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メガテラ・ゼロが語る“ドラゴンボール愛”── 30キロのランニングから生まれた『ドラゴンボール超 ビルス』オープニング主題歌「オノガミ」の制作秘話

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メガテラ・ゼロ

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Text:兵庫慎司

鳥山明が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けるアニメ『ドラゴンボール超』の“エンハンスド版”となる『ドラゴンボール超 ビルス』の放送が、フジテレビ系全国ネットにて、10月11日23時15分からスタートした。今回のエンディングテーマはビッケブランカが書き下ろした「完璧のペキ」、そしてオープニング主題歌はメガテラ・ゼロが書き下ろした「オノガミ」。ネット発のシンガー・ソングライターとして、そのシーンで絶大な支持を集めているクリエイターだが、アニメ関係のタイアップは二度目で、しかも今回は、世界各国で愛され続ける、日本発の巨大コンテンツ『ドラゴンボール』である。「人生と生活の中にずっと『ドラゴンボール』がある」と言うほど、自身も幼い頃から愛し続けてきたこの作品に、いかに向き合ったのかを言葉にしてもらった。

── そもそも『ドラゴンボール』はお好きだったんですよね。

メガテラ・ゼロ はい。やっぱり小さい頃から……気がついたときには、アニメを観ていましたし。あと、ファミコンの頃から、『ドラゴンボール』のゲームが出ていたじゃないですか。僕はプレイステーション2からですけど、ゲームもずっとやっていたし。

── 好きなアニメやゲームは、きっとほかにもあったと思うんですけど……。

メガテラ・ゼロ ありましたけど……もちろんほかのアニメも、いいところはたくさんあるんですけど、『ドラゴンボール』が特に好きだったのは、わかりやすく「身体、鍛えようかな」って思わせてくれたっていうか。とりあえず強くなれば大丈夫だ、みたいな。だから、いまだにモチベーションのために『ドラゴンボール』を観るんです。観ると「ジムに行って鍛えなきゃ」っていう気持ちになるので。子供の頃、サッカーをやっていたので。『ドラゴンボール』を観たら……空は飛べなかったんですけども、サッカーをやっていると、身体と身体が当たったりもするじゃないですか。そのために鍛えなきゃな、とかは、『ドラゴンボール』がそう思わせてくれていた、っていうか。

──『ドラゴンボール』を観て、「ジムに行って身体を鍛えよう」となる、ということは、今でもしょっちゅう観ているんですね。

メガテラ・ゼロ はい。人生と生活の中にずっと『ドラゴンボール』がある、というか。特に、大人になってからは、配信でいつでも観れるじゃないですか。昔だったら、ビデオテープを出して、デッキに入れないと観れなかったけど、今はそれこそランニング中でも、止まって、スマホでちょっと観て、また走って、とか。そんな便利な時代になっちゃったんで、今の方が観ていると思います。

アニメ『ドラゴンボール超 ビルス』オープニングカット ©バード・スタジオ/集英社・東映アニメーション
アニメ『ドラゴンボール超 ビルス』オープニングカット ©バード・スタジオ/集英社・東映アニメーション

── そういう作用をもたらしてくれる作品は、『ドラゴンボール』のほかにもあります?

メガテラ・ゼロ ほかだと、『グラップラー刃牙』と、『ケンガンアシュラ』と、『はじめの一歩』と、『あしたのジョー』。闘うっていうのが、いちばんボルテージが上がるというか。筋トレするなら、やっぱりそういうのが……もう、「観る筋トレ」みたいな感じですね。

──『ドラゴンボール』と『はじめの一歩』って、闘うシーンと同じくらい、修業のシーン、練習のシーンが重要ですよね。

メガテラ・ゼロ そうそう。「精神と時の部屋」に入っているところとか、『はじめの一歩』だったら、減量しているところまで見せたりとか。すぐに試合じゃない、それまでの過程をちゃんと見せる、っていうのも、またいいところなんですよね。

── 今回の曲は、プレゼンに出すところから始まったんでしょうか。

メガテラ・ゼロ そうです。レーベルのスタッフに「今度『ドラゴンボール』のアニメがあるんだけど、曲を出してみますか?」って言われたんで、すぐ曲を作って送って。そしたらすぐ返事がきたみたいで、「ちょっと一回会いに行きましょう」と。僕としては、ほんとに当たって砕けろのつもりだったんで、両手を挙げて「やったあ!」じゃなくて、「え? だまされてないか?」みたいな感じで(笑)。

── 最初に出したのは1曲だったんですか?

