「海辺のカフカ」東京公演開幕、寺島しのぶ「ゾクゾクするような美しい世界を」
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「海辺のカフカ」東京凱旋公演より。(撮影:渡部孝弘)
「海辺のカフカ」の東京凱旋公演が、昨日5月21日に東京・TBS赤坂ACTシアターで開幕した。
蜷川幸雄演出により2012年に初演された「海辺のカフカ」は、村上春樹の同名長編小説を原作とした作品。「ジャポニスム2018:響きあう魂」の公式企画として、今年19年2月にフランス・コリーヌ国立劇場で上演された。今回の上演版には、15年版に続き、古畑新之、柿澤勇人、高橋努、鳥山昌克、木場勝己らが出演するほか、新たに寺島しのぶ、岡本健一、木南晴夏が参加する。
佐伯 / 少女役の寺島は東京凱旋公演の開幕に際し、「村上さんの長編小説を三時間の舞台に収めた、このゾクゾクするような美しい世界を、蜷川さんの作ったセットに負けないように、一生懸命表現したいと思います」と意気込み、大島役の岡本は「ハッピーで最高!という物語ではないけれど、皆さんの心に何かを提示することが出来る大切な作品だと思います。記事や映像だけでは十分にこの魅力は伝わらないと思いますから、是非劇場に足を運んで観に来てください!」と来場を呼びかけた。
上演時間は休憩込みの約3時間20分を予定。東京凱旋公演は6月9日まで。
寺島しのぶコメント
2月のフランス公演では、現地のお客様にとても喜んでいただいて、良い劇評も頂いたことが東京凱旋公演に向かう自信となりました。村上さんの長編小説を三時間の舞台に収めた、このゾクゾクするような美しい世界を、蜷川さんの作ったセットに負けないように、一生懸命表現したいと思います。
岡本健一コメント
世界で一番タフな15歳になる少年の話ですが、人は皆それぞれトラウマや抱えているものがあります。それが周りの人たちとの出会いによって癒されることがある。ハッピーで最高!という物語ではないけれど、皆さんの心に何かを提示することが出来る大切な作品だと思います。記事や映像だけでは十分にこの魅力は伝わらないと思いますから、是非劇場に足を運んで観に来てください!
「海辺のカフカ」
2019年2月15日(金)~23日(土)※公演終了
フランス コリーヌ国立劇場
2019年5月21日(火)~6月9日(日)
東京都 TBS赤坂ACTシアター
原作:村上春樹「海辺のカフカ」(新潮文庫)
脚本:フランク・ギャラティ
演出:蜷川幸雄
演出補:井上尊晶
出演:寺島しのぶ、岡本健一、古畑新之、柿澤勇人、木南晴夏、高橋努、鳥山昌克、木場勝己 / 新川將人、妹尾正文、マメ山田、塚本幸男、堀文明、羽子田洋子、多岐川装子、土井ケイト、周本絵梨香、手打隆盛、玲央バルトナー