本田翼に淡い恋心 『ラジエーションハウス』恋愛関係が一気に進展
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それぞれの抱える秘密に焦点を当てた『ラジエーションハウス』(フジテレビ系)第8話。2人の患者の病気について描きながら、物語は徐々に交差していく。そんな中、唯織(窪田正孝)が実は医師であることが技師長である小野寺(遠藤憲一)にバレてしまう。小野寺はそれを隠すことを約束するが、唯織の判断力の高さや医学の知識は、勤務を重ねるうちに周知となる。周りのラジエーションハウスの面々からも「医者みたい」という声が聞こえ、小野寺と唯織はぎこちない表情を浮かべた。
【写真】『なつぞら』番長役の板橋駿谷
第8話では季節外れのハロウィンパーティーが病院でひらかれる。患者である久美(稲垣来泉)という少女が開催したものだ。そこでは願い事を書くカードが配られ、患者、職員問わずに願い事を記している。同じ頃に患者として腹部の痛みを訴え病院に訪れた陽子(佐藤めぐみ)は、偶然出会った久美からカードを手渡され願い事を書く。
陽子は子供を欲しいと思っていた。しかし陽子の夫の祐一(板橋駿谷)は、稼ぎが少なく、不甲斐なさから子供が欲しいと言い出せない。すれ違っていた2人だが、陽子に病気が発覚したことで素直に話し合い、お互いに子供が欲しいということを打ち明けられるようになる。一方、ハロウィンパーティーを開催して病院の子供たちに笑顔を届けた久美だが、本人は検査が嫌で部屋を抜け出してしまう。抜け出した先で杏(本田翼)に見つけられ、病室に戻る途中にエレベーターが誤作動で停止。同時に久美はけいれん発作で倒れてしまう。ラジエーションハウスの前で止まったエレベーターをこじ開けるべく放射線技師たちは力を尽くした。中でも唯織は、ドアの外から適切な処置を指示し、杏にもアドバイスを送る。杏はそんな唯織に憧れている様子を見せた。
秘密の恋をしている杏と、医師であることを秘密にしている唯織。さらには裕乃(広瀬アリス)までもがこっそり唯織に想いを寄せているかのようなシーンも見られた。ここにきて恋愛関係が一気に進展。ラストでは、小野寺と大森院長(和久井映見)が唯織が医師であることについて話しているところを杏が見てしまう。さらに杏は、突然意識を失い倒れ、エスカレーターから転落してしまうのであった。ここで杏は、唯織の秘密まで知ってしまう。せっかく動き出した恋に、この事実はどう影響するのか。
また第8話ではゲスト俳優に、朝ドラ『なつぞら』(NHK総合)でなつに好意を寄せる番長役を演じ話題をさらった板橋駿谷が登場した。自身を不甲斐ないと言いながらも最後は男らしく陽子を包み込む優しい夫を演じ、大きな身体で陽子役の佐藤めぐみを抱きしめた。
急速に物語が進み、唯織の過去の約束、辻村(鈴木伸之)の杏への想い、杏の淡い恋心、裕乃の恋のような心のモヤモヤと4角関係を匂わせる展開も訪れた。唯織の放射線技師として、医療職としての仕事観や真っ直ぐさが魅力の同作だが、恋愛ドラマとしても面白い展開になってきたように感じる。
(Nana Numoto)