英国史上最も悪名高き事件を200年越しに映像化 マイク・リー監督作『ピータールー』予告編
映画
ニュース
8月9日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国順次公開される『ピータールー マンチェスターの悲劇』より、予告編が公開された。
参考:映像はこちら
本作は、『秘密と嘘』『ヴェラ・ドレイク』のマイク・リー監督最新作。英国史上最も残忍かつ、悪名高い事件“ピータールーの虐殺”から200年の時を経て、その全貌を明かす。自身もマンチェスター出身であるリー監督が英国史の暗部に切り込み、第75回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門でHuman Rights Film Network Awardを受賞した。
深刻化する貧困問題の改善を訴え、政治的改革を求めた民衆6万人がセント・ピーターズ・フィールド広場に集まった。そこに、民衆運動の鎮圧のため、英国政府の騎兵隊が群衆の中へ突っ込んだ。それが、非武装市民6万人に起きた悪夢“ピータールーの虐殺”だ。結果、多くの抗議者が亡くなり、数百名が負傷。この事件は、英国の民主主義において大きな転機となり、ガーディアン紙が創設される重要なきっかけとなった事件となった。
公開された予告編では、昨年の第75回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に最新作『斬、』が出品された映画監督・塚本晋也がナレーションを担当。抑圧を強いられてきた労働者階級の人々の不満が暴発寸前となっている様子や、彼らの苦悩だけでなく、男女問わず決起し、自由を求めて結集しようとする市民たちの圧倒的なパワーが映し出されている。
200年の時を経て、徹底的なリサーチを重ねて脚本を執筆したリー監督は、この語り継がれるべき悲劇の物語を、3台のカメラを用いて大スペクタクルとして撮影。「この事件は現代に通じる重要な史実である」と語っている。
※塚本晋也の「塚」は旧字体が正式表記
(リアルサウンド編集部)