メガテラ・ゼロ 最初はそうです。それがけっこうさわやかな曲だったんですね。アニメスタッフの方と会って話をしたら、もっともっと闘っている感じの曲を聴いてみたいです、と言っていただいて、「すぐ作って来ます」って。すぐ帰って、作って、送って、というやりとりで、何曲か聴いてもらった中で、「オノガミ」を選んでいただけた、っていう。『ドラゴンボール』って、自分が生まれるより前からやっているわけですから。ある意味、人生の先輩なわけなんですよね。それにあとから入らせてもらう、みたいな感じなんで。だから、決まったのはすっごいうれしかったけど、「うれしいだけで終わったらラクだったなあ」っていう感じですね。

── (笑)。

メガテラ・ゼロ プレッシャーもありますし……言葉にできないですよね。すごいところに入っちゃったなあ、という気分にはなっています(笑)。

──「もっと闘っている感じの曲を」というリクエストを受けたあとは、どんな感じで作っていったのでしょうか。

メガテラ・ゼロ それはもう、『ドラゴンボール』のことしか考えてなかったんですけど……でも、『ドラゴンボール』っぽくするには? とか、考える必要はなくて。『ドラゴンボール』はこれ! というイメージがしっかりあるので。空の上で闘う、『ドラゴンボール』じゃん、海の上で浮かびながら闘う、『ドラゴンボール』じゃん、空も海も越えて、って言ったら『ドラゴンボール』じゃん、という。だから、歌詞としては、すごい作りやすかったですね。

── (笑)。

メガテラ・ゼロ ただ、「かめはめ波」さえ言わなければ。それを言わなければ、入りすぎている感じにはならないかな、っていう、自分の中のブレーキは、あったんですけど。「ここまで言っちゃったらダメだろ」みたいな。

── 作曲の方は、どんなふうに?

メガテラ・ゼロ ランニングをしている途中でメロディーを思いついて、急いで帰って、歌って、っていう感じで。走っていて、すごいアドレナリンが出ている状態で、メロディーを考えているんで。だから、アドレナリンがなくなると、作ったときに何を考えていたのか、わかんなくなるんです。歌詞は、あとで見ても「このとき、こういうことを考えてたわ」ってわかるけど、メロディーに関しては、「なんでこう歌ったん?」っていう感じなんですよね。ただ、そこで出るメロディーは、一個じゃないんですよ。何個か出して、いちばんいいのを選ぶので。だから、いちばん身体があったまっているときに、歌っていて楽しいやつを選ぶ、っていう感じだと思います。

── いつもそうなんですか?

メガテラ・ゼロ そうです。

── すごくフィジカルな作り方なんですね。

メガテラ・ゼロ そうだと思います。ほんとだったら、ずっと筋トレしていたいんですよ、音楽せずに。音楽は大好きなんで、いくらでもできるんですけども、やっぱり筋肉がしぼむ方がつらいじゃないですか?

── 同意を求められても(笑)。

メガテラ・ゼロ 筋トレをやっていないとき、プロテインを飲んでないとき、筋肉がどんどんちっちゃくなっていくんじゃないかっていう、その不安。でも、筋トレしすぎると、筋肉痛で動けなくなるじゃないですか。そこで、「筋肉痛でも筋トレできるよ」って思わせてくれるのが、『ドラゴンボール』なんですよ。

── はあー。あの、そんなに筋トレしているし、そんなに走っているんですか?

