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賭博の終着駅“手本引き”で破滅した男が再び大勝負へ「カスリコ」予告解禁

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「カスリコ」ポスタービジュアル

昭和40年代の高知・土佐を舞台にした「カスリコ」の予告編がYouTubeにて解禁。あわせて著名人による推薦コメントが公開された。

究極のギャンブルであり賭博の終着駅とも称される“手本引き”に翻弄される人々を描いた本作。手本引きで破滅した元料理人の岡田吾一がヤクザに拾われ、賭博場の下働き“カスリコ”として働くさまを、全編モノクロで描き出す。ドラマ「正義のセ」「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」の石橋保が吾一を演じ、「新・日本の首領」シリーズで知られる高瀬將嗣がメガホンを取った。

予告には「カスリコ言うたら、人間のクズがやる仕事じゃ」と言われながらも、プライドを捨てて懸命に働く吾一の姿を収録。後半、吾一が人生を賭けた最後の大勝負に挑む場面も観ることができる。

「鬼龍院花子の生涯」や「極道の妻たち」シリーズの脚本家として知られる高田宏治は、本作について「博奕は東映映画に欠かせない素材であったが、手本引きは玄人好みで映像化には苦労したものだ。高瀬監督はモノクロの光と影でいのち札にかける男の情念の哀しさ愚かさを丁寧に描いて大人の映画にしている」と語っている。そのほか俳優の永島敏行、元映画秘宝編集長の松崎憲晃によるコメントも下記に掲載。

「カスリコ」は6月22日より東京・ユーロスペースほか全国で順次公開される。

※高瀬將嗣の瀬は旧字体が正式表記

永島敏行 コメント

アクションも恋愛も無い映画だが、男の本能、血が騒ぐ映画だ。と同時に男の情けなさを見せつけられる映画だ。是非、映画館の暗闇の中で一人孤独に観て欲しい映画です。

松崎憲晃 コメント

勝負の勝ち負けは、必ずしも人生の勝ち負けではない。本人にとっての「矜持」の問題なのだ。「王将」「ハスラー」などなど……古今東西の名画と同様の教訓と、ある種の爽快感を、この映画は与えてくれる。

(c)2018 珠出版