EGO-WRAPPIN'、優しい歌で夢の世界へ誘った「Dream Baby Dream」パジャマライブ
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EGO-WRAPPIN'のパジャマライブの様子。(撮影:藤井拓)
EGO-WRAPPIN'が5月21日に東京・BOOK AND BED TOKYO SHINJUKUにてアコースティックライブ「J-WAVE J-me SPECIAL INVITATION EGO-WRAPPIN'『Dream Baby Dream』パジャマ Live」を開催した。
このライブは22日発売のニューアルバム「Dream Baby Dream」のリリースを記念して企画されたもの。「ドリーミーなライブ」をキーワードに、パフォーマンスは“泊まれる本屋”・BOOK AND BED TOKYO SHINJUKUの中で行われ、中納良恵(Vo)と森雅樹(G)に山口とも(Per)を加えた3人は新作や過去の楽曲の中からメロウなナンバーを中心に選曲したスペシャルセットでアコースティックライブを展開した。なお、抽選に当たり会場に招かれたラッキーなファン20名は、ドレスコードのパジャマを着て観覧エリアへ。リラックスムード満点の環境で、中納の甘い歌声を堪能した。
開演時刻の21時を過ぎると、コットンのパジャマにナイトキャップ姿の森に続いて中納がファンの前に姿を見せる。思い切りボリュームアップさせたウェーブヘアをツインテールにし、深いイエローのナイトウエアを着た彼女は「ベッドサイドで流れる音楽にちなんで、メロウな曲を選んできました」と言って、「Dream Baby Dream」収録の「timeless tree」でライブをスタートさせた。森が柔らかく爪弾くアコースティックギターの音色が本棚に囲まれた小さな空間にじんわりと響きわたり、場内は冒頭からスウィートなムードに包まれていった。
曲を終えると中納は「みんな普段そんな感じで寝てるん?」と、この日ならではの話題でファンに問いかける。同じ質問を投げかけられた森は「俺はハダカや。フランス人のように」と宣言して、中納やファンの笑顔を誘った。「admire」では繊細で美しい中納のハイトーンボイスが会場を包み込み、森は「こういうときにやるの、いいね」とひと言。「もっと深い眠りに」という言葉と共に届けられた「アマイカゲ」で中納と森、山口が優しくドラマティックなムードを作り出すと、観客も心地よさそうに目を閉じながら演奏に耳を傾けた。
4曲を終えて文字通りドリーミーなムードが充満した会場には、実際に眠りに誘われるファンの姿も。すると中納はここでピアニカを手にし、「ここは歌舞伎町!」と言って「love scene」をパフォーマンスした。「アマイカゲ」から一転、軽快なリズムに客席からは手拍子が自然と起こり、中納は「アルバム発売イブの日ー!」と弾けるような笑顔を浮かべる。「愛し合ってる? 私は今、みんなと愛し合ってる!」という彼女のメッセージに会場が沸き立った「サニーサイドメロディー」では、「歌って!」という呼びかけに20人のファンが歌声で応える。中納が手にしたパペットと一緒に歌う姿もオーディエンスを笑顔にし、場内は楽しげな一体感に包まれていった。
中納と森が「今日の場所にピッタリ」と話したアニメ「歌舞伎町シャーロック」のオープニングテーマ「CAPTURE」が届けられるとライブも佳境に。ここで中納は、以前奄美大島へ一人旅をした際の思い出を振り返り「夜になると、人工衛星がすごく飛んでいたんですよ。東京ではスモークがかかっているから見えないけれど。その人工衛星を見ながら考えて、作った曲です」とファンに伝える。EGO-WRAPPIN'が甘い夢の世界へと聴き手を誘ったスペシャルライブの本編最後にプレイされたのは「衛星ハロー」。静かに笑みをたたえ楽器を操る山口が曲の世界観を豊かに浮き上がらせると、中納は優しくどこか切ないこの曲のストーリーを子守唄のように歌い上げていた。
アンコールではファンのリクエストに応じる形で「Calling me」のパフォーマンスが届けられ、中納は立ち上がってこの曲を歌い上げる。温かなムードの中でライブは終幕。中納と森は「ありがとうございました」とファンに手を振りながら、ライブ会場をあとにした。
EGO-WRAPPIN'「J-WAVE J-me SPECIAL INVITATION EGO-WRAPPIN'『Dream Baby Dream』パジャマ Live」2019年5月21日 BOOK AND BED TOKYO SHINJUKU セットリスト
01. timeless tree
02. 心象風景
03. admire
04. アマイカゲ
05. love scene
06. サニーサイドメロディー
07. Heart Beat
08. CAPTURE
09. 衛星ハロー
<アンコール>
10. Calling me
※記事初出時、本文およびセットリストの楽曲表記に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。