Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > ハンブレッダーズ × SKRYU、ロックとヒップホップが交わる熱狂の夜 『秋のグーパンまつり 2026』ファイナル!名古屋公演ライブレポート

ハンブレッダーズ × SKRYU、ロックとヒップホップが交わる熱狂の夜 『秋のグーパンまつり 2026』ファイナル!名古屋公演ライブレポート

音楽

ニュース

ぴあ

ハンブレッダーズ × SKRYU『秋のグーパンまつり 2026』 Photo:松本いづみ

続きを読む

フォトギャラリー(18件)

すべて見る

Text:笠原幸乃 Photo:松本いづみ

ハンブレッダーズにとって毎年恒例の対バンツアー『秋のグーパンまつり 2026』。10月2日から東京・福岡・北海道・大阪を巡り、10月30日、ツアーファイナルの舞台として選ばれたのは愛知だった。当日は雨が降り肌寒い一日となったが、名古屋ダイアモンドホールには満員の観客が集まった。

SKRYU

客電が落ち、ステージに姿を現したのはSKRYU。ツアータイトルにちなんで「グー見せて!」と拳を突き上げて呼びかけると、フロアはオーディエンスのグーで埋め尽くされる。そのまま「お前の心を燃やしに来たぜ!」と「Heated」でスタートを切った。身体の芯まで響くビートを自在に乗りこなし、SKRYUは初手からアクセル全開のパフォーマンスで会場のテンションをぶち上げていく。続く「Real My House (Dance Remix)」では、「ちょっとフリースタイルする?」とオーディエンスの注目を集め、〈今日はハンブレッダーズと歌いましょう/スクールカーストの最下層でも/マイクロフォン握ればダイアモンド〉と捲し立てた。ハンブレッダーズとダイアモンドホールをリンクさせたリリック、そしてふたつを紡ぐ粋な計らいに歓声は沸き立っていく。その後のMCでSKRYUのライブに初めて足を運んだ人ばかりであることを知り、本人も「嘘やろ!? さっきのホーム(並みの盛り上がり)やったやんけ!」と驚きながらも、一瞬にしてオーディエンスの心を掴んでいった。

「裸の心と心で裸の付き合いをしたい」という言葉とともに「Mr.Scandalous」を投下し、上着を脱ぎタンクトップ姿になったSKRYU は、“もっと裸になっていけよ”と言わんばかりにオーディエンスを焚きつけていく。会場いっぱいに「S○x!」が飛び交った「Celebrate」、事前に練習した歌の完成度に「レベル高っ!」と太鼓判を押した「キラキラ・ドッパミン・ジュッジュワー」と、息つく暇もなく曲は連投され、勢いはどんどん加速。一方的に引っ張るのではなく、フロアと一体となって楽しい空間を作り上げていき、距離感の近い関係をわずかな時間で築くことができたのは、下ネタを交えながら陽気にパフォーマンスするSKRYUのキャラクターが成せる業なのだろう。「キモチー!!」と喜びを全身で表現する姿も印象的だった。

実はSKRYUがハンブレッダーズと会ったのは今日が初めてなのだそう。「秋のグーパンまつりとかけまして、クロワッサンをいただきまして」とエピソードを交えつつ、年下だからこそお兄ちゃんとしての優しさを目いっぱいに感じていると話していた。「ハイブランド」では「俺のグーパン魂を見せつけちゃおうと思います! ヤー!!」と渾身の正拳突きを披露。次の「Screw Driver」ではオーディエンスと一緒に「グーパン・まつり・ハッ!!」と声を合わせるなど、この日は“ハンブレッダーズ”と“グーパン(まつり)”というキーワードを何度発していたのか分からないくらい、曲を披露する度に耳に届いてきた。「対バンツアーの最終日の相手として選んでいただき光栄です」と話していたように、感謝とリスペクトの気持ちが随所にあふれ出ていた。後にハンブレッダーズもうれしそうにこの光景を話題に挙げるほど、対バンならではの素晴らしいパフォーマンスだったと思う。

「最高の景色だったということ、忘れられない一日だったということ、そしてみんなに覚えて帰ってもらいたいことがある。俺、SKRYUはいつかハンブレッダーズに負けないような“超 Super Star”になる男だ!」と宣言し、ラストナンバー「超 Super Star」へ。曲が始まる前から着ていたツアーグッズの“焼きたてパンロンT”を途中で脱ぎ、上半身裸でムキッと筋肉美を魅せれば盛り上がりは最高潮に。「最後まで楽しめよー!」―― 楽しい時間の余韻を残しながら、颯爽とステージを去っていった。