メガテラ・ゼロ そうですね。特にこういう「闘っている」っていう要素が強く出る曲のときの方が、より走りますね。普段は、1日15キロとかなんですけど、こういう曲を作るときは、30キロとか、3〜4時間走って、帰って来てそのまま歌う、みたいな。だから、楽曲のインスピレーションについて僕に聞いても、ちゃんとした回答は返ってこないです。ここ(頭)で作ってないから。ライブの前も走りますから。サウンドチェックが終わって、マネージャーにクルマでちょっと離れたとこまで連れて行ってもらって、会場まで走って戻ったり。

── 本番でバテちゃうじゃないですか。

メガテラ・ゼロ いや、走ってやっと身体が起きるっていうか。だから、ライブの前のアップとして、走ってるんだと思います。

アニメ『ドラゴンボール超 ビルス』オープニングカット ©バード・スタジオ/集英社・東映アニメーション
アニメ『ドラゴンボール超 ビルス』オープニングカット ©バード・スタジオ/集英社・東映アニメーション

── あの、「オノガミ」というワードを考えて、曲名にしたのは?

メガテラ・ゼロ それは、漢字で言ったら「己が身」、要は自分ひとり、ひとつの身体で闘う、という意味なんですけど……今回『ドラゴンボール超 ビルス』、敵がビルスっていう破壊神じゃないですか。なので、カタカナで「オノガミ」にして……「尾の神? シッポがあるのか?」とか、いろんな意味で捉えられるようになったらな、っていうふうに思って。

── ビルスというキャラクターは、どのように捉えています?

メガテラ・ゼロ すごく強くて怖いキャラクターでもあるんだけど……やっぱり個人的には「かわいい」が勝ってるんですよね。たくさん食べる、甘いもの大好き、どこまで行ってもかわいい、っていう。でも、今回のオープニング映像を観ると、そのイメージを覆すような破壊的な強さなので。新しいビルスを観れるんじゃないかなと思って、めちゃくちゃ楽しみですね。オープニング映像は飛ばしますけど、俺は。

── (笑)。なんで!?

メガテラ・ゼロ 恥ずかしくて。自分の声が入ってるってなると。だから、これは書いといてほしいんですけど、皆さんは、飛ばさずしっかりオープニングアニメを観てください!

── エンディング映像は?

メガテラ・ゼロ 観ます(笑)。いや、でもほんと、あのオープニング映像は……もちろん、あんなすごい映像を観ることができて、曲にも合っていて、よかったんですけど、自分がどう喜べばいいかは、まだわかってないです。「今までは、これを観ながらアニメが始まるのを待ってる子供だったのにな」って思いながら観ました。

── でもやっぱり、『ドラゴンボール』だから、「ここまで辿り着いたか」という気持ちになっても、不思議はないような……。

メガテラ・ゼロ いや! 今回、たまたまかすっただけだと思っています。こういうご縁のおかげで、たまたま『ドラゴンボール』が引き上げてくれただけなので。ここからもう一回、殻に籠ります。筋トレします。うれしいですけど、これで慢心したら、いちばんかっこ悪いと思うので。

アニメ『ドラゴンボール超 ビルス』オープニングカット ©バード・スタジオ/集英社・東映アニメーション
アニメ『ドラゴンボール超 ビルス』オープニングカット ©バード・スタジオ/集英社・東映アニメーション

<リリース情報>
メガテラ・ゼロ「オノガミ」
各種配信サイトにて先行配信中
11月25日(水) CD発売
1,500円(税込)
※アニメ『ドラゴンボール超 ビルス』オープニング主題歌

「オノガミ」ジャケ写 ©バード・スタジオ/集英社・東映アニメーション

【収録曲】
1.オノガミ
2.モノクロマン
3.オノガミ(Instrumental)

DLリンク
https://megaterazero.lnk.to/ONOGAMI

<作品情報>
アニメ『ドラゴンボール超 ビルス』
毎週日曜23:15~ フジテレビ系全国ネットにて放送中
※Prime Video、U-NEXTにて最速配信中

©バード・スタジオ/集英社・東映アニメーション

原作・ストーリー・キャラクターデザイン:鳥山明
演出構成:瀬谷沫人
アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督:山室直儀
編集:西村英一
撮影監督:元木洋介
音楽:住友紀人

『ドラゴンボール超 ビルス』公式サイト
https://dragonball-super.com/

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