片岡純也+岩竹理恵『二つの心臓の大きな川』展、3331 Arts Chiyodaで開催
アート
ニュース
片岡純也+岩竹理恵の個展『二つの心臓の大きな川』が6月16日まで東京・秋葉原の3331 Arts Chiyodaで開催されている。
1982年に栃木で生まれた片岡純也と、1982年に南アフリカ・ヨハネスブルグで生まれた岩竹理恵。2013年にフランス・パリで行なったレジデンスを機に、2人の創作を組み合わせたインスタレーション作品の発表を開始した。紙や本や電球などの物体に別のエネルギーを加えて、本来の役割とは異なる動きを見せるキネティックな作品や、多様な素材や断片を組み合わせたコラージュ作品などを発表している。
同展では、会場の3331 Arts Chiyodaからインスピレーションを得たインスタレーション作品を展示している。会期初日の5月24日19:00からはキュレーターの鷲田めるろと片岡、岩竹によるトークイベントが行なわれた。
鷲田めるろのコメント
白く四角い紙が天井の高さからゆっくりと落ちてくる。空気の抵抗を受けて紙は微妙に揺れ、しかし傾きすぎてすとんと落ちることはない。
電球がぐるぐると床の上で転がり続ける。不思議と止まることはない。身近にありそうな現象だが、普段その動きをまじまじと見つめる機会はなく、見ている人の目を釘付けにする。博物図鑑からのコラージュ作品も、無関係なもの同士を衝突させるというよりは、自由に連想を繋げていくように図像を連ねるもので、作家の頭の中から空間へと流れ出したかのようだ。片岡と岩竹の作品は、世界に対するみずみずしい原初的な驚きに満ち、子供のころの好奇心や空想を蘇らせてくれる。