東宝監修!初代ゴジラ再現したBOSSジャン誕生、スーツアクター中島春雄の動画も
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「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」×「東宝監修!『ゴジラボスジャン』当たる!」コラボビジュアル
「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」の公開を記念し、ゴジラとサントリーコーヒー「BOSS」がコラボ。本日5月29日より「東宝監修!『ゴジラボスジャン』当たる!」キャンペーンがスタートし、YouTubeにてWeb動画「顔の映らない主役」も公開された。
「東宝監修!『ゴジラボスジャン』当たる!」キャンペーンでは、東宝ゴジラスーツ制作陣が監修した“ゴジラボスジャン”を抽選で1名にプレゼント。このジャンパーには、初代ゴジラスーツを再現した背びれが付けられている。さらに、ゴジラの咆哮音を放つことができる機能も。特設WebサイトとTwitterにて、6月30日まで応募を受け付けている。
そしてこのたび公開されたWeb動画「顔の映らない主役」は、初代ゴジラのスーツアクターを担当した中島春雄の働く姿を描くもの。シリーズ第1作「ゴジラ」でも使用された東宝スタジオにて、東宝全面監修のもと撮影された同動画では、造形師の酒井ゆうじが監修した初代ゴジラ再現スーツが使われている。
本動画で監督を務めた本郷伸明は「ゴジラは生まれたときからいるヒーローのような存在で、撮影できたのは貴重な体験でした。1フレームでも後悔のない素材をとらないと世界中から怒られそうで、身の引き締まる思いで撮影していました。結果、夢のような素材が撮影できたと思います」とコメント。なおこの動画では「シン・ゴジラ」スタッフである三池敏夫が美術デザイン、稲付正人が美術を担当している。「騎士竜戦隊リュウソウジャー」などに参加しているスーツアクターの齊藤謙也が、中島役で出演した。スタッフのコメントは以下に記載している。
「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」は5月31日より全国ロードショー。
本郷伸明(監督)コメント
中島春雄さん、初代ゴジラをおっかけて、ゴジラの歴史ができあがっていく流れを60秒間ワンカットでつないでいるので、見ごたえに自信があります。
特撮は昔の手法と思われていると思うのですが、CGよりもリアルなライブ感、美術のすごさ、実物でしかでない画の強さを感じました。今使ってもクオリティはCGに引けを取りません。
(私にとって)ゴジラは生まれたときからいるヒーローのような存在で、撮影できたのは貴重な体験でした。1フレームでも後悔のない素材をとらないと世界中から怒られそうで、身の引き締まる思いで撮影していました。結果、夢のような素材が撮影できたと思います。ご期待ください。
三池敏夫(美術デザイナー)コメント
僕らが子どもの頃に、怪獣ブームがあったんです。そして、ゴジラは怪獣の王様。そのゴジラに関われた、中島春雄さんを主人公にしてCMを作れたのは嬉しいです。
僕らは昭和のゴジラ世代ですから、昭和のゴジラ映画が僕らにとってお手本です。理想は、日本の特撮が黄金時代で、世界中に売れていたころのもの。
平成時代の、1990年代のゴジラ映画は、ミニチュアの分量が多くて、限られた時間とお金で用意するのは大変でした。空、地面、街、山、海、船や戦車、それを全部美術部がつくらなくてはいけなかったんです。電柱一本、街灯一本から本物らしく見えるように作っていました。今回の撮影で使ったビルは、歴代のゴジラ映画で実際に使ったビルです。ビルの内側はカーテンがついてり、電球入れたら人のシルエットがでたりする当時の細工がある。
今回のように、これほどのミニチュアを並べ、ミニチュア主体で画作りして、怪獣に俳優が入るのは、今ではほぼないんですよね。こういう情景自体が貴重でした。中島春雄さんが活躍した昭和の現場の様子と、本当に近いと思います。
上松盛明(特殊操演担当)コメント
シン・ゴジラも含め、ゴジラ作品にいろいろ携わりましたけど、(今回のCMの)初代ゴジラは先輩方がやっていることなので、(参加できて)光栄というか、自分としても嬉しかったですね。
特撮は、ひとつの手法であり、味であり、残すこともいいと思う。そこにCGという手法が加われば、子供たちも夢がもてると思います。(ゴジラは)僕の小さいころにできた、怖い怪物ですね。怖さの中に、大きい憧れがある。僕らにとってはヒーローになるのかな。電車を踏みつぶしたりしていて、世界感的には難しいですけど……、ヒーローでしたね。ゴジラに参加できるのは、形が変わって、時代が変わっても、嬉しかったです。今回のゴジラも、東宝のスタッフで作って、色々アイデア出して、できるだけ初代ゴジラに近づけた。そういうことも、今回CMを一緒にできてうれしかったですね。
稲付正人(美術担当)コメント
初代ゴジラでCMを撮るのは私は初めてなので、今までやっていた普通のミニチュアでの撮影よりも、大掛かりにできたかなと思いました。特撮の場合は好きな街を作れるので、それは楽しかったですね。小さいころ砂山を作ってた感覚に近くて、面白かったです。(作るのは)大変ですけど(笑)こだわりは、モノクロで撮るので、街の明かりの数を多めにしていることです。明かりが飛んだ感じになるといいなと思って。
齋藤謙也(中島春雄役)コメント
ストーリーに当時の苦労が詰まっていて。「スーツが重くて歩けなかった」など、当時は前例がない分、苦労があったんだなと思います。今は技術が進んで、僕が着ているゴジラスーツは軽くできていて歩けるんですけど、ゴジラの巨大で重い感じの強さを表現できるように演じました。
(ゴジラスーツの中は)熱くて苦しいんですけど、演じていると気持ちが先行するので苦しいのはないですね。カットがかかると急にツラさが来るときはありました。
大田圭二(東宝取締役 / 音楽事業担当 / チーフ・ゴジラ・オフィサー)コメント
ニッポンが世界に誇るキャラクター「ゴジラ」の第一歩は1954年からスタートしました。
当時の撮影に携わられたキャスト、スタッフの皆様の血のにじむような努力があり、長い年月を経て「ゴジラ」ブランドを形作ってきたと思います。
映画制作も時代の変遷とともに特撮からCGへ変わってしまいましたが、今回、改めて特撮技術の凄さを体感できる、迫力の映像になっていると思います。
初代「ゴジラ」の公開から65周年のメモリアルイヤーに、令和最初のゴジラ映画となる「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」が5月31日(金)全世界同時公開を迎えます。
「フルCG」と「特撮」この両方を体感できる貴重な機会だと思います。是非ご覧ください。
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