悪い芝居の“すべてがつまった”新作、15周年記念公演スタート
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「恋と暴動の悪い芝居15周年記念新作二本立て本公演」より、悪い芝居 vol.22「野性の恋」の様子。(Photo by bozzo)
「恋と暴動の悪い芝居15周年記念新作二本立て本公演」が、5月24日に東京・東京芸術劇場 シアターウエストで開幕した。
本公演は、今年2019年に旗揚げ15周年を迎える悪い芝居が、新作2本を同一キャストで上演するもの。上演されるのは、“瞬間的好奇心に従う野性の恋人たちによる、パンチドランクラブストーリー”をキャッチコピーに掲げた「野性の恋」と、“すべてを愛する我々の希望と盲信と崩壊のカルトポップニューワールド”をテーマにした「暴動のあと、さみしいポップニューワールド」の2本だ。
開幕に際し、作・演出を手がける山崎彬は「二本立てじゃないと生まれなかっであろう新作が二本できた。恋と暴動の悪い芝居。すべてがつまった、がっつり新作二本です」と本作を紹介し、「ステージナタリーで目にして『あ、観たいかも』と一瞬思ったのに観忘れられてきたすべての演劇たちへ捧ぐ。悪い芝居がその弔い場になりましょう」とコメントした。
上演時間は「野性の恋」が約1時間40分、「暴動のあと、さみしいポップニューワールド」は約1時間45分で、どちらも休憩はなし。東京公演は6月2日まで行われ、その後、6月7日から10日にかけてHEP HALLで大阪公演が実施される。
山崎彬コメント
二本立てじゃないと生まれなかっであろう新作が二本できた。
恋と暴動の悪い芝居。すべてがつまった、がっつり新作二本です。
まず開幕したのが「野性の恋」。永遠の恋をした男女のパンチドランクラブストーリー。
互いが互いを恋するのではなく、別の人に恋する男女が、共にそれぞれの恋を応援し、支え、生きてゆく、悪い芝居が誇る超会話劇です。
かつて、恋のおわりが世界の終わりだったあなたへ。やがて、世界のおわりなんてなく、いつまでもつづいてゆくのだと知ってしまったあなたへ。
悪い芝居の物語力を見せしめたい。心がずっと高鳴ったまま、幕を開けました。
翌日に幕をあけた「暴動のあと、さみしいポップニューワールド」は、歌手をめざすヒロインを描く、悪い芝居流の朝ドラだ。
さみしいはたのしい。たのしいはさみしい。
笑ってグッとくる、我々によるカルトポップニューワールド。
ステージナタリーで目にして「あ、観たいかも」と一瞬思ったのに観忘れられてきたすべての演劇たちへ捧ぐ。
悪い芝居がその弔い場になりましょう。
「恋と暴動の悪い芝居15周年記念新作二本立て本公演」
悪い芝居 vol.22「野性の恋」
悪い芝居 vol.23「暴動のあと、さみしいポップニューワールド」
2019年5月24日(金)~6月2日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターウエスト
2019年6月7日(金)~10日(月)
大阪府 HEP HALL
作・演出:山崎彬
音楽:岡田太郎
出演:潮みか、植田順平、山崎彬、中西柚貴 / 畑中華香、東直輝、佐藤かりん、野村麻衣、川人早貴 / 永嶋柊吾、原田樹里、清水みさと、大原海輝、山本ユウ / 松本亮、大塚宣幸