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『俺のスカート、どこ行った?』乃木坂46 白石麻衣が見せた涙の演技 永瀬廉の父親も明らかに

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 原田のぶお(古田新太)の教えは決して、生徒=10代だけへのメッセージではない。『俺のスカート、どこ行った?』(日本テレビ系)第6話では、のぶおの同僚でもあり、のぶおと絶妙なかけ合いを見せていた里見(白石麻衣)は親の決めたお見合いで結婚をし教師を辞めなければならないという岐路に立たされていた。

 里見は、当初は自分を、目立たない「サブ」の教師と思って、仕事にやる気のない教師だった。しかし、原田と出会うことで自分でも何かできることがあると気付き始めていた矢先だった。常に後ろ向きで、「もういいです」が口癖の里見。今回の結婚も、甘んじて受け入れようとしていたが、原田の教えで抵抗を決意する。

 里見は原田の姿勢を見習い、父・靖夫(小木茂光)と結婚相手の目の前で婚姻届をぐちゃぐちゃにして、自らの意思を表明。しかし、靖夫は里見の気持ちを気にもせず、自分で判子を押すと言い出し、その場を後にしてしまう。自分の精一杯の抵抗も、相手には届かず、残ったのは空しさと、そしてやはり諦めだった。結婚の準備は着々と決まりつつある中、原田と里見はいつもの保健室で出会う。「わたし、原田先生みたいに周りを変える力、なかったです。やっぱり原田先生になれませんでした」「もういいんです」と里見は寂しそうに口にするが、里見の目には涙が流れ、やがて「もうよくないです」と漏らすのだった。

 どこか、これまでクールな演技とボケやツッコミのコメディらしい立ち振る舞いが魅力だった白石だが、自分が本当にしたいことを諦めようと思いながらも、心の奥底で諦めきれない……そんな複雑な感情を見事に表現している場面だった。

 里見の涙を見た原田は、結婚式にウェディングドレス姿で殴り込み、里見の父・靖夫に直談判。好きじゃない相手と結婚しても「そこそこの幸せ」は手に入ると主張する靖夫に対し、「親がそこそこの幸せしか用意できないなら、放っておいてくれる?」「1回きりの人生で幸せ遠慮してどうすんのよ!」といつもの原田節を見せる。里見も「ちょっとは好きだった?」「人間的には好きになってくれた?」と聞く結婚相手に対し「全然」「いや、全く」といつもの調子を取り戻し、2人のやりたいようにやる姿と表情は今までに比べてずっと溌剌としており、晴れ晴れとしたものだった。

 なお、今回では明智(永瀬廉)の父・純一(板尾創路)も姿を見せた。どうやら純一は出所帰りで、登場早々に明智に金を要求。授業参観にも姿を見せ、原田をずっと睨みつけるなど不穏な空気を醸し出していた。終盤では、明智が退学届を出した描写が見られるが、果たして原田はこの問題をどのように解決してくれるのだろうか?

※高橋ひかるの「高」はハシゴダカが正式表記。
(文=島田怜於)