劇団新派「九月新派公演」に向け波乃久里子「大阪で成功させたい」
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左から河合雪之丞、波乃久里子、水谷八重子、喜多村緑郎。
「九月新派公演」の取材会が昨日5月21日に大阪で行われ、劇団新派の水谷八重子、波乃久里子、喜多村緑郎、河合雪之丞が出席した。
9月7日から16日まで大阪・大阪松竹座にて行われる「九月新派公演」は2幕構成で実施。第1幕では江戸川乱歩の原作を齋藤雅文の脚色・演出で立ち上げる「黒蜥蜴 緑川夫人編」、第2幕では山田洋次が自身の監督映画「家族はつらいよ」をもとに、昨年2018年に初演した舞台版が披露される。
上演に向けて水谷が「『家族はつらいよ』は、良いチームワークでなければできないお芝居だと思っています。お客様に、“良い家庭の味”をお持ち帰りいただきたいです」と挨拶すると、波乃は「私は家族の一員ではなく、田口守さんの愚痴を聞く居酒屋の女将役です(笑)。居酒屋へ行きたいと思ってもらえるような女将になりたいです」と意気込みを述べる。
緑郎は「前回の三越劇場に対して大阪松竹座のほうがサイズが大きいので、お芝居もどう変わっていくのか見どころだと思います。『黒蜥蜴』も三越劇場から飛び出して、パワーアップいたします。素晴らしい娯楽大作になれば」と述べ、雪之丞は「『家族はつらいよ』と『黒蜥蜴』のお芝居の違いが色濃く出たほうが、お客様に『二度美味しい』と思っていただけるのでは思います。前回よりも一層、繊細なお芝居作りをしたいと思います」と作品への思いを語った。
また大阪での公演について、水谷は「江戸の劇団と思われがちですが、実は大阪の新町で生まれた劇団新派です。大阪はもちろん、関西の皆さんに応援していただけたら大変うれしいです」とコメント。波乃も「大阪で生まれたものは江戸でも成功いたしますので、大阪で成功させたい。まずは新派という劇団があるということを知っていただきたいです」と期待を寄せた。チケットは8月4日に発売。
「九月新派公演」
2019年9月7日(土)~16日(月・祝)
大阪府 大阪松竹座
一、「黒蜥蜴 緑川夫人編」
原作:江戸川乱歩
脚色・演出:齋藤雅文
緑川夫人:河合雪之丞
明智小五郎:喜多村緑郎
二、「家族はつらいよ」
原作・脚本・演出:山田洋次
出演平田富子:水谷八重子
平田周造:田口守
平田幸之助:喜多村緑郎
平田史枝:石原舞子
金井成子:瀬戸摩純
金井泰蔵:児玉真二
平田庄太:喜多村一郎
間宮憲子:春本由香
加代:波乃久里子