ハンブレッダーズ

照明によって緑色に染まるステージに、満を持してハンブレッダーズが登場。木島(ds)のところへムツムロ アキラ(vo&g)、でらし(b&cho)、ukicaster(g)が歩み寄り、向き合って一斉に音を鳴らす。そしてムツムロが真っすぐフロアを見つめ、「ヒップホップの時間はここまで、ここからはロックの時間です!」と高らかに告げ、「キッズリターン!」で口火を切った。疾走感ある曲調に後押しされるように、ハンブレッダーズとオーディエンスはお互いの熱をぶつけ合っていき、ムツムロの「ギター!」の一声を受けてukicasterがお立ち台に上がり華麗にソロプレイを魅せると、歓声が会場のあちらこちらで沸き立った。

間髪入れず「キラキラ・ドッパミン・ジュッジュワーしましたか?」とムツムロが尋ね、「⚡️」へ。ムツムロの伸びやかな歌声がタイトなバンドサウンドを突き破って一直線に届いていき、高揚感あふれるサビのメロディラインと相まって、さっそくこの世界観に心を揺さぶられていく。曲が終わりに差し掛かるとオーディエンスに託し、〈すすめ電気信号!神経回路の海を/そこに魂があるとわかるだろう〉と迷いなき、大きな歌声が会場に広がる、その光景は圧巻そのものだった。

一転して荒々しく重たいサウンドが襲いかかった「SUPER TOMODACHI」から、改めて挨拶。「SKRYU、カッコよかったよね!ただちょっとエッチな部分があったかもしれないんですけど(笑)」「初めてですよね、ハンブレッダーズのライブで『S○x!』の合唱が起こったのは」と、今まで見ることのなかった景色がメンバーにとっても新鮮だったようだ。舞台裏でのエピソードも飛び出し、SKRYUの下ネタを目の当たりにすると、木島は視線を下に落として頬を赤らめるようにし、でらしはお母さんのように口数が多くなったという。「SKRYUくんは好青年で菓子折りまで持ってきてくれて。対バン自体が初めてとのことでしたけど、またやりたいっすね!」とムツムロはうれしそうに話していた。

ライブ中盤は「COLORS」を皮切りに、「わっか」「名前」と曲を連投していく。特に印象的だったのはポエトリーリーディング曲となる「着陸」。ムツムロの口から途切れることなく言葉が降り注ぎ、いつの間にか言葉の海に潜っていくような感覚に陥った。最初は淡々と発していた声も、曲が進むにつれてジリジリと熱が込められていく。青い炎を秘めているかのように内なる情熱が静かに、しかし確かに燃え盛っていく様を見せられているようだった。気が付けば白い光が目の前に広がり、〈そこに確かに光が宿るだろう〉という歌詞と重なったことで、オーディエンスは熱烈な視線を彼に送るのだった。

ハンブレッダーズのライブはバンドならではの王道的なパフォーマンスも見どころで、「ワールドイズマイン」ではでらしがukicasterと背中を合わせてソロを弾きこなしたり、「見開きページ」ではでらしを中心にムツムロとukicasterが集まり、顔を見合わせて熱をぶつけていったり。手に汗握る光景だけでなく、本人たちが楽しそうに演奏する姿が目に映ることで、オーディエンスのボルテージは高まっていく。バンドっていいよね、と隣の人とすぐ言い合いたくなるリアルタイムで湧き立つ感情を、今日ここに来た人は誰しも抱いているのではないか。そう思えてしまうほど、フロアの一体感は増していった。

怒涛の展開から一息つき、ムツムロが口を開く。「僕らはロックスターっぽくない、みてくれの状態でずっとこのままバンドを続けていくし、世の中の抑圧から魂を解放するのがロックバンドであると思っています。それを信じてハンブレッダーズをやっているので、今日のライブを通じてSKRYUくんとは共通点が多そうだなと思ったのでこれからいっぱい話したいなと感じました」と話し、そして「ラップスターになるために必要なのはマイクひとつ、ロックスターに必要なひとつは……もうお分かりですよね?そう『ギター』!」と、ギターのイントロがかき鳴らされると待ってましたと言わんばかりにオーディエンスはステージへと身を乗り出し、〈もう全部 全部 全部〉と大合唱が響き渡った。天井知らずの熱狂が渦巻いていき、勢いは失速することなく「弱者の為の騒音を」へとなだれ込み、「グー」で畳みかける。最後のフレーズはまるっとメンバーとオーディエンスがひとつになって歌い上げ、ハンブレッダーズの曲が君の、みんなの曲になっている様を見せつけられた気がした。

