてしまう。でも、彼が遺したたくさんの絵によって、未来の多くの人たちが心を動かされ、救われているという残酷な現実も。演じながらそんなことを感じています」と述べた。「これまでの映像、ダンスの経験がすべて詰め込まれた舞台なので、このために生きてきたと思える作品です」と意気込む。

作品冒頭、大貫が演じるのは、蝶の羽ばたきに魅せられ、その姿を描くことに夢中になる幼い北斎だ。絵に熱中し、養子に出されたり奉公に出されたりしても、あっという間に実家に戻される様子を、コミカルな動きを交えながら瑞々しく表現。彫師のもとを経て、ようやく絵師・勝川春章に弟子入りしてからは、一心不乱に絵に打ち込む姿をダンスで表現し、観る者の胸を打つ。


そんな北斎の前に現れるのが、柚希。演じるのは、北斎の情熱、パッションだ。数々のミュージカルに出演、存在感を放つ彼女だが、「この作品ではダンスで表現する部分が多い。今だからこそできる、ダンスでの心の表現をやっていきたいと思います」と語る。「北斎は若い頃から何もかもできたわけではなく、まだまだ、もっともっとと描き続ける。ともに苦しんだり落ち込んだり、悩んだりして、その人生の最後に、どんな風景が見えるのか──。大貫くんの北斎、カンパニーとともに、毎日歩んでいけたら」。北斎をたきつけたり宥めたり、またある時は妻として支えたりと、その姿は変幻自在。力強く北斎の人生に寄り添い、導く。


Dリーグのトッププロダンサーとして知られるKELOは、今回の舞台が演劇初挑戦。「演劇というものはとても奥深く、お芝居がこんなに楽しいものだと感じることができ、非常にいい経験をさせていただいています。本作の醍醐味は、北斎の一生を美術とダンスと音楽で体感できること。表現者、創作をされている方なら、誰もが共感する部分がたくさんあると思います」と訴える。北斎の父、兄弟子などさまざまな役柄を演じつつ、北斎の人生にまとわりつく世間や常識、現実の価値観を表現。現代美術家・大巻伸嗣が美術コンセプトデザインを手がけた、シンプルながら趣向の詰まった舞台空間を、エッジの効いた動きで揺さぶり、北斎の情熱を阻もうとする。


同じように身体表現を核としながら、活動するフィールドの異なるKELOのことを、「怖い人だと思っていた」と告白する大貫と柚希。だが「実はとてもフレンドリー!」と笑う。
柚希は、「KELOくんのソロはもう信じられないことになっています。この作品がなかったら一緒に出演することはないであろうお方」と笑顔を見せる。大貫は、台詞のある舞台に意欲的に取り組むKELOの姿に触れ、「稽古を通して、その貪欲さが今のKELOくんを作っている、と知りました」とリスペクト。大貫自身も「踊った後にすぐにセリフを言うのは大変なこと」と打ち明ける。


さらに大貫は、踊りの見どころの一つとして柚希とのリフトを挙げ、「これほど難しいリフトは初めて。背の高いちえさん(柚希)とですから、かなりダイナミックで、見応えあると思います」とアピールする。複数のダンサーたちに持ち上げられる場面があることも明かし、「皆にごめんねって言いながら甘いものを差し入れたり(笑)。いろいろと高低差のある振付は大変ですが、素晴らしいものになっていると思います」。
舞台と客席の一体感や緊密さを味わえる会場だけに、大貫、柚希のデュエットもKELOのソロも、息を呑むような臨場感で迫ってくる。大貫も、「近い距離だからこそ伝わるエネルギー、パッションがあると思います。たくさんの方に観ていただけたら嬉しく思います」と呼びかけた。

神奈川公演は11月3日(火・祝) まで。その後11月7日(土)、8日(日) に大阪・サンケイホール ブリーゼでの公演が予定されている。
取材・文/加藤智子
撮影:SHUN ITABA
提供:ホリプロ
<公演情報>
ダンスエンターテイメント演劇
『PASSION ― 北斎の描く夢 ―』
脚本:藤井清美
音楽:森 大輔
演出・振付:KAORIalive
共同演出:元吉庸泰
出演:大貫勇輔 柚希礼音 KELO 他
【神奈川公演】
2026年10月22日(木)~11月3日(火・祝)
会場:横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール
【大阪公演】
2026年11月7日(土)・8日(日)
会場:サンケイホール ブリーゼ
チケット情報:
https://w.pia.jp/t/passion2026/
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