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チャン・ツィイーが第32回東京国際映画祭コンペ部門の審査委員長に

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チャン・ツィイー

チャン・ツィイーが第32回東京国際映画祭のコンペティション部門で審査委員長を務めることがわかった。

これまでにカンヌ国際映画祭のコンペティション部門、シネフォンダシオン(学生映画)部門、ある視点部門、またトロント国際映画祭のプラットフォーム部門で審査員を務めた経験のあるチャン・ツィイー。彼女は自身の長編映画デビュー作「初恋のきた道」の公開時に初めて日本を訪れたときのことを振り返りつつ、東京国際映画祭に向けて「日本の映画ファンと一緒に過ごすことができることは大きな喜びであり、また審査委員長として、名だたる映画人とともに素晴らしい作品を見つけ、称えることができるという格別な経験ができることを光栄に思います」とコメントしている。

第32回東京国際映画祭は10月28日から11月5日にかけて東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズほかで開催。フェスティバルディレクターを務める久松猛朗によるコメントも下記に掲載した。

チャン・ツィイー コメント

初めて東京に来たのは、長編映画のデビュー作とともに、中国から旅に出た若い俳優の時でした。「初恋のきた道」への歓迎の温かさにとても感動し、日本が映画制作に込める愛情と情熱を直に目の当たりにしたことを覚えています。私の長編映画デビュー作が、日本、そして世界中の映画ファンに好評を得たという経験は、この(映画という)視覚的な方法が物語を語る力、普遍的に感じられる悲しみと喜びを表現する力というものを教えてくれました。若い俳優にとって、これは素晴らしい体験でした。今回東京国際映画祭にご招待いただき、日本の映画ファンと一緒に過ごすことができることは大きな喜びであり、また審査委員長として、名だたる映画人とともに素晴らしい作品を見つけ、称えることができるという格別な経験ができることを光栄に思います。

久松猛朗 コメント

この度、第32回東京国際映画祭の審査委員長に女優のチャン・ツィイーさんをお迎え出来ることを心より嬉しく思います。彼女は、言うまでもなく、中国のみならず世界で活躍する女優の一人ですが、長編映画デビュー作「初恋のきた道」で彼女を見た時の衝撃は未だに忘れられません。また彼女は鈴木清順監督の「オペレッタ狸御殿」にも主演され、日本人が非常に親しみを感じる女優でもあります。今回、東京国際映画祭で彼女と一緒にお仕事を出来ることは本当に楽しみですし、それが双方にとって実りあるものになることを心より願っています。

(c)2019 TIFF_Kazuko WAKAYAMA