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松山ケンイチが「プロメア」収録で早乙女太一のセリフ奪う、アヌシーでの上映も決定

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「プロメア」公開記念前夜祭の様子。左から松山ケンイチ、早乙女太一、堺雅人。

劇場アニメーション「プロメア」の公開記念前夜祭が本日5月23日に東京のTOHOシネマズ 日比谷にて行われ、声のキャストを務めた松山ケンイチ、早乙女太一、堺雅人、ケンドーコバヤシ、佐倉綾音、監督を務めた今石洋之、脚本を手がけた中島かずきが登壇した。

テレビアニメ「天元突破グレンラガン」「キルラキル」でタッグを組んだ今石と中島による初の劇場長編作品となった本作。高機動救命消防隊「バーニングレスキュー」の新人隊員ガロ・ティモスを松山が、炎を操る人種「マッドバーニッシュ」のリーダーであるリオ・フォーティアを早乙女が演じている。

全国194の劇場に中継された本日のイベント。松山はアフレコの模様を問われると「テストの第一声で声がガラガラになりました。こんな経験は今までありませんでした。テンションを落とすわけにはいかない役だったので、終わったあとにこんなに燃え尽きたのは初めてでした」と語る。早乙女は現場での松山の熱量が高かったことから「勢いがありすぎて僕のセリフまで言ってました。松山さんは火消しの役なのに『燃やさなければ生きていけない!』って(笑)」と明かすと会場から笑い声が起きた。

堺の発声について松山が「漢字でもひらがなでもカタカナでもない」と表現すると、当の堺は「ダメなやつじゃん!」と嘆き、中島が「ワールドワイドってことだよ。エスペラント語ですよ!」と笑いながらフォローする。演じるうえで意識したことを問われた堺は「『がんばる』こと」と断言し、松山を指差しながら「だって相手はテストで声を枯らす人ですよ! 計算してたら無理ですよ、愚直にやるしかない!」と苦笑した。

ここでMCから、本作がフランスで現地時間6月10日に開幕するアヌシー国際アニメーション映画祭2019のスペシャルスクリーニング部門で上映されることが発表された。中島は「これも堺さんがエスペラント語でやってくれたおかげですね!」と喜び、今石は「とにかく多くの人に観てもらおうという気持ちで作っていました。場所を限定しない世界観にしているので、どの国でも受け入れられるんじゃないかと思います」とコメント。松山は「海外の方は日本人に対して熱いというイメージを持っていないんじゃないかなと思っているので、この作品が日本で作られたことにビックリしてくれるんじゃないかなと思います」と述べた。

本作でネズミのビニーを演じたコバヤシは「いわゆるマスコットのようなかわいらしい役をやらせていただいたのはうれしかったですね。今まではだいたい頭の足りない力持ちみたいな役が多かったので(笑)」と語る。完成した作品の感想を問われると、「ガロはすごく正しい主人公やなと思います。いつか僕もこんな主人公を演じてみたいです」と意欲を見せた。コバヤシの様子にMCから「どうですか?」と水を向けられた今石は「そうですね」と話し始めるも、二の句が継げず「そうですね……」と言いよどみ、観客を爆笑させる。

最後に松山は「大変熱い作品になっています。エンタテインメントは観ているお客さんに活力を渡すものだと思っているので、その熱を忘れないでいただけたらと思っています」と挨拶し、イベントを締めくくった。

「プロメア」は明日5月24日より全国でロードショー。

(c)TRIGGER・中島かずき/XFLAG