『なつぞら』岡田将生が生み出す波乱! 頼りない「お兄ちゃん」はなつとの絆を取り戻せるか?
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なつ(広瀬すず)と兄・咲太郎(岡田将生)は東京の地で再会を果たしたが、様々な行き違いでその再会は微笑ましいものとはなかなか言えない。誤解に次ぐ誤解で、『なつぞら』(NHK総合)第46回は波乱の様相を呈した。
参考:岡田将生と広瀬すずの共演
咲太郎は、なつが北海道で過酷な労働を強いられており、あてもなく東京に辿り着いたと勘違いしているようだ。なぜこんな誤解が起きているのかというと、咲太郎の早とちりはもちろんだが、菓子作りの修行で東京に訪れた雪次郎(山田裕貴)の父・雪之助(安田顕)の酩酊しての失言や、亜矢美(山口智子)の思い違いなど、ちょっとした口伝えの誤解が原因。
咲太郎は、なつの働く川村屋でも無理強いされているに違いないと怒鳴り込み、光子(比嘉愛未)を呆れさせる。光子の「なつさんを連れていって、今のあなたに何ができるの? なつさんを幸せにできるの?」という発言に、なぜかなつも「マダムは兄の何を知っているんですか?」と怒ってしまう。
さらにその後、なつが咲太郎に連れて行かれた先は、おでん屋「風車」。なつは亜矢美が東京で暮らしていた咲太郎の母親代わりとなっていたことを知る。「風車」になつを住まわせる話で盛り上がる咲太郎と亜矢美だったが、その様子になつは「やめてください!」と思わず声を荒げる。そして「お兄ちゃんは、わたしと千遥を捨てたんだ! それで、楽しかったんでしょ!」と言ってその場を後にするのだった。
なつにしてみれば、今までの咲太郎とも離れ離れの中、北海道で精一杯生きてきた思い出や出会った人々の楽しい記憶を、無下にされているように感じたのかもしれない。東京で咲太郎が母親代わりの亜矢美と暮らしているのも、なつにはどこか寂しく、今回の喧嘩別れとなってしまったようだ。
咲太郎はここまでその不安定な生き方と、迷わず突っ走ってしまう性格で視聴者をハラハラさせているが、咲太郎の純粋な一面が表れているとも言えるだろう。未だキャストが発表されていない千遥も含め、奥原兄妹が笑顔で再会できる日を待ちわびてやまない。 (文=島田怜於)