フィギュアの空想世界が動き出す、脳障害抱えた男性の実話「マーウェン」公開決定
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「マーウェン」
ロバート・ゼメキスが監督、スティーヴ・カレルが主演を務める「Welcome to Marwen」が「マーウェン」の邦題で、7月19日より東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で公開される。
5人の男に暴行され脳に障害を抱えることになった実在の男性マーク・ホーガンキャンプを主人公とする本作。PTSDにも悩まされる彼はまともなセラピーを受けられず、治療の代わりに自宅に作った空想の世界“マーウェン”でフィギュアの撮影を始める。マーウェンはホーガンキャンプ自身や友人たち、そして彼を襲った男たちを模した人形が住む第2次世界大戦時の村という設定のミニチュア。そこではアクションフィギュアであるG.I.ジョーのホーギー大佐と5人のバービー人形が、迫り来るナチス親衛隊と戦いを繰り広げていた。マーウェンの世界から勇気をもらったホーガンキャンプは、やがて現実世界と向き合っていく。
カレルがホーガンキャンプを演じたほか、レスリー・マン、ジャネール・モネイ、ダイアン・クルーガーがキャストに名を連ねた。映画は2010年にジェフ・マルムバーグが発表したドキュメンタリー「Marwencol(原題)」がベースになっている。このドキュメンタリーに心を打たれたゼメキスは「すぐに魅了された。誰もが生きることに苦悩している時代。そこには普遍的なテーマがあった」と述懐。カレルは「どのような形でもいいから関わりたいと思った」と自ら出演を申し出たという。現実と空想が交差する壮大な世界を表現するために、「マーウェン」ではおよそ44億円の製作費が注ぎ込まれた。
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