アンコールは「最後に1曲やりますか!」とムツムロの言葉を合図に「ライブハウスで会おうぜ」をプレイ。オーディエンスの〈ヘイ ロンリーベイビーズ/ライブハウスで会おうぜ〉という歌声を漏らすことなく聴こうと、ムツムロやukicasterはイヤモニを外す。最後の1曲を嚙みしめる姿に呼応して、オーディエンスの歌声はどんどん大きくなっていった。最後の1音を鳴らし「ハンブレッダーズでした、ありがとう!」とステージを後にした……のだが、フロアからはアンコールの声が止まらない。ハンブレッダーズは姿を現わしてくれるのか。期待が漂う中、4人はステージに舞い戻ってきた。「久々のダブルアンコール。ガチのやつですよね」とその気持ちに応えてくれたのだ。「ありがとう、みんな!気を付けて帰ってね!」と「DAY DREAM BEAT」で締めくくる。〈ひとり 登下校中/ヘッドフォンの中は宇宙〉のフレーズをはじめ、オーディエンスは最後の最後まで歌い続けた。「愛してるよ!もうないよ!(ムツムロ)」「かいさーーん!!!(でらし)」という言葉で別れ、ハンブレッダーズは対バンツアーを終えたのだった。

全国5都市で開催された『秋のグーパンまつり 2026』は会場に笑顔があふれる大団円で幕を閉じた。その熱が冷めやらぬまま、翌日には「ハンブレッダーズ 結成17周年記念ワンマンツアー “十七歳”」の開催決定が発表された。10月31日に結成17周年を迎えたハンブレッダーズは、来年の春に大阪城ホールとぴあアリーナMMでこれまでの軌跡を祝う。舞い込んできた知らせに、あと今年も残り僅かになってきたなと淋しくなる暇はない。来年はどんな景色を一緒に共有できるのか、胸を高鳴らせながらハンブレッダーズの雄姿を追いかけていきたいと思う。

<公演概要>
ハンブレッダーズ『秋のグーパンまつり 2026』
10月30日 愛知・名古屋ダイアモンドホール
ゲスト:SKRYU

【SKRYU / Setlist】

01. Heated
02. Real My House (Dance Remix)
03. Mr.Scandalous
04. GOKAICHO
05. Celebrate
06. キラキラ・ドッパミン・ジュッジュワー
07. How Many Boogie
08. 居酒屋
09. ハイブランド
10. Screw Driver
11. Mountain View
12. 超 Super Star

【ハンブレッダーズ / Setlist】

01. キッズリターン!
02. ⚡️
03. SUPER TOMODACHI
04. COLORS
05. わっか
06. 名前
07. 着陸
08. ワールドイズマイン
09. 見開きページ
10. ギター
11. 弱者の為の騒音を
12. グー
<アンコール>
13. ライブハウスで会おうぜ
<Wアンコール>
14. DAY DREAM BEAT

ハンブレッダーズ『秋のグーパンまつり 2026』特集
東京・福岡・札幌・大阪・名古屋公演をライブレポートでプレイバック!

▼全公演のライブレポートはこちら
https://lp.p.pia.jp/article/news/515639/index.html

<ツアー情報>
ハンブレッダーズ 結成17周年記念ワンマンツアー『十七歳』
2027年4月4日(日) 大阪・大阪城ホール
開場16:30/開演17:30

2027年4月29日(木・祝) 神奈川・ぴあアリーナMM
開場16:00/開演17:00

【チケット情報】
指定席:8,500円(税込)
オフィシャルファンクラブ「帰宅部」最速先行受付:11月8日(日) 23:59まで
https://hmbr-fc.com

<リリース情報>
配信シングル「フォーエバーソング」
配信中
TVアニメ『夜桜さんちの大作戦』第2期 第2クール オープニングテーマ
配信リンク:https://humbreaders.lnk.to/ForeverSong

シングルCD『フォーエバーソング』
発売日:2026年12月2日(水)

【完全生産限定盤】(CD+Blu-ray)
・CD収録曲:1.フォーエバーソング 2.大阪
・Blu-ray収録内容:2026年3月18日に東京ガーデンシアターにて開催された『ハンブレッダーズ ワンマンツアー "2026年 銀河の旅"』のライブ映像を完全収録

【期間生産限定盤】(CD+Blu-ray)
・CD収録曲:1.フォーエバーソング 2.大阪
・Blu-ray収録内容:TVアニメ『夜桜さんちの大作戦』第2期 第2クール オープニングテーマ ノンクレジット映像

▼詳細/ご購入
https://humbreaders.com/2026/11/01/foreversong_cd/

ハンブレッダーズ オフィシャルサイト

http://humbreaders.com/

フォトギャラリー(18件)

すべて見る